卒業研究Ⅱ
卒業研究Ⅱ
卒業研究
最優秀卒業論文 児童のテレビ充足と回避に関する「利用と満足」研究
――現代の実態と七〇年代研究との比較――
新井直樹 00LM1303 (1983年卒・現、千葉県市川市小学校教諭)
学生証番号
姓
テーマ
0KLM1101
明
インタ―ネット広告とテレビCMの比較
0ALM1102
伊藤
永宮
中国のマス・メディア規制の現状
工藤
フジテレビのドラマ・月9に関する研究
石田
マス・メディアのスポーツ報道についての研究
宮澤
インターネット広告のブロードバンド化による効果
佐藤
川島
日本におけるテレビが与える青少年への影響
中村
パーソナルコミュニケーションとインターネットコミュニケーションの比較
中森
携帯電話が変えた現代コミュニケーション
松前
スポーツとメディアに関する研究
南雲
アメリカ・ナショナリズム研究
佐藤
欧州サッカー界とテレビ放映権に関する研究
宇田川
ユーザーによる次代の地上波テレビメディアコミニュケーション
0ALM1204 永宮
「中国のマス・メディア規制の現状」
目次
1.はじめに
2.中国にあるマス・メディアとその特徴
(1)新聞 (2)テレビ (3)ラジオ
3.中国のマス・メディアを規制する法
4.マス・メディア規制の現状
5.結論
概要
中国の場合、娯楽にも規制はあるが、特に規制の影響を受けているのは報道である。中国の報道は、統一的で、キャンペーンを行い、自由がない。「党と政府の政策決定などの重要なニュースを統一的に報道しなければならない」という決まりがあり、テレビや新聞・ラジオなどは新華社通信から情報提供を受けてニュースを流している。そして、更に宣伝効果を高めるために「キャンペーン」を行っている。キャンペーン活動は、放送・新聞・出版といった全国のメディアが一斉に取り上げる事で成り立っている。各メディアが独自で判断して行うものもあるが、「三講(学習、政治、正しい気風を重んじる)教育」や「教科書問題に関する日本批判」などのように共産党直属の機関の指示によるものも多い。要するに、中国のマス・メディアは共産党の宣伝活動を行っているのである。また、中国には「報道の自由」が無い。共産党や中国政府は憲法の指導思想である「四つの基本原則」(社会主義の道、人民民主独裁、共産党の指導、マルクス・レーニン主義と毛沢東思想の四つを堅持すること)以外の思想を国民が持たないようにマス・メディア規制をしている。
近年、インターネットが盛んになり、中国の情報環境が変わりつつあるなか、「言論の自由」「報道の自由」に対する社会的要求が高まっている。1999年に「新聞法」制定へ向けて「新聞世論監督暫行規定」が広東省珠海市で公布されたことは、中国の報道が自由になるきっかけになるかもしれない。
URL
・チャイナネット(日本語) http://www.china.org.cn/japanese/index.htm
・中国概要 http://test.china.org.cn/ri-jiankuang/
・中国情勢24<中国情報局> http://www.news.searchina.ne.jp/2002/0214
・人民日報 http://www.Peopledaily.co.jp/
・北京放送:中国国際放送局 http://webll.cri.com.cn/japan/news01.htm
・中国中央人民広播電台 http://www.cnradio.com/
・『AWC通信』1999年9月号(第12号)
http://www.asiavoice.net/awc/nl99909.html
・【社会主義大国の情報革命】
http://www.cpm.ehime-u.ac.jp/kurihara.homepage/kurihara.reports/Iwata1.HTML
・1999年度小岩G公開学習会「中国の憲法改正と言論の自由の行方」レジュメ
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/1337/study99/rejume.htm
・中国で「本離れ」は進行しているのか
http://www.honco.net/100day/02/2000-0526-liu-j.html
・中国マス・メディアの紹介 http://www.niccs.co.jp/jcc/media.htm
・中国メディアにおける日本企業関連の報道分析
http://www.comre.com.cn/2002new/002.htm
・中国メディアの変容と「世論」の形成
http://www.geocitie.co.jp/CollegeLife-Lounge/1912/takai1.html
・修士論文要旨 1999年度(平成11年度)
http://web.sfc.keio.ac.jp/~n98228nf/abstract/abstract.html
・漢語迷の武漢日記 http://www1.odn.ne.jp/kumasanhouse/kangomei
・上海雑感 在上海日本国総領事館領事 福島基記
http://lib1.nippon-foundation.or.jp/1996/0767/contents/041.htm
・中国日記 http://user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~j90173/RYUGAKU/indee.html
・外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/index.html
・NHK放送文化研究所 http://www.nhk.or.jp/bunken/index.html
・朝日新聞社 http://www.asahi.com/shimbun/index.html
・毎日新聞社 http://www.mainich.co.jp/index.html
参考文献
・アジア経済研究所 (1995) 『第三世界のマスメディア』 明石書店
・内川芳美、柳井道夫(編) (1994) 『マス・メディアと国際関係――日本・中国・韓国の国際比較』 学文社
・中国研究所(編) (2001) 『中国年鑑2001』 創土社
・中国総覧編集委員会 編集協力民主主義研究会 (2000) 『中国総覧2000年版』 財団法人霞山会
・中国マスコミ研究所(企画・編集) (1999) 『中国メディアガイドブック』 アクセスニッポン社
・山本賢二 (1987) 『中国の新聞の読み方』 東京大学書林
・劉志明 (1998) 『中国のマスメディアと日本イメージ』 株式会社エピック
・佐野真 (1990) 「ソ連・言論界“維新”への胎動」 『総合ジャーナリズム研究』 27巻 2号 pp.16-22.
・時野谷浩 (2003) 「中国におけるインターネットの利用に関する研究」 『東海大学紀要文学部』 78輯 pp.55-71.
0ALM1205 工藤
「フジテレビのドラマ・月9に関する研究」
目次
1.はじめに
2.目的
3.1988~2003年までのドラマの流れ
4.最高視聴率30%を越えたドラマ
5.出演していた俳優達
6.他局との比較
7.総括
<概要>
ドラマにせよどの番組にしても、魅力がなければ視聴者は見ようとはしない。そういう中で、高視聴率を維持していくのは、大変なことである。そこで今回、ドラマというジャンルから見て注目したのが、フジテレビの「月9枠」だった。フジテレビの月9は、放送されるドラマほとんどが、高視聴率である。他のドラマ枠とは違って、時々高視聴率をとるのではなく、高視聴率をキープしているのである。その魅力を、最高視聴率30%をこえたドラマ、出演していた俳優達、他局との比較から述べていく。
ゲックにおいて、1988年からトレンディドラマの時代が始まる。「君の瞳をタイホする!」や「教師びんびん物語」などを経て、1991年の1月から始まった「東京ラブストーリー」で、当時では異例の最高視聴率32.3%を獲得している。そして、同年の7月から始まった「101回目のプロポーズ」は、その「東京ラブストーリー」のゲック最高視聴率を抜く36.7%を獲得し、大ヒットとなっている。その後もゲックは、いろいろな記録や話題を作っている。1993年の4月からの「ひとつ屋根の下」もまた平均視聴率28.2%、最高視聴率37.8%と大ヒットの作品になり、今も多くの視聴者の記憶に残っているであろう。この頃から、ゲックなら視聴率20%を超えるのが当然とも言われるようになる。そういう中で、1996年の「ロングバケーション」は、平均視聴率29.6%、最高視聴率36.7%と驚異の記録を作っている。また、2001年の「HERO」では、全話の視聴率が30%以上という偉業を成し遂げている。このように、ゲックは次々と記録や話題をも視聴者に提供しているのである。
「東京ラブストーリー」や「ロングバケーション」のヒット作からは、ラブストーリー作りが上手い作品がゲックには多いことがわかる。「東京ラブストーリー」では、片思いとか、振られるにも関わらず一生その人を思うという切ない女性像を描くことに成功している。「101回目のプロポーズ」や「ひとつ屋根の下」のヒット作品からは、貧乏、貧富の差を描き、それが成功していることがわかる。そして、出演者を見ればわかるが、どれも豪華なキャスティングである。「ロングバケーション」のように、木村拓哉と山口智子という人気ナンバー1の共演が見られるのもゲックしかないだろう。
