令和7年度 鳥取県小学校教育研究会国語部 夏季研修会をエースパック未来中心 小ホールで開催しました。今回は、東部小教研国語部会第2回研究部会と兼ねて開催しました。
まず、竹田部長より、令和8年度に行われる中国地区国語教育研究大会(米子大会)に向けて、研究の概要や重点事項が話されました。東部地区は、2つの領域で実践発表をする予定としています。授業提案者、実践発表者だけが一生懸命取り組むのではなく、全県の国語授業に関わる先生方で同じ方向性で取り組んでいきたい内容でした。令和8年12月4日までに、今回の重点事項を意識した授業実践を積み重ねていきましょう。詳しくは、各校の国語部員にお尋ねください。
そして、福岡教育大学附属福岡小学校 教頭 大村 拓也 氏を迎え、「言葉による見方・考え方を働かせる授業づくり」と題して、ご講演いただきました。講演では、国語授業で大事にしたいこと、国語授業に向かう際の大切にしたい視点などをお話ししてくださいました。大村先生の豊富なご経験と引き込まれる話術で、会場の参加者はどんどん引き込まれている様子でした。全国学力・学習状況調査の問題をもとにした模擬授業もしてくださいました。「言語活動が豊か」であり、「言語能力も高まる」学習となるためのご示唆をいただきました。また、低学年の授業をどのように充実させるのかについても、「くじらぐも」の模擬授業をもとにご指導くださいました。言葉による見方・考え方を働かせるためには、「問い直す」ことであるという視点を土台にして、今後の国語授業の実践を積み重ねていきたいものです。
私たちは、全国学力・学習状況調査の正答率を高めるために、授業をしているわけではありません。しかし、学力調査の正答率で学力を測る見方は今だに強いのが現状です。私たちが見失ってはいけないのは、目先のテストの結果で一喜一憂するのではなく、日々の授業を大切にして、授業でつけたい資質・能力をこつこつとつけていくことです。それによって、結果、学力調査の正答率も向上すると考えられます。授業を充実させる、それは国語の場合は、今回の大村先生のご講演より、言語能力を高め、言語活動も豊かにするということであると感じました。
約130名の参加者が、夏休み明けからの国語に意欲を見せていました。鳥取県の国語授業に関われる多くの方にとって、質の高い国語授業を考えるきっかけとなった夏季研修になりました。
5月21日(水)、令和7年度東部小教研国語部会第1回研究部会をヤマタスポーツパーク研修室で開催しました。
令和7年度の事業報告、会計報告等を行い、今年度の研究主題「『言葉』の力を『生きる』力へ~言葉による見方・考え方を働かせる授業づくり~」についても提案があり、国語部員で1年間取り組んでいく方向性を確認しました。
その後、「読解力を考える ごんは生きているか?を窓口に」を演題に、元岩美町教育長の寺西健一氏にお話ししていただきました。小学校国語で大切にしたいことをわかりやすく説明してくださいました。最後には、これからの国語授業についての提言もいただき、改めて国語授業を丁寧に考えていくことが大事だと感じました。
国語こそ、系統的な指導が大切になる教科です。指導事項を明確にして、前学年の内容を加味し、次の学年へとつないでいくことが大事になります。全教科の核となる国語科の授業を大切にし、「子どもの姿」をもとに、多くの教職員で授業実践が積み重ねられると良いと感じました。
また、令和8年度に、中国地区国語教育研究大会が米子で開催されます。東部は、書くこと領域と、読むこと(説明的文章)領域の分科会発表を担当します。発表者だけが一生懸命実践するのではなく、日ごろ国語授業を担当されている全ての先生方で意識して取り組んでいきたいです。
※夏季に予定されている国語に関するセミナーにつきまして、いくつか情報提供いたします。
●日本国語教育学会
第88回国語教育全国大会
8月8日(金)〜9日(土)
筑波大学附属小学校
●全国小学校国語教育研究会
夏季実践交流セミナー
7月29日(火)10:00〜
東京都墨田区立第一寺島小学校
https://zenshoukokken.com/img/seminar/35summer2.pdf
●東海国語教育を学ぶ会
2025年度セミナー
8月5日(火)〜6日(水)
三重県総合文化センター
https://www.ne.jp/asahi/manabukai/tokai-kokugo/
●鳥取県小学校教育研究会国語部会夏季研修会
8月1日(金)
エースパック未来中心
こちらは、各校へご案内いたします。国語部員に限らず、多くの方がご参加ください。
10月23日(水)、東部小教研国語部会の授業研究会を世紀小学校で開催しました。
世紀小学校 山岡 千絵教諭に授業を公開していただき、6年物語文の「やまなし」を教材として扱った授業が参観しました。また、グループ協議による研究協議や、指導助言などの授業研究会もありました。鳥取市立遷喬小学校の竹田潤校長先生の指導助言では、子どもたちの読みの力を高めるために、国語授業の質をさらに高める視点を分かりやすくお話しくださいました。
