最初に学習する機会、実学へ向かう契機に出会うエリア
⇒エリア認定クエスト(RANK:★★★)
※CHANCEエリアの15の棚すべてにつき、それぞれひとつ以上のクエストを達成した者にのみ挑戦資格が与えられる上級クエスト
文理の垣根を超え、偉業を成し遂げてきた古今東西の異才がずらりと顔を揃える。想像力を巧みに操る作家たち、独自の目線で世界を眺める思想家たち、フロンティアを夢見て挑戦を続ける冒険者たち、社会を変えようと闘う革命者たち。彼らは何を思い、いかに人生を歩んできたのか。科学者たちは論理と技術で世界を解釈し、音楽家、デザイナー、アーティストたちは独創的な世界を表現する。思わず目を引く注目の先達たちに、挑戦する生き方を学ぶ。
世界はどう始まって、どこに向かっているのか? コスモス(宇宙)とユニバース(普遍)がいかに観測され、仮説づけられ、モデル化されてきたかを概観する。現代科学のフロンティアであり、人類の太古からの興味の源である、宇宙。ライプニッツやニュートンのような古典的宇宙観から、アインシュタインやホーキングによる相対論的宇宙論まで。その進歩を追いながら、宇宙をめぐる多様な謎と秘密に向かう。
138億年の宇宙史のなかで最も重要なドラマのひとつに、光と物質との関係がある。このインデックスでは、「光とは何か」を探るところから始まり、熱力学、統計力学、電磁気理論をもとに、物質はどのように集まり、流れ、ゆらぐのかを追いかける。目に見える現象の背後にある隠された理論に迫り、物理学の最前線に迫る。光と物質が織りなすドラマは、原発も原爆も産みだすこととなった。トマス・クーンや湯川秀樹が模索した科学哲学を振り返ることで、科学が向かう先を眺望する。
錬金術(Alchemy)から生まれた化学(Chemistry)は、発酵や冶金といった実用的な化学的技術を礎に体系化され、いまや医化学、金属化学、電気化学、高分子化学などさまざまな分野に分化している。このインデックスでは、物質が変化する仕組みを学びながら、文明の発達とともに化学がいかに進化してきたかを探る。化学の発達は人類の生活の豊かさと密接に関係し、現代文明の土台は分子たちの変幻自在な冒険の上にある。そのめくるめくミクロの世界を探索する。
46億年前、太陽系3番目の惑星である「地球」は誕生した。マグマオーシャンに覆われた灼熱のドロドロスープ状態の原始地球に、やがて生命の母である「海」が形成され、プレートテクトニクスによって「陸」が誕生し、生物が多様化した。人類は自然を加工し、文明を築き、社会を創りだしてきたが、一方で環境汚染や資源の枯渇といった新たな課題に直面していく。地球のめぐみと人間の消費、その収支の均衡が崩れつつある時代に「新しいエコロジー」のあり方を探る。
地球上は、多種多様な生き物で覆われている。進化の過程で植物・昆虫・動物・ヒトはどのように分かれてきたのだろうか? 植物は光合成と呼吸で地球の恒常性を維持し、昆虫たちは驚くべき生態と見事な多様性によって全世界に生息している。それぞれの種が独自の生存戦略を進化させる中で、ヒトは脳を肥大化させ、文明を築いてきた。直立二足歩行、体毛の喪失、視覚の発達、五指の進化、言語の獲得など、ヒト特有の進化を追いかけることで、わたしたちはどこから来て、どこへ向かうのかを考える。
人間は食べ物がなければ生きていけない。文明の起源と農耕とは切っても切れない縁があり、その技術は文明とともに進化してきた。人類は、海や山や田畑から、さまざまなかたちでめぐみを得て、そのめぐみの価値を最大限に高めるような加工をしてきた。衣・食・住それぞれで工夫を凝らし、資源の利活用に努めてきた人類の飽くなき探究を学ぶ。資源の分配を工夫し、技術を進歩させることで、貧困や飢餓の克服、サステナビリティの探求、新しい資源の開拓へと向かう。
生命とは何か。ゲノム解析やクローン技術が進歩する現在、物理学、化学、生物学のみならず、医学、薬学、農学、工学、水産学などの領域を超えた総合的な学問として生命科学は進歩している。生命の避けられないプロセスである生殖・増殖・分裂・分化・分解・病気・老化・死をたどりながら、細胞、染色体、タンパク質、DNAなど、生命を構成するものの秘密を追う。さらに、新しい生命観へとつながる最新のバイオテクノロジーへと向かっていく。