しかし、このゲツクにも危機がせまっている。21世紀になってから、放送された11本のうち、平均視聴率が20%を超えたのが、「HERO」「人にやさしく」「空から降る一億の星」の3本だけなのである。最近の低迷について、山田良明・編成制作局長は、「かつてのスタイルをなぞっただけでは、視聴者の興味をつなげない」と現状を分析し、今後について「恋愛、仕事、結婚に関心のある元気な若い女性をターゲットにする基本線は変えず、2003年ならではの味付けを加えていきたい」と話している。
豪華なキャスティングに加えそれに負けない話のおもしろさなど、私達が想像していた以上の作品作りに成功してきたからこそ「ゲック」はある。低視聴率が続くものの、やはり視聴者はゲックに期待し、新しい作品を楽しみにしているのである。山田良明・編成制作局長が言うように、若い女性をターゲットにする基本線は変えずに、今までにないストーリーで2003年ならではのゲックらしさをみせていってほしいと期待する。
<参考文献>
出版物の紹介 http://www.tvdrama-db.com/book1.htm
スポニチ情報 http://sports.nifty.com/headline/entertainment/20021106_2.htm
スポニチ情報 http://www/sponicchi.co.jp/entertainment/kiji/2002/11/06/02.html
テレビドラマデータ http://www.tvdrama-db.com/
ドラマデータ http://www.doramatimemachine.com/989dorama.html
ドラマ枠ヒストリー http://www4.justnet.ne.jp/~y-yamamo/history.htm
フジテレビ月9データ http://voillage/infoweb.ne.jp/~keidei/getuku/data/data87-90.htm
フジテレビ月9データ http://tv.diamond.ne.jp/tvm/pass/drama/m9/m900.html
フジテレビデータ http://www.fujiint.co.uk/index_j.html
荒俣宏 (1997) 「TV博物誌」 小学館
伊予田康弘 (1998) 「テレビ史ハンドブック」 自由国民社
大多亮について http://www.excite.co.jp/News/weekly/46/forum.dcg?00 - 12k
大多亮 (1996) 「ヒットマン」 角川書店
小松克彦+オフィス21 (1999) 「That'sテレビドラマ90's」 ダイヤモンド社
南利明 (1992) 「放送史事典」 学友会センター
0ALM1214 石田
マス・メディアのスポーツ報道についての研究
~二大スポーツからみる報道の現状~
目次
1.序論
(・現代のスポーツ報道を日ごろ見て感じている自分の視点について
・なぜこのテーマにしたのか)
2.近代のスポーツとメディア
2―1 スポーツ番組の視聴率
(テレビ普及により広まったスポーツ観戦の楽しみについて説明)
2―2 スポーツが社会に与えた影響
(20世紀末からの日本のスポーツ振興の様子を説明)
3.スポーツ報道の内容・分析
3―1 実際のスポーツメディアの報道内容
(実際にテレビと新聞の各スポーツメディアの報道を調査、分析)
3―2 プロ野球・Jリーグの報道の位置づけ
(3―1の結果、プロ野球とJリーグの関係はどうなのか述べている)
4.プロ野球・Jリーグの波乱
4―1 Jリーグ開幕が引き起こしたもの
(Jリーグ開幕によってメディアはどんな報道をしていたのかを述べている)
4―2 ファンの心理学、プロ野球・Jリーグの人気比率
(これまでの現状をふまえ、心理学を交えてファンの動向について説明)
5.結論
(これからのスポーツ報道のありかた・今後マス・メディアに求めること)
概要
情報の発信手段が多様化した20世紀は、スポーツの楽しみ方は「するスポーツ」という視点に加え「見るスポーツ(観戦)」、「参加するスポーツ(ボランティアなど)」など新たな視点を人々に教えた時代である。
スポーツ試合の中継は戦前から行われており、戦後はより多種のスポーツの中継が行われるようになった。なかでも1960年代は60%を超える視聴率が多数記録されている。近年では高視聴率を打ち出すスポーツ中縦は少ないが、2002年6月のFIFAワールドカップの日本対ロシアでは平均世帯視聴率が66.1%に上り、その他の試合でも日本戦、または強豪国の試合を中心に軒並み高視聴率を記録している。このように高視聴率を記録する試合は、世界的規模の大会の試合である。特にオリンピックやワールドカップの自国開催は、世界のスポーツを人々に身近に感じさせ刺激を与えるため、それが確実に視聴率に影響を与えている。また、中絶が軸となり試合は企業の宣伝競争の場となり「見るスポーツ」に企業CMは切り離せない関係となっている。
テレビ報道では、スポーツニュース番組はプロ野球ネタが連日トップに踊り出て、他のスポーツは試合日であってもトップニュースとして扱われることは少ない。スポーツによってはテロップのみで報道するということが非常に多い。スポーツ紙においては、レースなどのギヤンブルネタ、趣味的な記事に多くの紙面を費やしスポーツ以外の記事も多く掲載され、読者層が絞り込まれている。
また「するスポーツ」としては、成人の3人に2人が日頃の生活の中でスポーツを行っていると言われ、統計的にはスポーツが国民生活に密着していると言われるが、実際のところは月に1度も運動していないというのが現状である。華やかなスポーツブームの報道が消費を煽るものの、逆にスポーツをする機会は縮小傾向にあるという、「見るスポーツ」と「するスポーツ」がアンバランスな状態にある。
こうしたスポーツ状況には、マス・メディアが深く関わってきたのは間違いない。一般国民のスポーツ生活を取り上げることはほとんどない。スポーツの華やかな面ばかりを強調して、本質的な発展があったのかどうかが疑問である。スポーツの娯楽性ばかりではなく、本質に触れる報道が必要でありそこからスポーツの社会的価値を上げなければならないはずである。
そのような問題がある中でも特に目立つのが、プロ野球が日本のスポーツメディアの大半を占めてきたことである。野球は最大人気の国民スポーツとして日常的なエンターテイメントの中心に位置してきた。しかし、一球団にすぎない読売巨人軍に人気が集中し、それがメディアに対する圧力となりアンフェアな事態を引き起こしているのも事実である。メディアは人気に便乗しそれに対する批判を徹底することはなく、歪んだプロ野球経営を許してしまっている。
一方サッカーJリーグの登場は、日本スポーツ界に改革的な変化をもたらすことになったものの、スポーツメディアの多くは野球と同じように人気に便乗した報道になりジャーナリズムとしての批判性をほとんど失っていた。開幕当初、テレビ各局は一斉に中継に乗り出し、新しい高視聴率番組の出現で放映権獲得競争を加熱させ、スポーツ紙もJリーグネタに多くの紙面を割いて人気取り込みを競った。しかし、その報道内容は人気選手や勝利チームへ安易に脚光を浴びせるばかりだった。それまでのプロ野球報道と変わらない報道姿勢になり、Jリーグ自身も、真の目標を追求することを忘れかけてしまっていた。そんなJリーグだったが、プロ野球の体質批判にもつながっていった。選手の権利を制限した球団第一の経営姿勢や、巨人軍偏重のあり方に嫌気がさしていたファンも少なくない。Jリーグの出現はこれらの不満を明るみにし、マス・メディアもプロ野球界の体質批判を強めていった。その事態にプロ野球界はFA(フリーエイジェント)制度の導入をしたが、マス・メディアのほとんどはFA制度を評価しながらもその進展に厳しいチェックの目を向けることはなくカネや球団事情を追うことだけに力を注いだ。マス・メディアを含めた企業が支配するプロ野球に、国民の声を受け入れる余地はなく悪い体質は変わらないままである。Jリーグの人気が下降線をたどり落ち着くと、再びプロ野球中心のスポーツ報道に戻つた。Jリーグの登場は日本のスポーツ報道に改革的な変化をもたらしかけたが、結局依然としてプロ野球報道中心のこの偏りは変わっていない。
「見るスポーツ」としての野球とサッカーの楽しみ方は、性別によって違いがある。男性はこれらのスポーツを「見るスポーツ」から「するスポーツ」に結びつけて考え、試合を見た後に実際に自分でやりたいと思う傾向がある。一方女性はそのように感じる人の割合は低く、面白さや娯楽的な視点で試合を見ている。また、「その競技全般を知りたい」と考える女性の割合も高く、男性ファンの高度な学習動機に対して、女性ファンはサッカーの初歩的な学習動機が見られる。
「見るスポーツ」は、産業化し様変わりしてきた。ミーハー的な女性ファンがJリーグブームを生み出したと言っても過言ではない。Jリーグばかりでなく野球においても女性ファンは非常に多い。現代におけるスポーツの大衆化や高度化、および次世代のスポーツの創造や継承などに関わる今後の「見るスポーツ」の動向を、女性ファンが男性ファンとともに担う可能性は十分にある。
このような面から、その競技のプレーの面白さ、ルールの説明、技術的な面の解説がとても重要であることがわかる。今のメディアでは、そのスポーツの自体のおもしろさや解説が希薄である。解説者の口だけでの説明、文章だけでの説明でなく、より細かで分かりやすい説明をする体制を作っていくべきである。
