田起こし(たおこし)
春におこなう田植えのために、冬の間から大型のトラクターを使って田をたがやしておきます。
(1998年冬 海津町梶屋)
施肥(せひ)
これは、よく年の米の収量をふやすために、冬場にトラクターでひ料をまいているところです。田植えの4~5か月も前から準備しているのですね。
(1996年12月27日 海津町帆引新田)
しろかき
パイプラインからの給水(きゅうすい)
海津町では、多くの田が土地改良事業(とちかいりょうじぎょう)により、暗渠排水(あんきょはいすい)・農業用パイプライン設備(せつび)がもうけられています。そのため、田は乾田化(かんでんか)され、いつでも畑や田として利用可能(りようかのう)となっています。写真は、田植えのために田へパイプラインから水を入れているところです。
(1997年4月24日 海津町萱野)
田植え前の農作業の一つである「代(しろ)かき」をトラクターで行っているところです。代かきは、田を荒起こしした後に、田に水を入れて、水深が一定になるように田面を平らにする仕事です。
(1997年4月29日 海津町宮地)
これは、荒起(あらお)こし、中起こしが終わった後に行う田植え前のさいごのだいじな作業です。耕(たがや)され、水がはられた田をトラクターでかきならしているところです。トラクターの最こうびには、田を平らにする板がつけられています。
(1997年5月10日 海津町沼新田)
田植え前の農作業の一つである「代(しろ)かき」をトラクターで行っているところです。代かきは、田を荒起こしした後に、田に水を入れて、水深が一定になるように田面を平らにするしごとです。
(1997年5月10日 海津町沼新田)
田植え(たうえ)
田植え機用の苗を育てている苗床(なえどこ)です。これは、本阿弥新田の高木さんのものですが、写真のように、田の一部を区切って、小さいビニールトンネルで苗を育てるタイプと大きなビニールハウスで苗を育てるタイプがあります。
(海津町本阿弥新田)
写真は、6条植え乗用田植機に苗(なえ)を補充(ほじゅう)している様子です。となりでは、苗箱の苗に、除草剤(じょそうざい)をまいています。
(1997年5月3日 海津町本阿弥新田)
これは、8条植え乗用田植機で田植えをしているところです。田植機としては大型で、短時間で作業ができ、広い田に向いています。価格はなんと約300~350万円もするそうです。
(1997年5月10日 海津町帆引新田)
これは、田植機につんだ苗がなくなってきたので、ほかの人と協力して、苗箱の苗を取って、田植機につんでいるところです。(海津町福江営農組合の方々)
(1997年5月10日 海津町帆引新田)
除草剤散布(じょそうざいさんぷ)
これは、田植え後1週間ほどしてから行う作業で、雑草がはえないようにする薬を手作業でふっているところです。10a当たり1袋(1kg)の割合でまきます。1袋は、約2200円ほどだそうです。
(1997年5月10日 海津町宮地)
これは、有人ヘリコプターを使った空中防除のようすです。害虫駆除(くじょ)の農薬散布(のうやくさんぷ)の手間がはぶけ、しかも農業をやっている人の人体への影響(えいきょう)がなくなりました。
(1996年6月27日 海津町本阿弥新田地先)
ここ2~3年のうちに活やくし始めた「無人ヘリ」による水稲防除(すいとうぼうじょ)の様子です。水稲でも、晩稲(おくて)の品種(ひんしゅ)は、病虫害(びょうちゅうがい)がつくことが多いので、きちんと農薬(のうやく)をかけたいとこの辺りの農家の人は思っているそうです。有人ヘリは、高い所から農薬をまくので、風があると薬がとばされてしまって、人家に飛び散って、屋根やせんたくものにかかると公害にもなりかねないし、稲(いね)の根元にきちんとかからないこともあります。しかし、この無人ヘリは低空で飛んで、薬を真下にふきつけるので、根元に薬をしっかりかけることができます。また、無人ヘリは、小型なので、音も小さく、ねている幼児らの目を覚ますこともありません。(有人ヘリは、人が活動し出す前の朝早くから大きな音を立てて飛び回ります。)
(1999年7月6日 海津町梶屋)
無人ヘリが、農薬を真下にふきつけているところです。そばで見ながら低空で飛ばすので、稲にむらなく薬をかけることができます。下の稲が、風圧(ふうあつ)でゆれているのが分かります。この無人ヘリは、昔は値段(ねだん)が高かったので、なかなか普及(ふきゅう)しませんでしたが、最近(さいきん)は約1000万円ほどで買えるようになり、農薬散布料金(のうやくさんぷりょうきん)も安くすることができるようになり、この辺りでは使われ始めました。イモチ、紋枯、ウンカ、カメ虫用の農薬で、10a当たり2680円で西美濃農協(にしみののうきょう)が散布してくれるそうです。
(1999年7月6日 海津町梶屋)
無人ヘリを地上で操縦(そうじゅう)している人です。ラジコンで動きます。
(1999年7月6日 海津町梶屋)
管理
月下旬(げじゅん)、日照(ひで)りが続いた頃に、パイプラインのバルブをひねって、水を田に入れています。むかしとくらべて水の管理がたいへん楽になりました。
(1999年7月25日 海津町帆引新田)
収穫
海津町では、秋田こまちなどの早稲(わせ)品種の刈り取りが、県内では一番早く8月中・下旬(げじゅん)から始まります。6条刈(じょうが)りコンバインで、稲を刈り取り、脱穀(だっこく)しているところです。
(1999年8月29日 海津町萱野)
脱穀(だっこく)した後のわらは、機械で細かく切られ、コンバインの後ろから田にまかれます。
(1999年8月29日 海津町萱野)
しゅうかくしたもみを運搬用(うんぱんよう)のトラックにつんでいるところです。
(1999年8月29日 海津町萱野)
もみが荷台(にだい)に均等(きんとう)に積まれるように、手でもみを広げているところです。
(1999年8月29日 海津町萱野)
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