目次
1. Beer
2. Japanese Sake
3. Whisky & Highball
4. Shochu
5. Umeshu (Plum Wine)
「日本のビール」
日本へは、18世紀後半に江戸で盛んになった蘭学によってビールが紹介されました。日本語の「ビール」はオランダ語に由来すると考えられています。鎖国時代、西欧文化の唯一の窓口だったオランダからビールがもたらされ、蘭学者たちが、ビールの試飲や試作をしたといわれています。19世紀の黒船来航の時にビールが贈られたとも伝えられています。また明治新政府が欧米文化を知るために岩倉具視を中心にエリート官僚を約2年にわたって送った使節団は、ヨーロッパのビールについても克明に視察していますが、まだ国民には馴染みの薄いものでした。
ビールがそれまで日本の酒類のトップであった清酒を抑えて消費第1位となったのは、昭和34年(1959)で、それ以降はずっとトップを維持しています。
大きく3種類の製法(スタイル)
エールビール(昔ながらの製法)
ラガービール(実は新しい製法)日本は基本こちら
自然発酵ビール(いまはベルギーの一部でしかない)
エールは、大麦麦芽を原料に、上面発酵(酵母が発酵もろみの上面に浮き上がるからこう呼ばれる)酵母を使用し、常温(20℃前後)で短期間に発酵させるスタイル。
ラガーは、同じく大麦麦芽を原料に、下面発酵(酵母が発酵もろみの下面に沈むからこう呼ばれる)酵母を使用し、低温(10℃前後)で長時間かけて発酵させるスタイル。
http://www.akikotomoda.com/lecture/?p=1264
ドラフトビールは上記の製法で熟成させたものの酵母を取り除く際に非加熱処理する方法で作られたもの。加熱するかろ過するかの二択らしい。(https://mainichi.jp/articles/20121110/mul/00m/100/027000c)
日本の代表ビール
キリンビール:キリン一番搾りビール
麦汁をろ過する過程で、もろみから流れる1番搾りのみで造った贅沢なビール。麦芽を100%使用し、キレと旨味を両立。爽やかなテイストが口に広がります。
アサヒビール:アサヒスーパードライ
1987年に日本初の辛口ビールとしてデビューするとともに、日本ビール業界に革新を与えた衝撃作。雑味がないキレのある1杯は、「洗練されたクリアな味・辛口」のキャッチフレーズを表現するのに相応しい味わいです。
サントリー:ザ・プレミアム・モルツ
高品質のアロマホップ、二条大麦、味を決めるダイヤモンド麦芽、天然水と、徹底的にこだわり抜かれた素材だけを使用するプレミアムビール。深いコクとギュッと詰まった旨み、そして華やかな香りを同時に楽しめます。
サッポロビール:サッポロ生ビール黒ラベル
サッポロビールの看板商品「サッポロ生ビール黒ラベル」。フレッシュな口当たりと独自に育種した“旨さ長持ち麦芽”を使用したこのビールは、キレ、コク、苦みが三位一体となってダイレクトに楽しめる爽快な1本です
エビスビール:エビスビール
ビール純粋令に則り、純粋に麦芽を使用した「ヱビスビール」。原料を採取する畑から始まり、ホップ、酵母まで、選りすぐりのモノのみを採用。熟成も長期間かけて、特有のコクとまろやかな味わいを引き出しています。
・日本酒は発酵したお米から作られます。もう少し細かく説明すると、まず米と水を原料とし、米が麹で糖化されることでブドウ糖ができます。ブドウ糖は、清酒酵母による発酵でアルコールになります。これら糖化と発酵という二つの作用が一つのタンク内でバランス良く進行していき、世界に類の無い高濃度のアルコールを生成させ得る醸造方法によって造られるお酒が日本酒です。
・平均のアルコール度数は15度です。
・水、アルコール、糖、酸からなり、その内80%は水でできているため、お米自体の質と水の質が重要になります。