スポーツの本質を人々が楽しむことができたときにスポーツメディアの各スポーツの報道の偏りも改善されるだろう。質にこだわり、人気を向上させていくことが必要である。
これまでスポーツ報道での各競技の報道比率の変化はほとんどなかった。それは世論のスポーツに対する評価・価値観が長い間同じ状態であったからである。しかしそれはメディアがスポーツ報道の取り上げ方の革命的な見直しをしなかったためである。さまざまなスポーツを工夫しながら取り上げることで、人々のスポーツへの好奇心を掻き立てることが可能である。今後のスポーツ報道には、これまでとは一味違うスポーツ報道を行ってもらいたい。仮に競技の報道の比率が変わらないにしても、報道の中身を変えていくべきである。例えば、プロ野球はオフシーズン中、キャンプレポートなど練習の様子も試合に関係ないがニュースとして大きく取り扱われる。ならばプロ野球だけではなく、他競技でも練習の様子を報じていくべきである。今の報道スタイルを少しでも変えることができるはずである。
そして過去に得たマス・メディアの教訓や短所を改善させていく必要がある。Jリーグ開幕時のメディア自体が踊らされているような状況にならないためにも、冷静で鋭い視点を持ち続けなければならない。そればかりではなく、『スポーツニュース』というからには『野球ニュース』という名前の方が相応しいということにならないためにも各メディア、何らかの『スポーツ報道改革』が絶対に必要である。
人間の限界や可能性を最も劇的に見せてくれるのがスポーツである。幅広く様々な種目を紹介することは、何かに挑戦し続ける人々の姿を紹介することでもある。スポーツで人間が頑張っている姿を伝えることは、メディアの重要な使命のひとつなのである。
参考URL
・財団法人日本オリンピック委員会 http://www.joc.or.jp/
・総理府世論調査 http://www8.cao.go.jp/survey/
・文部科学省 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/
・ビデオリサーチホームページ http://www.videor.co.jp/index.htm
・テレビガイド番組表 http://www.tvguide.or.jp/cgi-bin/top.cgi
・社会法人日本野球機構 http://www.npb.or.jp/
・Jリーグ公式ホームページ http://www.j-league.or.jp/index.html
・BS―iホームページ http://www.bs-i.co.jp/
・ヤフースポーツ http://sports.yahoo.co.jp/
・朝日新聞社ホームページ http://www.asahi.com/
・スポニチホームページ http://www.sponichi.co.jp/
・サンスポホームページ http://www.sanspo.com/upper.html
・NHKスポーツオンラインニュース http://www.nhk.or.jp/sports/
・スポーツうるぐす&スポーツMAXホームページ http://www.ntv.co.jp/sports/
・激生!SPORTS TODAY http://www.tv-tokyo.co.jp/today/day/index.jtml#onair
参考文献
・天野勝文、植田康夫 (1999) 「『現代マスコミ論』のポイント:新聞・放送・出版・マスメディア」 学文社
・大野晃 (1996) 「現代スポーツ批判:スポーツ報道最前線からのレポート」 大修館書店
・木下豊 (2002) 「シンコー・ミュージックMOOK」 学校法人東放学園
・杉本厚夫 (1997) 「スポーツファンの社会学」 世界思想社
・東スポ探検隊 (1991) 「東スポ伝説:一面見出し、そこは一行の劇場だ」 扶桑社
・日刊スポーツ新聞社社史編修室 (1996) 「日刊スポーツ五十年史」 日刊スポーツ新聞社
参考新聞
・朝日新聞2004年1月4日紙面
0ALM1219 宮澤
『インターネット広告のブロードバンド化による効果』
目次
はじめに
第一章 インターネット広告の種類と現状について
・インターネット広告の現状や問題点について明らかにする。
1. インターネット広告の特徴
2. インターネット広告の種類
3. インターネット広告の現状とこれまでの発展
4. インターネット広告の効果
5. インターネット広告の問題点
第二章 インターネット広告のプロードバンド化
・インターネット広告がプロードバンド化することで、これからどのように影響していくのか、問題点を明らかにする。
1. ブロードバンドとは
2. インターネット広告のブロードバンド化
3. 動画広告の種類
4. 動画広告(プロードバンド広告)の効果
5. ブロードバンド広告の現状と課題
第三章 まとめ
参考文献
<概要>
日本のインターネット人口は5645万3千人(2003年2月末時点)、インターネットが新たなメディアとしての地位を確立しつつある。利用者の増加によって広告媒体としての価値が高くなり、現在は、テレビ・新聞・雑誌・ラジオに次ぐ『第5の広告媒体』として認知され始めている。広告市場全体に占めるインターネット広告の比率は小さいものの、その規模は急速に拡大しつつある。インターネットの双方向性やリアルタイム性といった特徴にマス・マーケットに向けた既存の広告媒体とは異なる新たな効果を与えるものとして期待されている。
インターネット広告の課題の一つに、表現力の少なさが挙げられる。広告効果を上げようとして、バナー広告のサイズ(長方形型の大きなボタン内に製品名や企業名を搭載する形式の広告)を大きくしたり、色数を増やしたりすると、家庭からダイヤルアップしてアクセスしているユーザーにとってはファイルのダウンロードに時間がかかりすぎて不快感を持たれてしまう。しかし、ブロードバンドと呼ばれる常時接続の高速データ通信サービスが普及すれば、インターネット広告も大きく変わると言われている。そして現在、家庭からのプロードバンド利用者数は、1596万2千人でインターネット利用世帯の39.9%がブロードバンドに接続していることがわかった。これから数年後には既存のマスコミ4媒体に、新たな柱として加わる可能性もある。そこでインターネット広告のブロードバンド化による効果を調べた。
参考文献
<HP>
『博報堂』 http://www.hakuhodo.co.jp/news/
『電通』 http://www.dentsu.co.jp/marketing/
『internet Watch』 http://www./internet.watch.impress.co.jp/
『富士通』 http://www.jp.fujitsu.com/
『japan.internet.com』 http://japan.internet.com/
『webmonkey』 http://www.hotwired.co.jp/webmonkey/
『freevers network』 http://www.freevers.net/
『日経BP社』 http://www.nikkeibp.co.jp/index_i.shtml
『アホでもわかるインターネット広告』 http://www.netadreport.com/
『大和総研』 http://www.dir.co.jp
『財団法人インターネット協会』 http://www.iajapan.org/iwp/
<書籍>
片方善治 (1997) 「インターネット革命」
前田健二 (2000) 「よくわかるインターネット広告」 翔泳社
田中秀樹・須田哲史 (2001) 「インターネット広告実践法」 PHP研究所
杉山勝行・原秀年・西沢正博 (2001) 「インターネット・マーケティング2001」 エイチアンドアイ
日本インターネット協会(監修) (2001) 「インターネット白書2001」 インプレス
坂爪一郎 (2002) 「『ヤフー』だけが知っている」 青春出版社
杉山勝行(他) (2003) 「インターネットマーケティング・ハンドブック」 同友館
0ALM2104 佐藤
「キャラクタービジネス戦略に関する研究」
目次
序論
1.キャラクタービジネスとは
・ キャラクターと認定できる5つの条件
・ キャラクターのビジネス的な価値と制度
2.キャラクターの効果・目的
・ キャラクターの使用目的
・ キャラクター選びのポイント
3.キャラクターとメディア
4.ヒットするキャラクターの特性
・ 売れるキャラクターの7つの条件
・ 客観的にヒットするキャラクターのポイント
・ オタクにうけるキャラクターとは
・ 子供にうけるキャラクターとは
・ 大人にうけるキャラクターとは
5.海外キャラクターについて
・ 日本での海外キャラクターの位置
・ 海外におけるキャラクタービジネス ~韓国の現状~
6.今後のキャラクタービジネス
・ シニアマーケットの可能性
・ 教育マーケットの可能性
・ 復活キャラクターの可能性
・ インターネット時代のキャラクターの可能性
概要
