ゼブラフィッシュとは・・・ 体調4cmほどで、縦縞模様の魚です。 多動性で水槽内の密度が小さくなると争い、優位と劣位をつけます。
人間と同じように魚も争い勝ち負けを作るのです。
では、ゼブラフィッシュにおいて優劣はどのようにして決まるのでしょうか? サイズや雌雄、模様、行動がどう優劣に関わっているのかを明らかにしていこうと思います。
多くの研究者たちがゼブラフィッシュの敵対行動について研究してきました。しかし、過去の研究では水槽に入れた2尾の個体を区別せずに観察しています。 その理由は、
1)個体を区別して観察を行うことは手間がかかる (しかもビデオ映像からは識別が困難)
2)区別して観察することに意味がない?
しかし、1尾ずつ区別して観察することではじめて発見できることがあるかもしれません。 優位になる個体と劣位になる個体とでは行動に違いがあるかもしれません。本実験では、2個体を区別してそれぞれの行動についてリアルタイムで行動記録を行っています。 これにより2個体を区別して観察するのと区別せずに観察するのとで違いがあるのかについて調べていきたいです。
本研究では優位と劣位の決まり方や、どのような魚が優位になりやすいのか、また劣位になる魚はどのようなものなのかについて研究しています。この研究をもとにさらなる研究の可能性が見えてきます。
様々な研究の基盤としてこの研究は重要になると思います。
実験は下の写真のような環境で行っています。水槽に2尾のゼブラフィッシュを入れて一定時間観察を行い、その間、それぞれの個体がどのような行動をどのような頻度・時間で示したかを記録しています。観察中、ゼブラフィッシュは相手を追いかけ回したりつついたり激しく争っています。