暗渠排水工事(あんきょはいすうこうじ)
海津町のような輪中地域では、水田にも畑にも利用できるように、下のような暗渠排水工事(あんきょはいすいこうじ)がおこなわれています。この工事を行うと、水田であった水はけの悪い土地が、大へん水はけのよい土地に変わります(私が聞いた地区では、費用は10a当たり約70万円かかり、半分は土地改良組合の補助(ほじょ)で、半分は自分で出すそうです)。排水ポンプを動かせば、水が早く引き、畑として利用できます。また、排水ポンプを止めて、パイプラインのバルブを開けば、水がたまって水田としてもりようできる画期的(かっきてき)なシステムです。
これは、手前のショベルカーがもみがらを運んで、向こうのショベルカーがみぞをうめているところです。
みぞに入れるためのもみがらがきちんとならべてあります。もみがらの入った部分は、たいへん水がしみこみやすくなり、排水性(はいすいせい)が上がります。
みぞにうめる「ポリコルゲート」という排水管(はいすいかん)です。
みぞにうめる「ポリコルゲート」という排水管(はいすいかん)の拡大写真(かくだいしゃしん)です。よく見ると、小さなあながあいているのが分かります。ここからもみがらの中にしみこんだ水が管(かん)の中に入っていくのです。そして、管をつたって、田のはしにつくられている貯水漕(ちょすいそう)にたまり、ポンプによって排水路にはいしゅつされます。
これは、「トレンチャー」という機械(きかい)です。この機械は、みぞをほりながら、先ほどの排水管をみぞにうめこんでいく便利なものです。
トレンチャーがみぞをほって、排水管をうめてきたところです。
トレンチャーがみぞをほって、排水管をうめた後、人がふくろのもみがらをみぞにまいているところです。
トレンチャーによってうめられたばかりの排水管の様子です。向こうの方は、すでに土がかぶせられています。
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使用条件:学校教育においてのみ使用可