最近、新聞や雑誌などで「キャラクタービジネス」という言葉をよく目にするようになった。「キャラクタービジネス」とは、ソフトビジネスのひとつである。デイズニーやサンリオなどが、それを扱う会社だといえば、イメージがつきやすいと思う。つまり、キャラクターを商品化したり、広告販促用に使用したりすることなど、「キャラクター」を核としながらビジネスマーケットを広げていくビジネスのことである。このマーケティングの秘密は、キヤラの露出の多さにあるといえるであろう。
キャラクタービジネスはいまに始まったものではない。1963年に、国産アニメ第一号の「鉄腕アトム」が放映されて以来、アニメのキャラクターたちは、必ずといっていいほど商品化されてきた。しかし、キャラクタービジネスが明らかに意識されだしたのは、1990年代に突入してからである。このビジネス分野は、バブル崩壊以降じわじわと市場を拡大し、特にポケモンがブームとなった96年からは急成長、99年のキャラクタービジネスの国内市場規模は2兆円を超えていると推定される。しかし、この金額はキャラクターを使用し、ロイヤルテイ(著作権料)が支払われた商品の売り上げの総額であり、コミック雑誌やテレビアニメ・アニメ映画などの売り上げは含まれていない。それらまで含めるとおよそ4兆5000億円~5兆円にまで市場規模は膨らむものと推測される。
キャラクタービジネスには、キャラクター自身を商品そのものに使用する場合と、商品や企業等のイメージに使用する場合があり、そのキャラクターが顧客に与える影響は大きく、キャラクターがヒットすればそのキャラクター商品はそれだけで売れてしまう、という魔法のようなマーケティング戦略が実現するのである。各企業が不況の嵐による業績不振に苦しむ現在、このビジネスにはいまだに多くのチャンスが潜んでいる。キャラクターというのはそれほどの威力があり、今やキャラクターは企業アップには欠かせないものとなっているのが現状である。キャラクタービジネスの将来を色々な要素から総合的に考え、分析していく。
参考文献
『もてるキャラクターの大解剖』
http://www.geocities.co.jp/Berkeley/3949/nirimatsu.html
『ぴえろ キャラクタービジネスについて』
http://project.pierrot.co.jp/office/license.html
『市場調査を調べる』
http://homepage2.moftu.com/c-work/jieigaku/report3-2.htm
『「ソウル・キャラクター・フェア2003」レポート』
http://www.charabiz.com/news/ec/00505.html
『ABC Magazine』
http://abc.wiaps.waseda.ac.jp/news/01070202.html
増田義和(2002)「図解でわかるキャラクタービジネス77の成功法則」㈱実業之日本社
土屋新太郎(1995)「キャラクタービジネス:その構造と戦略」キネマ旬報社
山田徹(2000)「キャラクタービジネス:『かわいい』が生み出す巨大市場」PHP研究所
日経BP社技術研究部(1999)「アニメ・ビジネスが変わる アニメとキャラクタービジネスの真実」日経BP社
電通キャラクタービジネス研究会(1994)「キャラクタービジネス:親しみと共感のマーケティング」電通
修宮下真(2001)「キャラクタービジネス知られざる戦略:ネット時代に加速する!」青春出版社
電子メールとは
http://www.kyoto-Seika.ac.jp/seika/network/three/31.html SCNSネットワーク
チヤツトとは
http://webx.dnet.gr.jp/guide/chat.html dnet共立メンテナンス
インターネットにおけるルール・マナー
http://www.iajapan.org/ 財団法人インターネット協会
インターネットトラブルニュース
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/1394/ Y!GeoCities
インターネット利用が他の生活時間に及ぼす影響
http://www.soumu.go.jp/ 総務省 情報通信政策研究所
伸ばそうコミュニケーション能力
http://www.el.city.kameoka.kyoto.jp/hatano/kenkyuu14/kenkyuu-main.htm
エモティコンの表
http://www.red.oit-net.jp/tatsuya/internet/emotion.htm
チャットとは何か
http://www.21th.ac/ ファーストコンタクト
ネットワークエチケット
http://www.okweb.ne.jp/netiquet.html
和田悟・近藤佐保子(1999)「インターネットコミュニケーション」培風館
石丸正(1987)「非言語(ノンバーバル)コミュニケーション」新潮社
大坊郁夫(1998)「しぐさのコミュニケーション――人は親しみをどう伝えあうか セレクション社会心理学」サイエンス社
深田博己(1998)「インターパーソナル・コミュニケーション――対人コミュニケーションの心理学」北大路書房
船津衛(1996)「コミュニケーション・入門――心の中からインターネットまで」有斐閣
島薗進(1998)「情報社会の文化4 心情の変容」財団法人 東京大学出版会
M・L・パターソン(1995)「非言語コミュニケーションの基礎理論」誠信書房
言語表現研究会(1993)「コミュニケーションのためのことば学」ミネルヴァ書房
文化庁(1989)「言葉の伝達――コミュニケーション――」文化庁
竹内敬人(1988)「言語とコミュニケーション」財団法人 東京大学出版会
飽戸弘(1992)「コミュニケーションの社会心理学」筑摩書房
V・J・デルレガ、A・L・チェイキン(1983)「ふれあいの心理学」有斐閣
宮田加久子(1993)「電子メディア社会――新しいコミュニケーション環境の社会心理」誠信書房
国際通信経済研究所(2000)「インターネットの現状と課題」財団法人 国際通信経済研究所
CRN(2003)「コンビュータは本当に信じられるか」新紀元社
郵政省の通信白書
0LAM2206 川島
「日本におけるテレビが与える青少年への影響」
<目次>
1.はじめに
2.各国のテレビ規制について(アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア)
3.テレビが青少年に与える影響(事例を踏まえて)
4.考察
●概要●
青少年による事件が多発するなかで、その原因のひとつとしてテレビが取り沙汰されてきた。果たしてテレビをはじめとするメディアだけのせいなのであろうか。青少年の暴力、性犯罪はテレビのない時代からある。それがメディアの普及した現代でも続いているということであり、メディアと青少年の犯罪の因果関係に科学的根拠もない。外国ではテレビはどんな規制のもとに成り立っているのか、また、日本ではどのような事例があったかなどを取り上げながら、テレビは本当に青少年にとって有害なものなのか、考えてみたいと思う。
我が国でテレビ放送が始まったのは1953年のことであり、2003年でちょうど50年を迎えた。当時のテレビ受信機の台数は3500台程度であった。それが今では、一家に一台どころか、一部屋に一台と言っても過言ではないほどテレビは一般家庭に普及した。高価なテレビを購入する余裕のなかった庶民が街灯テレビに群がってプロレス中継を見ていた光景を知っている世代は年々少なくなっている。半世紀前は、テレビのある家を探すのは困難なことであったが、今では逆にテレビのない家を探すことのほうがはるかに難しいだろう。1962年の時点でテレビの普及率は約8割に達しているという。つまり、今年40歳以下の人の大半は、生まれたときからテレビのある環境下に置かれ、テレビを見て育ったことになるのである。大ざっぱに考えて、テレビ放送から60年で、物心つく前からテレビを見て育った人間が、人口の半分を占めたことになる。
それほどまでに生活に欠かせない存在となったテレビであるが、その影響力に関しては我が国ではほとんど研究されてこなかったという。野放しにされてきた結果、今になってその影響力が取り沙汰されるようになってきたのである。
まず、世界ではどのような考えのもとテレビ規制が行われているかを知り、日本と比較するためにも、同じ英語圏でありながらかなり文化も違い、顕著な差があるということで、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリアをそれぞれ取り上げたいと思う。
日本において子ども達はテレビをどのように捉えているかを見てみると、テレビ番組で暴力シーンが流されることを容認する傾向は、女子よりも、男子のほうが高かった。実際に暴力シーンに触れても、女子よりも男子の方が、また小学生よりも中学生の方が暴力シーンを止めさせるべきとは感じておらず、感覚が麻痺しているといえる。暴力シーンの種類によって、実際に見たときの子どもの反応は異なるが、ナイフで刺したり、銃で撃ったりするシーンには、「ハラハラする」、血を流して苦しんだりしているシーンには、「こわくなる」という反応が多い。
いくつかの調査結果から考えてみても、子どもの行動には視聴環境が影響しているといえる。しかし、約40%の子どもが1日に3時間以上テレビを視聴しているので、それだけ暴力シーンに接する機会も多く、拒否的反応を示す子どもも、見ているうちに「感覚麻痺」してくることが考えられる。特に、小学生の場合は、アニメ番組での暴力シーンに接することが多い。アニメ番組の暴力シーンは苦痛描写がほとんどないため、登場人物への感情移入がしやすく、模倣しやすいといえる。