「やまなし」を教える授業から、「やまなし」で教える授業へ転換し、国語でつけたい力を確実につけていく授業づくりが求められています。どの教科・領域の根幹を担っている「国語科」の授業を日々大切にして、子どもたちの力をつけていきたいと感じる授業研究会でした。
東部小教研国語部会第2回研究部会(夏季研修会)を稲葉山小学校で開催しました。
光村図書出版株式会社編集部 小学校国語課 編集長 野田由美子様を迎えて、「令和6年度小学校国語 教科書編集の趣旨」と題して、数年前から採用されている「光村図書」の国語教科書について、十分に理解し、十分に活用できているかを参加した国語部員が考える良い機会となりました。特に、教科書に掲載している教材選定の意図や、一単元ごとに教科書記載の順番やレイアウトの意味などについては、改めて教科書を確かめる機会となりました。
私たちは、教科書教材をどのように教えるかではなく、その教科書教材で何を教えていくのかを意識しなくてはならないと感じました。国語授業でつけたい力を明確にして、日々の授業を行っていくこと、そして、ほぼ毎日ある国語授業を全ての教科・領域につなげて、子どもたちの資質・能力を高めていくことが求められるのだと考えさせられました。
夏休み明けから「国語授業をこうしてみたい!」と考えるきっかけをいただいた夏季研修となりました。
5月22日(水)、東部小教研国語部会第1回研究部会を稲葉山小学校で開催しました。
令和6年度の事業報告、会計報告等を行い、今年度の研究主題「『国語の力』を『生きる力』へ」についても提案があり、国語部員で1年間取り組んでいく方向性を確認しました。
その後、演題「つけたい力を明確にした国語の授業づくり」で、稲葉山小学校の河合真由子校長先生がお話ししてくださいました。中学校も見据えて、小学校国語でどのような力をつけなければならないのかを説明文の学習を具体例にして、わかりやすく説明してくださいました。
国語こそ、系統的な指導が大切になる教科です。指導事項を明確にして、前学年の内容を加味し、次の学年へとつないでいくことが大事になると、部員一同が考えさせられた内容でした。
10月25日(水)、東部小教研第3回研究部会が智頭小学校で開催されました。
智頭小学校の梶川大輔先生の4年「ごんぎつね」の研究授業を参観し、小グループでの協議を行いました。参加された先生方の活発な意見交換により、大変学びの多い協議の時間となりました。
グループ協議後は三谷祐児先生による指導助言をいただきました。ご教授いただいた大切な視点や考え方を、これからの自分たちの実践に生かしていきたいと感じました。授業を提供してくださった梶川先生、指導助言をいただいた三谷先生、大変お世話になりました。
7月28日(金)、東部小教研国語部の夏期研修会が稲葉山小学校で開催されました。
研修会では、昨年度に引き続き、同志社女子大学の松崎正治先生にオンラインでご講演いただきました。今年度の講演のテーマは、「書き換えによる読むことの深化」です。具体的な単元や実際の実践事例を例として、書き換えによって言葉による見方・考え方をどのように育てていくのかについて丁寧にご指導いただきました。講演の後半には、先生方に各校で担当している学年ごとにグループを作っていただき、「書き換え」実践の構想を行いました。限られた時間ではありましたが、先生方が多くの意見を出してくださったため、その後の発表も有意義な時間となりました。
ご教授いただいたいくつもの大切な視点や考え方を整理しながら、夏休み以降の自分たちの国語授業の実践に活かしていきたいと感じました。
10月19日(水)、東部小教研国語部の研究部会が賀露小学校で開催されました。
賀露小学校の村中洸太先生の研究授業を参観し、小グループでの協議を行いました。久しぶりに集合して開催した部会ではありましたが、参加された先生方の活発な意見交換により、大変学びの多い協議の時間となりました。グループ協議後は三谷祐児先生による指導助言をいただきました。ご教授いただいた大切な視点や考え方を、これからの自分たちの実践に生かしていきたいと感じました。授業を提供してくださった村中先生、指導助言をいただいた三谷先生、大変お世話になりました。
7月29日(金)、コロナ禍ではありますが、国語部の夏季研修会を集合の形で開催することができました。
研修会の中で、同志社女子大学の松崎正治先生にオンラインでご講演していただきました。小学校の教科書に掲載されている「おおきなかぶ」や「大造じいさんとガン」を使い、深い学びに至るための文学教材の読み方について教えていただきました。講演中や講演後にでた質問にも快く答えていただき、夏休み以降の国語の授業設計に生かせる大変貴重な場となりました。