複文の終助詞
# 複文の終助詞
# 複文の終助詞
複文、特に従属節の文におけるそれぞれの節の終助詞について。
## 条件節の終助詞
## 条件節の終助詞
仮定条件節の終助詞は、それがどれだけ実際にありえそうであっても、「非現実性」 "pa" を使う。
従属節に仮定条件節をとる主節は、「現実・推量」 "fla", "mla", "dra" を使う。("ja" でもよい)
これは、非現実な世界の下で、そのことは実現しているであろうということを表しているため。
このことから分かるように、「現実性」というのは「ある条件においてそのことが実現している」ということを表す。
普通は「ある条件」として「この現在の現実世界」が想定されるために、現実性が得られる。
反実仮想の仮定条件節には "feppa" を用いる。主節は通常の仮定条件節の終助詞。
## 関係節の終助詞
## 関係節の終助詞
ふつう、関係節には現実性の終助詞、或いは可能の終助詞が置かれる。
Q. 未来の出来事について
未来の出来事は現実に起こっているものとして(つまり現実性の終助詞で表せるものとして)扱ってよいのかどうか。
先述の通り、「現実性」というのは「ある条件においてそのことが実現している」ということを表すので、
話者が「未来という条件において、然々である」と推量するのであれば、現実・推量の終助詞が使える。
いずれにせよ、未来への言及は「もし未来で起こるならば、そうだろう」とやや冗長に表現せねばならない。
つまり、「それが過去である」は文関係詞で表されるが、「それが未来である」は文関係詞では表せない。
しかしながら、特例的に、複合終助詞 fla/mla/dra + pa (現実世界ではない世界での実現推量)や、
単に pa によって、未来世界へのシフトを行うこともある。この場合、仮定条件節は不要となる(が、どの世界に飛んだのかは曖昧である)。