そこで、2000年4月1日、NHKと日本民間放送連盟により、「放送と青少年に関する委員会」が設立された。この委員会は、視聴者から寄せられた青少年に対する放送のあり方や、放送番組への対応などを公表する、いわば視聴者と放送局を結ぶ“回路”としての役割を担っている。各放送局では、日本民間放送連盟の規程に従い、午後5時から9時までの間に放送する番組については、児童・青少年に対する充分な配慮をするとともに、児童・青少年の知識や理解力を高め、情操を豊かにする番組を少なくとも週3時間以上放送することにしている。それらの番組を、各局は「児童や青少年に視聴してもらいたい番組」として選定し、番組の充実を図っている。
「放送と青少年に関する委員会」に意見が寄せられて、局側が番組の検討を行い、打ち切りや改善をしたり、要請に対する回答をホームページで公表したり、自局番組を検討する番組で放送するなどの対応をしている。しかし、自局番組を検討する番組は、いずれも早朝放送されており、放送が不定期である局もあり、「見てもらう」ことが前提でないことは明らかである。こうした番組を制作しているのであれば、もう少し視聴者に見てもらえるようにするべきであると思う。特に、まだ自分たちで番組の内容と現実とを区別できない年齢の子どもを持つ親たちに、自分たちの局ではどのような番組を作っているのか内容を知ってもらい、子どもたちに適切な視聴環境を作ってあげることは、大切で、必要なことであると思う。
参考文献
・真の家庭運動推進委員会 http://www.aptf.gr.jp/
・すべてを疑え!!MAHO'sSite http://www.aa.alpha-net.ne.jp/mamos/index.html
・青少年健全育成 http://www8.cao.go.jp/youth/
・青少年「有害情報」対策法 http://plaza10.mbn.or.jp/
・日本民間放送連盟 http://www.nab.or.jp/
・平成15年版青少年白書
http://www8.cao.go.jp/youth/whitepaper/h15zenbun/h15index.html
・放送番組向上協議会 http://www.homepage2.nifty.com/
・飯田譲治(1998)「TVドラマ“ギフト”の問題 少年犯罪と作り手のモラル」岩波書店
・岩男寿美子(2001)「テレビドラマのメッセージ 社会心理学的分析」剄草書房
・小池正春(1998)「TV大人(おとな)のみかた テレビ生活者のスマート・ナビ」ダイアモンド社
・桜井哲夫(1994)「TV魔法のメディア」筑摩書房
・佐々木輝美(1996)「メディアと暴力」剄草書房
・時野谷浩 プレドリー・プリンバーグ(2002)『米国と日本におけるテレビゲームの社会的受容』白鳥令(編)「ゲームの社会的受容の研究」東海大学出版会
0ALM2224 中村
「パーソナルコミュニケーションとインターネットコミュニケーションの比較」
(目次)
1.目的
2.パーソナルコミュニケーションとインターネットコミュニケーションの特徴
3.2つのコミュニケーションに関する調査
3-1.調査、集計、結果
3-2.考察
4.結論
(概要)
1.目的 ほぼ10年間の間、インターネットは急激に人々の中に浸透し、新しいメディアとして注目されてきた。その中で、何故インターネットで見知らぬ人とコミュニケーションをとることが出来るのか?という疑問があった。インターネットは危険だと感じる人が多く、インターネットを通してメールのやり取りをすること、会話をすること、友達を作ることは自分が経験していることであり、他の人はあまり経験していない世界だと考えていた。そして、この感情をわかる人はいないだろうか?同じ感じ方をしている人はいないだろうか?という考えを持ち、本研究ではこれらの疑問を研究し論じることを目的としていた。
2.パーソナルコミュニケーションとインターネットコミュニケーションの特徴 パーソナルコミュニケーションの非言語コミュニケーションは、身体動作や身体特徴など様々な要素があり、言語コミュニケーションとともにコミュニケーション時に働き、伝えたいことをはっきり伝えるためには、欠かせないものである。人は、ふれあいを求め、いつも何かにつながっていたいと思ってしまう。普段の友達とのつながりはもちろん重要だと思っているが、自分の出せない部分を、何かを通して出せる機会を求めている。そこで、インターネットでは、自分を隠しながら自分の思いを伝えることが出来る。文字を打つ時間があるため、じっくり答えを出せるので、直接質問の答えをその場で出すよりも内容が濃くなり、真剣にコミュニケーションが出来ていると感じてしまう。しかし、相談相手というのは一時の相手である。そのことを理解していなければ、最近のニュースのような、インターネットでの悪質な事件に巻き込まれてしまうかもしれない。他に、インターネットは、個人情報が盗まれるという危険性、ウイルスに感染しディスクを破壊される危険性などもある。さらに、従来の情報は、メディアに責任をおわせること以外に有り得なかつたが、インターネットは自由に利用できるため、すべて個人の責任に委ねられる。インターネットの普及によって、多くの人、様々な職業、年、環境、時間や場所を超えた地球規模でビジネスやコミュニケーションが可能になったが、多くの危険性やインターネットを利用する人々の言葉、生活習慣、文化的な背景は多様であり、言葉の壁を越えることは、難しいといったような、今後の動向もうかがえた。
3.2つのコミュニケーションに関する調査 今回、同世代の人達にアンケート調査を行ない、一般にニュースで流されているインターネットの特徴、危険性、ウィルス、情報収集のほかに、メールやチャットに興味がある人が多いことに驚いた。インターネットへの恐怖感というものは頭のどこかにある。皆も同じで、インターネットは危険性や不信感を持っているという部分が強い、と考えていたのに対し、「知らない人と気軽に話せる」といった答えや見知らぬことへの期待から「実際に会ったことがある」と答えた人の割合が高かったことに驚き、インターネットというものが、同世代の人達にとって危険だという考えの薄いことに対し、大丈夫なのか?と問い掛けてしまいそうになった。アンケート調査をした結果、インターネットは便利である76%、気軽さがある62%という結果が出たが、安心感や信頼度をふまえて、相手に本音を話すことが出来るのは、パーソナルコミュニケーションであると理解した。それは、パーソナルコミュニケーションの持つ、非言語コミュニケーションである顔面表情、音声の特徴、空間の認知、対人距離、身振りなどは、インターネットコミュニケーションでは絵文字という表現方法はあるものの、伝わりにくい部分であるからだ。
4.結論 今後、いくらインターネットが発展してもいつも最後に、<自分の目>において見、<自分の声>において発することは変わらない。この流れがスムーズにいくのはパーソナルコミュニケーションである。インターネットは情報を得る、知識を高める、見知らぬ人と出会える、いつでも連絡をとることが出来るなど、新しいコミュニケーションとして今日も発展し続け、おもしろい位置にあるものだ。しかし、パーソナルコミュニケーションこそ信頼出来るものであり、重要なコミュニケーションであると再確認出来た。
(参考文献)
情報収集におけるインターネットの特徴
http://ha6.seikyou.ne.jp/home/nishikoori/speak/speak070.htm
インターネットの特徴
http://apricot.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/lecture/nyuuumon/tsld017.htm
インターネットの特徴と脅威
http://www.goa.mlit.go.jp/outline/ol05.html
インターネットの特徴
http://npo-hokkaido.org/infomentor/jyoho/jyoho001.htm
チャット入門
http://www.blk.mmtr.or.jp/~naka/imode/chat1.html
シニアのためのネットワーク
http://www.sendai-senior.org/2npo/comment.htm
インターネットで世界と交流するには
http://johoeigo.intl.chubu.ac.jp/rinri/
シニアのための市民ネットワーク
インターネット人口統計
http://www.iajapan.org/internetdata/
インターネットメールの注意
http://www02.so-net.ne.jp/~hat/imai1/cover.html
コミュニケーションの発展
http://kohiyama.wem.sfc.keio.ac.jp/personal/personal.html
マスコミの中のパーソナルコミュニケーション
http://member.niftu.ne.jp/yaasubee/npage_iv/npiv_to.htm
貴方とってマルチメディアとは
http://www.monz.co.jp/ 印刷タイムス
障害を持つ人を納税者に出来る日本を!