・水の質は綺麗か汚いがまず第一に問題に、次に硬水か軟水か(水の中にどれだけミネラルが含まれているか)で日本酒の味が変わります。日本は世界的に見ると軟水が多く(スライド左下参照)、日本3大酒処の中では広島の西条がもっとも軟水です。
軟水であればあるほど、味は軽く、滑か、且つすっきりし、硬水であればあるほど、辛口で味がでると言われています。酒処日本一の兵庫の灘(なだ)がもっとも硬水で、「灘の男酒」、広島と兵庫の中間にあたる京都の伏見の中硬水お酒は「伏見の女酒」と呼ばれています。
・お米の質に関してですが、まずは米に品種があり、その後にどれだけ精米したお米を使用し作られているか(精米歩合)があります。
お米の外側にはタンパク質や脂質などが多く、内側に糖となるでんぷんがあるため、外側の部分が多ければ多いほど味に雑味がでると言われています。(玄米と白米の味を比べるとわかりやすいと思います。)ですので、内側のでんぷん部分を多く使えば使うほどお米のピュアな味がでます。精米の歩合が高ければ高いほど、同じ量の日本酒を作るのにより多くのお米を使用するため価格は高くなりますが、好みは人それぞれですので、価格に関わらず自分に合ったお酒を見つけるのが最も良いです。
精米歩合 70%以上 = 本醸造酒
精米歩合60%以上 = 吟醸酒、特別純米酒
精米歩合50%以上 = 大吟醸酒
(右下の図参照)
2. Japanese Sake 日本酒の味
・日本酒の味は大きく分けて4つ
下記図の右の図のように濃厚(Rich)か淡麗(Light)か、辛口(Dry)か甘口(Sweet)かの組み合わせのなります。
飲んでわかるのが一番ですが、海外からきているゲストは特に味がわからないと思うので、飲んでもらった後に瓶の後ろに表記されている日本酒度(Sake Meter Value)と酸度(Acidity)を使って説明をすると最もわかりやすいかと思います。(精米歩合も載ってます。)
表記されている日本酒度と酸度の数字を表と共に見ると、そのお酒がどの味なのかわかります。
(基本)
ウィスキーは大麦麦芽、とうもろこしなどを原料として蒸留酒。
アルコール度数は平均40度。度数が高い理由として、発酵させて作った醸造酒を加熱し、気体になったアルコールのみを抽出している(蒸留)しているからです。
ブランデーと間違われることが多いですが、ウィスキーは原料が穀物(大麦、とうもろこし等)、ブランデーは果実(ぶどう、りんご、チェリー等)を使用しているという違いがあります。(下記の図参照)
ウイスキー・ブランデーともに、蒸留した後は樽の中で熟成させます。いずれも蒸留されたばかりの時は無色透明ですが、時間をかけて熟成させることにより、まろやかで美しい琥珀色へと変わっていきます。
(歴史)
12世紀ごろに、スペインの錬金術師アルノーという人物が、ワインを蒸溜し、このときに生まれたお酒を「アクアヴィテ」(ラテン語で“生命の水”の意)と呼びました。
この「アクアヴィテ」がゲール語の「ウシュク・ベーハー(生命の水)」に訳され、ウイスキーの語源となったといわれています。ゲール族とはヨーロッパ中西部に起った古代民族ケルト族のうち、海を渡ってアイルランドからスコットランドへ移住した部族。この末裔が現在のスコットランド人やアイルランド人。
ウイスキー発祥の地としては『アイルランド説』が有力で、ゲール族の移住とともに蒸溜技術が伝播し、各地に広まったのではないかと言われています。
記録として、日本に初めてウイスキーがもたらされたのは1853(嘉永6)。ペリー提督が率いるアメリカ合衆国東インド艦隊によって沖縄に伝えられた。その後江戸に行ったペリーはウイスキーを徳川将軍への贈り物として樽単位で献上されている。
(Whisky? Whiskey?)