人体は神秘に満ちている。代謝系と循環系と神経系を発達させた人類は、大脳を持ち、「心」を発達させ、「言葉」を生み出した。哲学と生理学が融合して生まれた心理学は、実験を通して心を客観的に探究し、フロイトが創始した精神分析学は、人間心理の理論化と治療技法の体系化を目指した。人間の心の不思議をめぐって、神経や脳や身体や意識といった人体の神秘に分け入り、科学・哲学・テクノロジーを眺望しながら、脳と心と体の関係を探究していく。
「正常」と「異常」とは何か、病気と健康の境目はどこにあるのか、毒と薬の違いは何なのか。近代以降、人体の「正常値」を測るようになり、基準値を外れる人間が「異常」「病気」としてカテゴライズされてきた。病状に応じて処置を施し「治す医療」を行う視点と、自らのホメオスタシスによって「治っていく人体」を重視する視点を対比しながら、医療の在り方、健康の意味について探る。西洋医学と東洋医学の対比や、自然治癒力の向上を目指す漢方、民間療法などの多様な医療の姿を捉えることで、人類学的な視野で医療を捉え、人と病の関係を見ていく。
人類は文化を育みながら、つねにスポーツを必要としてきた。スポーツの歴史を概観しながら、身体論、発生運動学、学校教育といった学術的スポーツ論から個別のスポーツ理論・歴史・技術・技法をめぐり、スポーツ栄養学や生理学、トレーニング法、バイオメカニクスからマネジメント論、スポーツ経営学、コーチング、チーム戦略まで、多角的な視点からスポーツを見る目を養っていく。貴族の嗜みから近代の競技へと進化したスポーツは、教育、鍛錬、遊戯など、さまざまな顔をもつ。健全な身体と精神を育むアスリートの知恵に学ぶ。
世界の文化はなぜ異なるのか? このインデックスでは、文化人類学、民族学、民俗学をまたぎながら、世界中の文化・風土・風俗・習慣を概観していく。文化人類学や民俗学は、フィールドワークを重ねることで、衣装、風景、工芸、慣習、風俗の違いからその民族の隠された実態を明らかにしてきた。日本の民俗学から世界の神話までをめぐり、民族衣装や装飾品やエンブレムなどの豊富なビジュアルとともに、世界各地の民族の記憶から文化の多様性を読み取る。
人類は生きるために自然を加工し、狩猟生活から農耕生活へ移行し、定住を始め、コミュニティを形成し、社会をつくった。技術革新を繰り返し、あらゆる地域で文明を育み、複雑な社会を形成した。「家族」のあり方から「国家」の意味まで、一面的に見がちな社会のあり方をさまざまな視点から俯瞰する。大衆を動かすメディアの役割、集団のもつ性質、現在進行形のネットワーク社会のかたちやアイデンティティの問題を追いかけながら、社会学の系譜も概観する。
国家の役割とは何か。ネーションステート(国民国家)の誕生により、「国民」という存在が生まれ、立法・司法・行政が三位一体で国家をコントロールする三権分立が始まる。このインデックスでは、「正義」と「道徳」のあり方を考え、近代政治を振り返りながら、20世紀のさまざまな政策や外交・軍事に目を向けていく。一方で、現代ではあらゆることが「リスク」として管理され、医療も食品も労働も、生活のあらゆる側面でコンプライアンスが重要視される。安心・安全を求める社会や制度を概観しながら、現在のグローバル・スタンダードの行方を考える。
このインデックスでは、「価値を生み出す市場」とは何かを探究していく。家政の集合場が、やがて商業の場になり、貨幣が登場し、市場ができていく。価値とは、貨幣とは、市場とは? 資本主義の根本を見据えながら、人々の消費を煽動するブランドや広告による欲望の喚起の秘密に迫る。金融資本主義や新自由主義と結びついたグローバル・キャピタリズムは、世界をどのように覆い尽くしてきたのか。資本主義はこの先どこへ向かうのか。現代社会が抱える市場の問題を、その起源から考える。