http://www.prop.or.jp/main.html
世界に広がるインターネット広がる世界
http://www.prop.or.jp/flanker/18/18-07.html Prop Station
インターネットの特徴と脅威
http://www.goa.mlit.go.jp/outline/ol05.html 国土交通省
インターネットてらこや
http://terakoya.yomiuri.co,jp/shiro/index.html YOMIURI ON-LINE
0ALM3102 中森
『携帯電話が変えた現代コミュニケーション』
~2002年若者からみる社会変容~
【目次】
第1章 携帯電話の過程と現状
第1節 携帯電話普及
第2節 携帯電話の発展の段階における目的
第3節 進化する携帯電話
第2章 携帯電話が変えた若者文化
第1節 待ち合わせの変化
第2節 パーソナル指向の携帯電話
第3節 絵文字表現
第3章 携帯電話に依存する若者たち
第1節 目常における所持状況と利用目的
第2節 利用頻度
第3節 依存する理由
第4章 若者のコミュニケーションと人間関係の変化
第1節 携帯通話・メールコミュニケーション
第2節 対面コミュニケーションの減少と人間関係の希薄化論
策3節 若者の人間関係「希薄」から「選択」へ
第5章 結論
【概要】
新しいメディアとされる移動型通信機器やパソコンなどが登場し、それらは数年で瞬く間に浸透してきている。勢いはとどまらず、行き着く先はまだ見えない。電子メディアの代表的でもある携帯電話やPHSは、今や当然として存在するようになり、人々の間では生活必須アイテムとされている。その割合は2人に1人は所持する時代となり、年齢層も幅広い。わずか数年前まではある特定の人のみが、仕事用などで利用するぐらいで、その目的も通話のみのシンプルなものであった。一般的にもそれほど求められてはなく、世の中全体まで浸透していなかった。だが現在、通話を主とした携帯は、その機能や外見など様々な変貌を遂げ、新しいコミュニケーションツールとして今やその地位を高め続けている。以前では全く考えられなかったが、今では下は小学生から上はお年寄りまでと、様々な人が年齢とは関係なく、多種多様に利用されるまでになった。特に若者の間では、持っていない人の方が珍しいとされるほど必需品とされ、自らを表現する為の一つとして「なくてはならない存在」となっている。
若者は突然現れた新しいメディアを何の抵抗もなく受け入れ、自分たちの都合にあわせて使用し、当然のように生活の一部へと取り入れていってしまった。そしてこの携帯電話が世の中に普及したことにより、若者たちに新たな文化をもたらしたのである。またそれと同時に様々な問題も彼らに圧し掛かってきた。なぜここまで猛スピードで進化を遂げ、そして携帯電話なくしての生活が考えられなくなってしまったのだろうか、ということが重要なことである。
その携帯電話を必需品としなければならなくなった背景には、我々人間の持つ欲望と関係があったからと言える。固定電話には無い、携帯電話だけが持つ特有の利点と人の求めていた心理とが一致していたのである。そしてその枠に一番早く、かつピタリと当てはまつてしまったのが「若者」とよばれる年代の人々であったのだ。10代から20代という、いわゆる青春真っ只中の彼らは、心の安定・安心感を求めると同時に、自分の個性や自立心も芽生え始め、人生の中で最もメンタル面が複雑化する年代である。この時期の若者は「孤独」「自立」「個性」「群れる」という様々な壁にぶつかる。一人孤独も嫌だが、いつまでも気の合う同士群がってはいられない→自立しなければならない・友達と同じではない・自分の個性も確立したい→でも誰かと繋がっていたい(コミュニケーションをしたい)。こうしたこの年代特有の複雑な心境を、あの携帯電話という身近で手軽な道具が癒してくれたのである。
こうした心境が若者の約8割という割合が所持していることに表れている。私自身、現代社会の中での「若者」といわれる年代に属している。やはり携帯電話は自分の中で日々フルに活用され、人とコミュニケーションを取るには欠かせない道具であることは間違いない。
そこで携帯電話がない生活ができるかどうか、この論文を書くにあたり考えた。その答えは「できないことも無い、しかし不安を感じる」という曖昧な回答が正直なところである。「できないことも無い」と言う理由は、携帯電話を所持していなかった頃を考えれば、持っていないことが「普通」であったし、無くて当然の生活をしていたからである。
だが、あの頃はまだ携帯電話を必ずしも必要と言える年齢ではなかったせいかもしれない。仮にその無い生活をしていた小中学生の頃に、携帯電話を所持していたと想定しても、多分使いこなすこともなく必需品とまでの存在には至らないだろう。なぜなら携帯電話なしでも十分人とコミュニケーションを取れていたからである。
小学生や中学生は「学校」という枠の中で集団生活をし、まだ行動範囲も狭い。親しい友達と接する機会が常にあり、コミュニケーションを取り合える。行動するにあったっても「集団=群れる」状況が作りやすい環境にある。一人で行動するより、集団で行動する場合が多い。その為一人になる不安を感じることも少なく、無理に人との接触を求めなくても自然に「人とつながっている状況」が作り出され、実感も持てる。しかし高校や大学という年齢になると、行動範囲も大幅に広がり「学校」という枠の中だけでは常に「人とつながっている」状況を簡単に作り出しにくくなる。親しい友達とも全てが一緒に行動するようにはならなくなる。その為、離れていても同じ時間や情報を共有したい=「誰かとつながっていたい」という欲望が満たされにくくなる。また特にこの年代からは「群がりたい=つながっていたい」という欲求と同時に、「自立したい=一人になりたい」という欲求も生まれてくる。こうした年代の欲求を満たす都合のよい道具、それが携帯電話だったのである。いつでもどこにいても都合のよいときに、人とコミュニケーションが取れること、こうした携帯電話だけにある利点が若者の欲求と上手く組み合わさったのである。
しかしこうした「人とのつながり」を求めるのは人として当然の心理である。人は年齢に関係なく、常に人とコミュニケーションをとりたいという欲求が本能的に備わっているものである。人は一人では生きられない。誰かとコミュニケーションを取ることで人は生きていけるのである。つまり「つながり」を求める欲望は現代社会に息づく「今の若者たちだから」というより、人間の成長過程の上でとくに10代から20代のこの年代に見られる特有の、「群がりたいし、一人になりたい」というambivalent(アンビバレント=矛盾する感情をもつ)な欲求は当然の心理なのではないだろうか。
また仮に携帯電話が何十年も前に現在のように発展しており、今と変わらない状況にあつた場合、同じくその中心となって利用しているのは、「その時代の若者たち」ではないだろうか。若者は流行りモノをいち早く取り入れたがり、流行を生み出すきっかけであるのは昔も今も変わらない。そういう年頃なのである。よって携帯電話から新たな若者文化が作り出されるのも当然とも言えるのである。
しかし「今の若者」という現代社会に生きる彼らだからこそ、携帯電話に依存しなくてはならない状況に陥ってしまうとすれば、世の中の仕組みがそうした手段でしか、コミュニケーションを取りづらくさせているとも考えられる。今の若者たちは学歴社会などで勉強を促し、日々忙しい生活に追われ、家族や友達と十分なコミュニケーションをとる時間もなく、その為ストレスもたまりやすい。そうしたことが今の若者を傷つきやすい心を生ませ、精神的に弱り、また対人関係能力を低下させる。でもどこかではつながっていたい、仲間も欲しい。その為、顔を合わせない表面上の関係を作りやすい都合のよい携帯コミュニケーションに頼るしかない⇒携帯電話が手放せない、という悪循環を生み出しているとも考えられる。
そして携帯電話がないと「不安」という依存心理があらわれるのは、彼らの周りのほとんどが携帯電話を持っているからである。私も先に携帯電話が無い生活は「不安」という回答はそうした心理からである。その中で自分だけ持っていないで、周囲とコミュニケーションを取れない状況になることを恐れる。それは人が潜在的に求める「つながり」が携帯電話で成り立たせようという環境に、若者全体が陥ってしまったのである。以前のように誰も持っていない状況なら、当然、若者のコミュニケーションも変化しないだろう。皆がもつから、持つ、という連鎖的な現象が起こり、持っていることを当たり前としてしまった。精神的に弱くなり、一人でいられない今の若者は、一人だけ持たないわけにはいかないのである。「不安」はそうした理由なのである。
また携帯電話は確かに、若者のコミュニケーションや人間関係に良くも悪くも影響を与えた。対面型コミュニケーションを減少させる恐れもあるとの指摘もあるが、必ずしもそうとは言い切れない。メールしかしない人間関係も生まれてはいるが、友好関係を増加させた面も大きいのである。そして若者は「とりあえず友達」という関係になった場合、番号を交換し合い「仮友達」ができるのである。その為ほとんどの若者はメモリーに多くの件数の番号が入っている。そしてここから若者は携帯電話やメールを相手によって使い分け、「親しい友人」を選択していく人間関係を生み出していたのであった。つまり彼らはただ全員とのつながりを望んでいるのではなく、「広く浅い」関係の中から携帯を通して、選択された「深く狭い」関係を可能にすることを求めているということである。選択、ランクづけ、グループ分けという友達を区別するという新たな人間関係を作り出したのだ。仲の良い友達、知り合い、バイト関係というように電話帳でグループ分けしたり、頻繁にコミュニケーションをとる人はアドレスをデスクトップに表示させるなど、携帯によって知らずに区別しているのである。