スコッチ・ウイスキーのスペルは「Whisky」、アイリッシュ・ウイスキーは「Whiskey」
上記以外の国でのスペルの違いはどちらの国の影響をより受けているかでかわります。
Whisky ー日本(日本でウィスキーを始めた鳥井新治郎氏はスコッチ・ウィスキー手本としたため)
カナダ、インド(いづれもイギリスの植民地だったため)
Whiskeyーアメリカ(アメリカ移民ではアイルランド式の蒸留方法が多く用いられたため)
(ウイスキーの五大産地と特徴)
スコッチと呼ばれる『スコットランド』、アイリッシュウィスキーの『アイルランド』、バーボンやテネシーなどのアメリカンウイスキー『アメリカ』、カナディアンウイスキーの『カナダ』、そしてジャパニーズウイスキーの『日本』です。
スコッチウイスキーの特徴はスモーキーフレーバーです。
麦芽をを乾燥する時にピートと呼ばれる泥炭を炊くことによって麦芽に煙の香りがつき、独特のスモーキーさを生みます。バランタインが有名です。
アイリッシュウィスキーは軽くてまろやかな味わいです。
他と比べて熟成期間が短いこととピートを使用しないのでスモーキーさはありません。トロリとした舌触りも特徴の一つです。初心者でも入りやすいウイスキーです。
穏やかな香りで、バランスがよくまろやかなコク。
日本人だからこそできる繊細な味わいです。スコッチに比べてスモーキーフレーバーはかなり低めです。
国外からも人気が高く、高い評価を得ています。有名メーカー以外にも地方の小規模酒造会社でも『地ウイスキー』として生産されています。
ウィスキー
日本のウィスキーは穏やかな香りで、バランスがよくまろやかなコクがあります。またスコットランドのウィスキーに比べスモーキーさが少ないです。
初めて日本のウィスキーの販売はサントリーから1924年に開始されました。
サントリーとアサヒがもっとも有名な2つですが、地ウィスキーを作っている会社もいくつかあります。
日本のウィスキーは"Whisky"と"e"がない表記で、理由としてはジャパニーズウイスキーを作り出した竹鶴さんがスコッチ(スコットランドのウィスキー)を手本にしたからです。(アイリッシュウィスキーはWhiskey)
竹鶴さんがウィスキーの生産工場に余市を選んだのは、スコットランドのウィスキー生産工場の環境と余市の環境が似ていたからだそうです。
英国のWhisky Magazineが主催するWWA(World Whisky Award)で、余市10年が2001年に初めてBest of the best award を受賞し、日本のウィスキーの品質の高さが認知されはじめました。その後、山崎、響、竹鶴なども世界的に有名になり今では品切れや生産が追いつかないまでになってきています。
シングルモルツ(1つの蒸溜所のみで作られる、モルトウイスキー=大麦の麦芽のみを原料としたウイスキー)は生産地域の名前が使われることが多く(山崎、白州、余市など)、ブレンドウィスキーは数種類のウィスキーが混ざっているためオリジナルの名前がついている。(響、竹鶴など)
資料上にある山崎の写真は,Lost in Translationという日本を舞台にした海外映画の際に、映画中に作成されたビル・マーレイが起用された広告です。
ハイボール
ここ10年に間に国民的な人気のお酒になったハイボール。国によってはハイボールでは伝わらないため、その際はウィスキーソーダと訳してください。
人気になった理由として下記5つがあります。
①TV広告。サントリーの吉高由里子が出演したトリスハイボールのCMで楽しそうにハイボールが話題になり若者の間で流行しました。
②ウィスキーの苦味とレモンや炭酸のすっきりした味わいが、唐揚げ、ぎょうざなどの脂っこいものと相性がよくハイカラ(ハイボール&唐揚げ)など日本食との相性のよさも人気の秘訣です。
③ビールより健康的。メタボやビール腹など健康や体型を気にしていたサラリーマンにチューハイのように甘くないハイーボールが受けました。蒸留酒のため糖分もなく、健康を理由に飲み始めた人も多いです。
④酔っ払いやすい。もともと40度あるウィスキーなので、ビール安く少ない量で酔えるのも人気の要因です。
⑤経済的。家でも作りやすく、安くつくれるのも家族や大学生の間で流行った理由の一つです。
米焼酎、麦焼酎、芋焼酎、黒糖焼酎、落花生焼酎、そば焼酎、栗焼酎、泡盛など様々な種類がある。
焼酎の起源には諸説あり、正確には知られていない。現代では、タイ(シャム)か中国からそれぞれ伝播してきたと言われている。
日本で一番最初の蒸留酒は沖縄の泡盛です。焼酎と泡盛の違いは原料や蒸留の方法など細かいので割愛してわざわざ泡盛の説明は入れなくていいと思います。
