鳥取県東部小学校教育研究会音楽部授業研究会
2025年7月11日(金) 鳥取大学附属小学校
授業者 鳥取大学附属小学校 谷口峻音 教諭
◎児童が「カトカトーン」というアプリを使いながら、和音進行に沿った旋律づくりをする学
習を公開していただきました。それぞれが「テーマ」をもって楽曲づくりに臨み、グループ
での話し合い活動では、和気あいあいとした雰囲気の中、お互いの作品を評価し合うこと
で、自信をもったり、課題解決につながったりするような姿が見られました。
◎授業研究会
○自評
・自分のめあてを決めて活動する「自由進度学習」に取り組み、対話力・創造的・ 思考
力・メタ認知能力の育成を図っている。
・主体的に取組む手立てとして、段階的課題を設定したり、ICTを活用させたりしている。
・自己評価、相互評価をさせながら、「音楽のセンス」をつかませていきたい。
○グループ協議
・子どもたちが、ICTを使い、和音の流れをよくつかみながら旋律作りをしていた。
・ミッション(段階的課題)が用意されていることで、段階をおって安心して学習できて
いた。
・旋律の中に意図や思いは表出されていたか。対話で交流させ、学びを深めさせたい。
○指導助言・講評 文部科学省初等中等教育局教育課程課 河合紳和 教科調査官
・大会指導案の形式は統一する。「指導と評価の計画」をより充実させたい。
・「学習内容」には、育てたい資質能力を、「学習活動」には、資質能力を身に着けさせ
るために何をするのか明記する。
・「知識」を早期に見取り、Cの児童をBにするための手立てをしなければ、「思考・判
断」が深まらない。授業の中で、学びを深める場面を設定する必要がある。
・この子たちはもっと行ける力を持っている。「対話」で深めさせていきたい。
・自由進度学習は、「余白をたくさんつくる」ことではない。一斉で行けるところまでは
一斉に学習を進め、まだ行けそうであれば、「主体的で深い学び」でさらに引き上げ、
さらに行けそうならば、「自由進度学習」を設定すると効果的。
・子どもたちが、「なぜこんなことをしているのか」分からなければ、主体的とは言えな
い。どんな力がつくのか、どんな高まりがあるのか自覚しながら「音楽の価値の再創
造」を行い、それを発信することで、「新しいものを生み出すってすごい」と感じさせ
たい。
5月21日(水)、令和7年度の第1回研究部会を行いました。
歌手・沢田研二さん寄贈のピアノを用いたピアノ伴奏のもと、音楽部員全員による「ふるさと」の合唱からスタートしました。部員みなさんの歌声が合わさり、美しいハーモニーが会場に響き渡りました。
今年の11月には、いよいよ中四国音楽教育研究会鳥取大会が開催されます。「おんがくっていいな!」と感じられるすばらしい大会となるよう、部員のみなさんの力を結集させてがんばっていきましょう。
9月20日(金)、本年度第3回研究部会を開催しました。
今回は県小教研音楽教育研究会、そして令和7年度開催の第56回中四国音楽教育研究大会鳥取大会のプレ大会と位置づけ開催しました。
当日は文部科学省調査官の河合紳和氏をお招きし、来年度授業者である修立小学校谷口教諭の歌唱領域による指導を公開していただきました。
事後の研究会では歌唱による心の表現をいかに児童から引き出すか、技能面を踏まえたよい歌唱とはと、多くのご示唆をいただきました。また参加者から歌唱指導に関する質問に応えていただき、大変実りの多い会となりました。来年度の中四国大会に向けても大きな励みとなりました。
7月26日(金)、本年度第2回研究部会を開催しました。
今回は大阪教育大学名誉教授 寺尾 正先生をお招きし、「学校教育における歌唱指導法の提案」と題し、演習を中心としたご講演をしていただきました。
「歌い手として基礎的技能を習得する楽しさと、その具体的な方法を学んでほしい。そして子ども達が音楽を通して心豊かな人生を送る芽を育んでほしい」という思いを強く持たれ指導を続けておられる寺尾先生です。当日もわらべ歌のフレーズを生かし、リズムの取り方、また合唱の楽しさなどについてたくさんのことを教えていただきました。
7月28日(金)、第2回研究部会を行いました。
今回は鳥取大学教授の鈴木慎一朗先生をお招きし、「子どもの声と教師の声」という題でご講演、演習を行いました。
子どもの成長に応じた声の高さについて、学年の声の高さに応じた教科書の選曲、その指導の仕方や、呼吸法についてと、非常に多くのことを教えていただきました。また「もみじ」を部員全員で合唱し、歌えることの喜びを共有することができました。ご講演の最後には、晴れやかな気持ちで過ごすことの大切さなど、音楽にとどまらず、我々教師の生き方についても教えていただき、大変有意義な一時を過ごすことができました。
5月24日(水)、第1回研究部会を行いました。本年度は部員が参集することができ、総勢50名で年度のはじめを迎えることができました。
音楽部としては令和7年度に中四国音楽教育研究会鳥取大会を控え、本年度より「歌唱」「器楽」「音楽づくり」「鑑賞」の4部会に分かれ研究を進めていきます。7月には夏季研修を、10月には授業研または研修を持ち、東部としての研究を進めていきたいと思います。
7月29日(金)、コロナ禍ではありましたが、上萬 雅洋氏をお招きし、集合の形で研修することができました。
ご講演の中では、子ども達にいかにリズムについて指導を行うかについて、楽譜に言葉を当てはめることで休符も含め理解させていく方法について教えていただきました。また、事前にお伝えした質問に対し丁寧にご回答いただくなど、「明日からの実践」に生かせる素晴らしいお話をしていただきました。
10月19日(水)鳥取市立美保南小学校を会場に、第3回研究会(秋季研修)を行いました。
本年度は11月1,2日に全日本音楽教育研究大会(兼中四国大会)が山口で開催されるため、そのプレ発表として智頭小学校谷口教諭が発表しました。
「音楽的な見方・考え方を育てる授業づくり
~郷土の音楽を味わい 表現しよう~」
と題し、地域と連携した鑑賞教材の開発、またiPadを用いて
音楽づくりに挑戦と、多彩な構成で発表されました。
附属小学校の谷口先生からは、授業協力として取り組まれた
iPadを用いてのお囃子づくりについて紹介されました。
参加者による体験。ガレージバンドを使って、和太鼓
(音源)によるお囃子づくりに挑戦しました。