更に携帯電話から若者独自の文化も生まれている。絵文字で文を表現し会話したり、待ち受け画面はカメラつきケータイでとった写真をのせたり、写メールを撮り合ったり、着メロ、携帯の装飾という、携帯機能をフルに活用している。待ち合わせも以前の仕方とは違い、当日になってメールで決めたり、大まかに決めておいてもその状況になって変更するなど、携帯で連絡すればどうにか会えるだろう、という気持ちがそうさせるのである。
携帯電話は気軽なコミュニケーションをとれる都合のよい道具でもあり、そうした利点が若者を中心に人々が利用するようになったが、進化した携帯電話がそうした気軽さの利点を失いつつあるとも言えるだろう。顔が見えないコミュニケーションだからこそ若者はすぐに利用したがったとも言える。しかし動画で話せるまで(=テレビ電話)、進化しすぎた携帯電話は本当に必要なのであろうかと疑問になる。写真が撮れたり画像が送れると言ったものは遊び感覚もありさらに話題性をもたせ、コミュニケーションの幅を広げる要素はある。だが、テレビ電話という領域にまでいくと、果たして人々は必要としているのだろうか。彼らは電話やメールという顔が見えないよさを携帯電話の良いところで、そうしたコミュニケーションを求めているように感じる。便利さを求めることばかりが必ずしも望んでいるわけではない、と感じるのが正直なところである。だが今後更なる飛躍を遂げ、ますます携帯電話という安易な機械ではなくなることは目に見えている。テレビ・ラジオ・パソコン・ゲーム機といったほとんどの機能が備わった、マルチメディア機能が充実し、私たちの右腕とも言える存在として更なる活躍が期待できるだろう。
参考・引用文献
・大坊郁夫(1998)「しぐさのコミュニケーション~人は親しみをどう伝えあうか」サイエンス社
・NHK放送文化研究所(2000)「現代日本人の意識構造」日本放送出版協会
・相良芳輝(2000)「ケータイe革命」日刊工業新聞社
・町沢静夫(2001)「他人を気にするのはやめなさい(人とつき合うのがラクになる)」(株)海竜社
・斎藤環(2001)「若者のすべて(ひきこもり系 vs 自分探し系)」PHP研究所
・小比木啓吾(2000)「ケータイネット人間の精神分析」飛鳥社
・関口一郎(1999)「コミュニケーションのしくみと作用」大修館書店
・(2001)「【図解】わかる次世代携帯電話」/ダイヤモンド社
・武田徹(2002)「なぜ若者は『繋がり』たがるのか」PHP研究所
・金子直樹(2001)「図解いちばんやさしい次世代ケータイの本」東洋経済新報社
・平成13年「通信利用動向調査」の結果 http://www.johotsusintokei.soumn.go.jp/
・日本における携帯電話に関する研究/菅原洋平 http://www.kutc/kansai-u.ac.jp/
・What'sFOMA http://foma.nttdocomo.co.jp/
・zdnetnews http://www.zdnet.co.jp/news/0102/28/docomo._4g.html
・ http://www.tca.or.jp/cgj-bin/tcagraph.cgi
・若者ライフスタイル分析2001 http://www.tfm.co.jp/wakamono/
・中村功 携帯電話の普及過程と社会的意味
http://cc.matsuyama-u.ac.jp/~nakamura/esprit2.htm
http://cc.matsuyama-u.ac.jp/~nakamura/
・大学生における携帯メール利用と友人関係
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~tsujidai/paper/r02/
・井桁研究室 http://www.kt.rim.or.jp/~igeta/gr99/
・楢原憲司のつぶやき試論
http://homepage1.nigty.com/manyapage/parque/back/par10/suhara10.btm
・コミュニケーションツールとしての電子メール若者の電子メール利用について
http://jinbum1.hmt.toyama-u.ac.jp/socio/lab/sotsuron/99/rita/
0ALM3106 松前
スポーツとメディアに関する研究
第一章 メディアの役割と変容
これまでに起こったメディアとスポーツに関連する問題の事例を挙げ、それぞれの問題を探る。
・横浜ベイスターズ株主問題・スポーツ紙の読み比べ
~メディアスポーツの時代と責任~
・FIFA巨額な放送権料
~スポーツの商業主義化~
・2003年バレーボールW杯報道
~スポーツのエンターテイメント化~
第二章 スポーツとメディアの仕組み
スポーツとメディアの基本的な仕組みを解析。
第三章 スポーツとメディアの関係
これまでの事例・仕組みを考え、今後のスポーツとメディアの関係を追究する。
概要
スポーツとメディアの関係を扱ったものに最近出た「スポーツを殺すもの」(谷口源太郎著 花伝社 2002.10.13刊)が非常に参考になる。「スポーツを殺すもの」というあまりに過激で挑発的すぎる(著者)タイトルだが、このタイトルには著者の思いが込められている。以下、本書のあとがきからの引用である。
「日常的にテレビから流されるスポーツ報道を単に消費する(感動したり、熱狂したりして)だけでなく、その裏に錯綜した思惑が隠されていることを知らなければならない。なぜなら、そうした思惑に影響されてスポーツ世界に多くの深刻な影響が起きているからである。」「平和な社会をつくることにこそ、もっとも尊重されるべきスポーツの生命がある。しかし、国家主義(ナショナリズム)、勝利至上主義、経済的利益追求主義などによって、そのスポーツの生命が無残に殺されている。その現実を歴史的に検証し批判することによってしかスポーツの生命を救う道は見出せない、と私は考える。」
スポーツを殺すものの正体はとは何か。現代において、その主役はメディアである。日本のプロ野球も、誕生の時からそのメディアと密接な関係にあった。メディアは、プロ野球を娯楽産業として普及発展させたが、その一方でメディアは球界に深刻な影響を与えてきた。
「いまさらいうまでもないことだが、巨人中心主義の球界構造は『読売新聞』・日本テレビの強力な影響力をバックにつくりあげられてきた。それらのメディアは、巨人戦は新聞の拡販材料であり、テレビ視聴率を稼ぐ商品としか考えていない。そして、メディアは、あの手この手の演出を凝らして強引にスターをつくりあげたり、バラエティー番組化したりして娯楽としての商品価値を付加しようと必死になっている。これまで、こうしたメディアのスポーツへのかかわり方が球界で問題視されないままできた。改めてその問題を考えるべきであろう。」「メディアが娯楽産業の一つとして直接球団を経営することは、とりもなおさず批判を規制し、その結果教育的役割が果たせないばかりか、より大きな障害を生みだすことになるのだが。」
プロ野球ビジネスから見ても、メディア企業が親会社になると、メディア収入の多寡が生まれ、これが球団財政の格差を生みだしてしまう危険性がある。ところが、一方では、読売グループ以外のメディアグループ(フジサンケイグループ、TBSグループ)が球団を経営することに対しては、読売グループに対する拮抗力として認められるのではないだろうか。
今やメディアはスポーツと切ってもきれない関係にある。このメディアとスポーツの関係がどうあるべきなのか。著者は参考として、英国の第三者機関による報告書を紹介している。「彼ら(BBCとITV)がするべきことは、人びとを楽しませることだけでなく、スポーツの基本原理を教え、理論だけ振り回す評論家気取りの視聴者の理解力を高め、そのうちのある人びとをスポーツに積極的に参加するよう鼓舞することである。」「しかし、批判的であることなしに教育的であることは難しく、もしスポーツとメディアの関係があまりに緊密であると批判することは困難な状況となる。(中略)大手テレビ局とラジオ局のスポーツ部が選手や組織委員と緊密な関係を保とうとすること、これらはすべて、メディアの果たすべき課題に対する障害を生みだす要因である」(『英国スポーツの文化』トニー・メイソン著、同文館出版刊)とは言っても、メディアとスポーツの結合は、メディアとスポーツの関係を緊密にせざるをえないし、スポーツにとってもメディアは不可欠なものになっている。
参考文献
・橋本一夫 (1992) 『日本スポーツ放送史』 大修館書店
・広頼一郎 (1997) 『メディアスポーツ』 読売新聞社
・広瀬一郎 (2002) 『ドットコム・スポーツ』 TBSブリタニカ
・芹沢俊介 (1992) 『スポーツ新聞はなぜ面白いか』 ジャプラン出版社
・滝田誠一郎、磯野康孝、名村優理 (1993) 『一目でわかる人気スポーツのビジネス戦略図』 日本実業出版社
・谷口源太郎 (2002) 『スポーツを殺すもの』 花伝社