下記に泡盛と薩摩焼酎の歴史を紹介します。
泡盛は1470年ごろに琉球で造られるようになったと考えられています。泡盛以前に琉球で飲まれていた蒸留酒は、シャム(タイ)のラオロンでした。1420年ごろから始まったシャムとの交易で、南蛮甕入りのラオロン(南蛮酒)という蒸留酒を王家が接待用に取り入れたといわれています。しかし、15世紀後半になると、シャムとの交易が減少。それを機に独自の蒸留酒を造るようになったと考えられています。
本州では、薩摩で蒸留酒誕生、1546年にはすでに米焼酎が飲まれていた記録があります。少なくともその50年程前の16世紀初頭には米焼酎が存在していた可能性が高くなります。現在では鹿児島県の焼酎といえば、誰もが芋焼酎を挙げるでしょうが、最初は、米や稗、粟、キビなどの穀類を原料にした蒸留酒が造られていました。芋が主流になるのは、これより150〜200年後で、1705年に当時の薩摩藩の前田利右衛門という侍が沖縄からさつまいもを持ち帰り広めたことにより、芋焼酎造りが始まったとされています。
概要:
梅酒とは梅を使ったお酒です。梅酒に使用する梅はどんな梅でも良いわけではなく、6月頃に収穫される熟れる前の青い状態の梅が使用されます。この青梅を焼酎などの蒸留酒につけることによって作られるお酒が梅酒です。
梅干しの効用について
「梅」は日本では欠かせないものの一つです。梅はおにぎりやお弁当など、日本人の食生活に大きく関わっています。梅干しを入れるとお弁当が腐らないなど、日本ではよく知られています。これは、梅干しの殺菌作用によるもので、梅を使った梅酒にも様々な効用が期待できます。梅酒には殺菌作用に加え、ミネラルやクエン酸によって疲れを癒すリラックス効果や、紫外線の影響を体内から防ぐ効果もあり、これによって老化を遅らせることができるとも言われています。そのため、昨今の健康ブームやその飲みやすい味などから女性にも人気があるのは有名です。
梅酒の作り方
梅酒の作り方は簡単です。基本的に用意するものは、「青梅」「氷砂糖」「ホワイトリカー(甲類焼酎)」です。梅酒は長い時間をかけて梅の香りをお酒に移して作っていくため、事前に梅を水につけエグミやアクを抽出しておくことが重要です。梅のアクを取り、準備ができたら梅と氷砂糖を瓶に詰め、そこにホワイトリカー(甲類焼酎)を注ぎます。あとは、1年ほど冷暗所にて保管すれば梅酒の完成です。
使用するお酒:通常はホワイトリカーという焼酎を用います。ポイントはアルコール度数が35%以上であること。これを下回ると、梅の成分が抽出されずらくなり、熟成が進みません。
ホワイトリカー:無味無臭であるため、梅の香りをそのまま楽しむことができます。
日本酒:日本酒は焼酎などに比べ、アルコール度数が低いことから完成した梅酒も比較的度数の低いものとなります。日本酒は既に自然な甘みがあるため砂糖の量を少なくすることで、日本酒と梅の自然な甘みが引き立った仕上がりとなります。
ブランデー:ブランデーは元々香り高いと言うこともあり、出来た梅酒は、梅の香りだけでなく、ブランデーのまろやか豊かな香りを楽しめるものとなっています。高い評価を得ている商品が多いのも特徴です。
梅酒はこのように、個人の好みによって使用する梅の量やお酒の種類を変えることで、自分の好みにあった味を作ることができます。そのため、それぞれの家によって梅酒の味が異なるのも特徴です。
梅酒と本格梅酒の違い
健康酒として認識されるようになった梅酒は2002年から2011年までに生産が2倍以上に伸びています。その生産拡大に伴い梅をつけこまず酸味料や着色料を用いて作られる梅酒が増えたことから、添加物に頼らずに、本物の梅を漬け込み作られたものを「本格梅酒」と表記するようになっています。
梅酒の歴史
梅酒は江戸時代中期の文献にて確認がされていることから、17世紀には日本で梅酒がすでに存在していたと考えられています。しかし、この当時梅酒の製造に使用されている「砂糖」高価な品であったため、一般への流通はこれより先の話とされています。
江戸時代後期には、保存料や薬で利用するため梅の栽培が盛んになります。梅は収穫してもそのまま食べられるわけではないので、「梅干し」や「梅酒」へ加工し、保存食として重宝されていました。
高価であった砂糖も、国内のさとうきび生産が盛んになるにつれ庶民へもいきわたるようになります。これを機に、梅酒も庶民に親しまれるようになります。しかし、酒税法の改正により一般家庭での梅酒の製造が禁止されてしまい、梅酒は再び一般的なお酒ではなくなりました。
1962年、再度酒税法の改正がなされ、一般家庭での製造が許可されます。これを機に本格的な梅酒ブームが始まり、ここから梅酒は人気なお酒の仲間入りを果たすのです。