指導教員名:田川 義之
現在の所属:沖縄科学技術大学院大学
修了年度:2023
博士論文のタイトル :複雑流体の液滴衝突現象と軟質基板内応力場の実験的解明
博士論文の内容
液滴が固体壁面に衝突する現象は非常に普遍的で先行研究も多く存在しますが,液滴衝突時に固体壁面側に生じる力に関する理解は,実験の難しさからそれほど進んでいません.本論文では高速度偏光カメラという特殊なカメラを使った壁面内応力場の計測手法の開発と,それを用いて計測した液滴衝突時の力について実験的な解明に取り組んだものです.
博士後期課程に進学しようと思った理由
私は高専の専攻科を修了し,博士前期課程から東京農工大学の大学院に入学しました.入学後1年も経たずに就職活動がはじまり自己分析をする中で,せっかく大学院まで進学してきたのにたった2年で就職するのはもったいない!自分はこれを頑張ったと言えるものがまだない!と気づいて,博士後期課程への進学を決めました.指導教員である田川義之先生の研究室運営や学生指導の方針も決め手の一つで,この研究室で博士後期課程を修了すれば,きっと成長できるだろうと確信していました.
博士後期課程に進学して良かった事
博士後期課程に進学して良かったことは,自分に自信がついたことです.学会発表での受賞や論文発表などを通して,自分の研究能力を認めることができました.また,進学後にできた後輩のみんなと楽しい時間を過ごせたことも,博士後期課程に進学して良かったことの一つです.大変良い思い出となりました.これらは,博士前期課程を修了して就職していた場合には得られなかったことと思います.
博士後期課程在籍中に印象に残っている出来事
研究指導していた後輩が研究発表で受賞したことです.自分のことのように嬉しかったのを覚えています.また,自分が論文等でたくさん引用している研究者と国際学会で会えたことも印象に残っています.研究活動を通して世界との繋がりを感じることができました.
博士後期課程進学を考える方にメッセージ
博士後期課程での研究活動を実りあるものにするには,指導教員との関係と研究室の環境がとても重要な要素だと思います.この先生の下でならやっていけそう!と思えたら,きっと間違いはないと思います.