7月26日(金)に鳥取県立博物館にて学芸員の清末幸久さんを講師にお招きし、令和6年度東部小教研理科部会の夏季研修会を開催しました。
研修会では、館内見学やデジタル植物図鑑作成を行いました。館内見学では、国語の教科書に載っている生き物の情報と博物館に展示してある資料とを比較しより深い学びにつなげていくことができる等の助言をいただきました。また、デジタル植物図鑑作成では、博物館周辺の植物を採取し、それを台紙に貼り付け、各植物について簡単に同定を行いました。各々どんな図鑑を作成するかに悩みながらも熱中していました。また、これまでの植物に対する知識について確認したり、新たな知識を取り入れたりすることのできるよい時間となりました。
今回の夏季研修会での学びを、日々の授業等にいかしていきたいと思います。
2月8日、岩美西小学校(谷口貴大教諭)において理科部の授業研究会を行いました。(5年 「もののとけ方」)
「学習者が主体的に問題を見付け、解決方法を発想し、考察していくという探求的な学習」を研究の視点においてデザインされた授業では、「予想」の段階から児童に実験装置を考案させることで、問題解決に向けて児童の主体性をかき立てることができるような学習が展開されました。
「実験」では、「水溶液を蒸発させて取り出すグループ」「水溶液を冷やして取り出すグループ」に分かれて行いました。自分たちで考えた実験の根拠を確認させることで、主体的に活動を進めていく様子が見られました。また、ICT機器のビデオ機能を使い、実験の様子を撮影することで、実験の様子を各グループで共有しようという挑戦も行いました。
子ども達が、実験結果から「水溶液を蒸発させると食塩とミョウバンを取り出すことができた」「水溶液を冷やすとミョウバンを取り出すことはできたが、食塩は取り出すことができなかった」という相違点を見つけ、その理由について考察をしていました。
授業研究会では、授業の中で見られた教師の支援や声かけ、児童の様子、実験環境、実験結果の共有のし方、等についてグループに分かれて意見を共有することができました。
今回の授業研究会での成果、学んだことを各校に持ち帰り、日々の実践にいかしていきたいと思います。
理科部授業研究会(開催報告)
12月15日、富桑小学校(水本浩二教諭)において理科部の授業研究会を行いました。(4年「水のゆくえ」)
「生活体験や既習事項と関連させることを意識した学習」を研究の視点においてデザインされた授業では、「予想」の段階から児童には説明を求め、聞いている児童にも共感や理解を示すようにするなど、根拠を明確にする学習が展開されました。
「実験」でも、『どこに水滴ができたのか』、『その水滴はどこからきたのか』の観測の視点を子ども達につかませ、一般的な法則性につながるよう支援声掛けをしながら進んでいきました。ICT機器にも習熟しており、必要に応じて端末機器を使って記録や共有を行っていました。
子ども達が、水滴が現れた理由を科学的に説明できるよう、授業者がキーワード「気温」を示すとともに、既習事項(前時までの実験)を想起させたり、さらに生活経験も援用させたりして、「考察」を考えさせていました。
授業研究会では、既習-体験-実験を関連させる学習活動が主なテーマになり、授業の中で見られた教師の支援声掛けや児童の活動、考え、意見を見いだし共有することができました。
授業の最後に教師が演示で紹介された霧を発生させる実験は児童の興味関心をさらに深める実験であると同時に参観者にとっても今後の授業研究に有益な内容でした。
この授業研究会での成果、学んだことを各校に持ち帰り、日々の実践に生かしていきたいと思います。
東部小教研 理科部授業研究会のお知らせ
=#=#=#= 第1回授業研究会 =#=#=#=#
日時 令和5年12月15日(金) 13:35~15:10
会場 鳥取市立富桑小学校
単元名 4年「水のゆくえ」 授業者 水本浩二 教諭
その他 授業後に授業研究会を行います。
=$=$=$=$ 第2回授業研究会 =$=$=$=$
日時 令和6年2月8日(木)13:30~15:00
会場 鳥取市立岩美西小学校
単元名 5年「もののとけ方」 授業者 谷口貴大 教諭
その他 授業後に授業研究会を行います。
10月25日(水)瑞穂小学校において東部小教研理科部 第3回研究部会が開催されました。
東部教育局 坂本浩二 社会教育主事兼指導主事を講師に「学習指導要領のポイント~ICT活用、プログラミング教育のヒント~」と題し講演をいただきました。講演では、小学校理科でめざす資質、能力を解説をしていただくとともに、具体的な指導場面での工夫の教示をいただきました。さらに、育成した資質・能力を発揮できる場をつくり、学びを人生や社会に活かすことが大切である指導をいただきました。またICT活用では「とっとり県版SAMRモデル」をもとに、これからの学びと、それに必要な情報活用能力、さらに情報活用能力を育成する授業づくりについて解説をしていいただきました。さらに「構造化された授業」では具体的な単元計画に即して情報活用能力のご教示をいただきました。最後にアプリの紹介を通じてICTの具体的活用について教えていただきました。講義の中で教員同士の情報交換をすることもでき、明日にも使えるツールを学ぶことができました。
演習では、学年ごとのグループに分かれ、「単元構成の工夫」について討議検討することができました。導入場面での生活経験の活用(3年)、学習したことを活用する場面の設定(3年)、結果をわかりやすく比較する実験の工夫(4年)、ICTを活用したまとめ活動(4年)、導入を可視化するICT活用(5年)、ミライシードを活用した課題提示と考察、発表(5年)、探求活動を意識した実験方法(6年)、生活場面に結びつける活動(6年)など様々な実践を共有することができました。どの学年でもプログラミングの実践例の紹介が共有されたことは大変有意な討議になりました。
最後に、今後の授業研究会の取り組みについて経過報告がありました。
第3回専門部会(理科部)のお知らせ
日 時 10月25日(水)14:00-16:30
会 場 瑞穂小学校 多目的ホール
内 容 授業づくり研修会及び情報交換会
その他 詳細は、後日お知らせします。
令和5年度 第2回理科部会(夏季研修会)が7月29日(金)鳥取砂丘フィールドハウスにて開催されました。
研修会では、砂丘ビジターセンター職員を講師に招き、鳥取砂丘の生成と歴史や動植物の植生・生態について説明を受けました。また、砂丘の砂を使って、砂絵体験もしました。場所によって違う砂(粒の大きさ、色)を五感(目、手)で確かめながら、砂絵づくりに熱中しました。参加した先生方からも、「おもしろかった。」という声がたくさん聞こえました。身近な学習材でもある鳥取砂丘について理解を深めることができました。そのあと、フィールドハウス周辺を中心にフィールドワークを行いました。砂丘には花崗岩が露出している個所もあり、生成の歴史を実感することができました。また「ハマゴウ」の香りをかいだり、「アリジゴク」を観察したりするなど砂丘に生息する生物を知ることができました。動物(キツネ、タヌキ)の足跡を見つけることもでき、豊かな「種の生態系」に支えられていることも実感しました。高台から馬の背、オアシス、あもう島を俯瞰し、改めて砂丘の雄大さに触れるとともに、さまざまな観測機器が設置されている様子を見ることで、保全啓発活動の一端を学ぶことができました。また、縄文土器の出土など砂丘と人々の関わりなども知ることができました。砂丘をはじめとする身近な鳥取の自然を科学の目を通して知ったことを日々の授業に還元していきます。