手島 美帆 博士

指導教員名岩見 健太郎    

現在の所属:日本学術振興会特別研究員(豊橋技術科学大学) 

 修了年度2017  

博士論文のタイトル :金属ナノ周期構造による光学素子に関する研究 

博士論文の内容 

金属のマイクロ・ナノ構造体で可視光の偏光を変換する光学素子を作った。

博士後期課程に進学しようと思った理由 

子どものころから世の中にない新しいものを作りだすことに憧れがあり、博士後期課程にも少し興味がありました。進学を決めたのは、学部4年で研究室に配属されてからです。研究室配属時に取り組んだ研究課題が興味深く、じっくり取り組んでみたいと思ったこと、また、指導教員や博士・修士の先輩方が真摯に、かつ楽しそうに研究をしている姿がかっこよく思えたのが最終的な決め手でした。 

博士後期課程に進学して良かった事 

大きく2つあります。1つ目は研究を通じて様々な体験ができたことです。学会への参加などの際に、海外を含む見知らぬ土地でさまざまな人に出会えたのが楽しい思い出です。2つ目は、研究成果を世に出すときの苦しい部分を知れたことです。博士後期課程では何ができれば新規性のある成果となるか地道に調べたり、思い通りの実験や発表ができなくて苦しんだりしました。その経験があったからこそ、世の中の多様な成果報告や製品等に対しても苦労を想像し、ときに疑いながら深く考えることができるようになったと思います。 

 博士後期課程在籍中に印象に残っている出来事 

実験が上手くいったときのことが印象に残っています。微細加工の手法をいろいろと試し、たくさんの失敗を重ねた末に、ようやく狙った通りの構造を作ることができました。顕微鏡できれいに形が見られたときには思わずガッツポーズが出ました。 

博士後期課程進学を考える方にメッセージ 

博士後期課程は学問に没頭できる貴重な時間だと思います。それなりに大変なので万人向けではないと思いますが、じっくり考えたり試行錯誤したりするのが好きな人にはお勧めしたいです。私にとって博士後期課程はいままでの人生で最も充実した期間だったと感じており、進学してよかったと思っています。