1630年代、キリシタンは南会津の地から絶たれました。今は、墓地や家紋にその痕跡を辿ることができるだけです。当時キリシタン大名であった蒲生氏郷の姉妹が、田島の地(南会津)に嫁いできております。彼女がキリシタンであったのか、そうでないのかは、わかりません。しかし、伊勢の松阪方面から従ってきた人々の中に、キリシタンがいたのは確かなようです。
しかし、耶蘇(ヤソ)は、この地から排除されてしまったのです。そして、二百数十年後、明治になって、かつてのキリシタンの子孫から、カトリック信徒が生まれ、又、プロテスタントに於いては、ノッス宣教師によって、この南会津にプロテスタントキリスト教が、伝えられたのです。今もなお、その人数に於いては、点のような存在にすぎません。
そのような中で、私たちはこの地に生きて、その中で聖書の言葉に耳を傾けてきました。聖書の喜びの音信を皆さまと分かち合いたいと思い、この通信を出すことにしました。これは聖書への導入の一つです。必ず聖書の該当箇所を読んでから、この南会津の通信を、お読み下さい。
2004年2月27日(創刊)
石田 龍三