・トニー・メイソン (1991) 『英国スポーツの文化』 同文館出版
URL
・日刊スポーツ http://www.nikkansports.com/
・スポーツ報知 http://www.yomiuri.co.jp/hochi/home.htm
・スポーツニッポン http://www.sponichi.co.jp/
・デイリースポーツ http://www.daily.co.jp/
・スポーツナビ http://sportsnavi.yahoo.co.jp
0ALM3112 南雲
アメリカ・ナショナリズム研究
~アメリカと「戦争」~
目次
1章 はじめに
・ 現代の主なアメリカの戦争
・ 何故戦争は起こるのか
2章 アメリカの国家体制について
・ 世界の警察であるアメリカ
・ アメリカ人の性質
3章 ベトナムとアフガニスタン
・ 両戦争における国民世論
・ 報道と戦争
4章 アメリカとアラブ社会
・ 同時多発テロは何故起きたか
・ 自由の国で起こった差別
5章 総論
概要
国際社会の中でアメリカが現在の世界のリーダーであると考えている。アメリカの権力は巨大であり、今や国際連合ですらアメリカに意見を言うことができなくなっているのである。現代のアメリカを古代のローマ帝国になぞらえる人もいる。ローマ帝国が、単にヨーロッパと地中海を支配したのに対して、アメリカは全世界を支配する軍事力を持ってしまっているのである。何がアメリカをここまで国際社会の中での強国にしたのか。その国民性から見られる世論とは。それらを今、頻繁にメディア各界で取上げられている「ナショナリズム」という言葉を軸に考えていきたい。「ナショナリズム」は「民族国家の統一・独立・発展を推し進めることを強調する思想または運動」と解されている。9・11のアメリカ同時多発テロ以降、テロへ立ち向かうために団結したアメリカ国民の動きを見て、それらを形容する時の言葉として頻繁に使われ出した。この言葉には人によって様々な解釈の仕方があり、「愛国心」と捉えたり、また「全体主義」つまり、国家の一つの目標に向かって全国民が運動する事ともとられている。後者の様な思想は、先の大戦を引き起こした原因になりうるものと印象されており、あまり平和的な意味としては捉えられていない。「自由の国」であるアメリカが現在、どのような状態であり、今後どうなるのか考察する。
参考文献
文庫本
ハリーGサマーズJr(2002)『アメリカの戦争の仕方』
参考サイト
『日米関係におけるTMD構想について』
http://www.geocities.com/kubozemi10/mitasai/mokuda.htm
『核の無い21世紀を』
http://www.h-eigacenter.co.jp/kaku.html
『~なぜアメリカは介入したのか~』
http://matsuda.c.u-tokyo.ac.jp/~ctakasi/McNamara/c-part.html
『なぜアメリカ大統領制に憧れるのか・上』
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/k4/1401061.htm
『宣戦布告なき戦争』
http://www.socion.net/papers/column/014.php
0ALM3118 佐藤
『欧州サッカー界とテレビ放映権に関する研究』
(目次)
1章、はじめに(2002年の日韓W杯とテレビはどのように関わっていたか)
2章、イングランドの「フットボール」とテレビの関係
1、プレミアリーグ創設とテレビマネー 2、マンチェスターユナイテッド買収とテレビマネー 3、テレビ放映権売買の現状
3章、まとめ(今後のサッカー界とテレビの関係について)
(概要)
近年の欧州のサッカー界、また天井知らずの勢いで拡大し続けてきたそのマーケットも曲がり角を迎えた。確かに、マンチェスターユナイテッドとスポーツ用品メーカーのナイキは、2000年9月に15年契約で約510億円という巨額のユニフォーム供給契約を結んだ。同じ頃、BスカイBとプレミアリーグが交わした3年間の放映権契約料の金額が、約1870億円という途方もないものであった。しかしこのような大型・巨額の契約は、特例を除いては、もはや身の破滅を早めるだけの物でしかない。
2002年の3月下旬、イングランドのデジタル放送局「ITVD」の経営破綻が明らかになったのだが、同社はプレミアリーグの下部リーグであるネイションワイドリーグ3年間の放映権を350億円で獲得した放送局で、BスカイBのライバル会社であった。当初は下部リーグの放送権を巨額の資金で購入したことが話題にはなったが、やはりというべきか350億円という巨額の投資を回収することはできなかった。300万世帯を見込んでいた加入契約者数が半分にも満たなかったことが経営破綻の原因となった。しかも今後、巨額の放映権料の分配を見込んでいたネイションワイドリーグ所属の各クラブの経営は困難を余儀なくされることになる。
このケースでは、一部リーグではない下部リーグの放送権なのに、放映権料を過信し、そしてソフトの内容に見合わない巨額の先行投資を回収できなかったのだが、テレビでこの下部リーグの試合の中絶もしくはダイジェスト番組を見ると、例えば4部リーグの映像などをみる限り、そのテクニックレベルは日本の、それも高校サッカーのレベル程度であることが分かる。そのような内容の映像に1年間あたりで100億円を越す値段をつけるとは見当違いもいいところである。もしくは、ライバルの会社である、BスカイBがプレミアリーグの放映権を独占し、巨額の契約をしていることへの対抗意識の表れとも言える。
また、ネイションワイドリーグ所属の各クラブは前述の契約が巨額のものだったため、放映権料の分配も例年にない巨額を回収できると見こして、その年の戦力補強などに、すでに例年にない金額の大量の先行投資をしていたのである。やはり、テレビマネーの力を過信し重要視しすぎていた点は「ITVD」側と同じだ。このテレビマネーへの依存体質は今後徐々に変えていく必要があると言える。しかし、そのような「健全」なクラブ経営を忠実に実行した手本とも言えるクラブがスコットランドに存在していたのだ。
スコットランド・グラスゴーを本拠地とするパルティック・シッスルというクラブが、昨季のスコットランドプレミアリーグの中で唯一黒字を計上したのだが、パルティック・シッスルのコスト削減策は徹底したものである。まず比較的高額な給料のプロ契約の選手のクビを切りパートタイムの選手、つまりセミプロと契約した。選手のサラリーも高騰化する他クラブを尻目に“適切な”額に抑えた。ヨーロッパのサッカーシーン全体がリーグから分配されるテレビ放映権料に依存しすぎる傾向がある中、テレビ放映権料を収入源の柱としてではなくあくまでもオマケと考え、そして原点に帰ってファンのスタジアム入湯料収入で経営が成り立つよう、身の丈にあった経営をしたのである。
以上をまとめると、テレビで試合が放送されるのは、一見ファンにとっては素晴らしいことのように思えるかもしれない。しかし、実際にはこれによって一番被害を被っているのはファンだったのである。そしてその結果、サッカー界自体もまた被害を被っているのである。やはり私がこのレポートにおいてここまでずっと調査・研究してきた、「テレビマネー」(テレビ放映権料)がサッカー界の秩序を乱していたようである。クラブと放送会社は共に経営上において、テレビマネーに依存する体質になっていった。そのおかげで、サッカーは以前よりビジネス的なニュアンスが強くなり、選手の移籍金と同様にテレビ放映権料の金額の高騰も行くとこまで行き着いたようである。しかしだからこそ今、テレビマネーへの依存をやめて、クラブ経営の基本であるファンのスタジアム入場料を基礎とした経営をすべきである。そうすることによってテレビ放映権料収入の意味はさらに大きいものとなり、テレビマネーはクラブ経営と適切な距離をとることができ、安定した経営における付加的要素を維持し続けることが可能となる。なによりクラブ側は、途方もない巨額の契約にまみれた経営ではなく背伸びしない堅実な経営をするべきなのである。
(参考文献)
http://www02.u-page.so-net.ne.jp/rf6/kyosuke/sps/frame.htm (フットボールドットネット)
http://www.asahi.com/home.html (アサヒ・コム)
http://www.ninomiyasports.com/ (二宮清純スポーツコラム)
クレイル・マクギル (田辺雅之訳) (2002) 「サッカー株式会社」 株式会社文芸春秋
ロイ・キーン (東本貢司訳) (2003) 「魂のフットボールライフ」 株式会社カンゼン
Nick Harris (不明) 「England,Their England」 PITCH
David Thomas (不明) 「Foul Play」 BANTAM PRESS
Stephen Morrow (不明) 「The People's Game] PALGRAVE
0ALM3203 宇田川
ユーザーによる次代の地上波テレビメディアコミニュケーション
目次
概要
第1章・多チャンネル時代の中での常用チャンネル
第2章・テレビの変遷
1・家電製品“テレビ”
2・テレビ視聴 この15年の変遷
3・現代的なテレビの見方
第3章・ユーザーのテレビ利用
1・帰宅後最初に接触するメディアは?
2・家庭の中のテレビ
3・地上波テレビの視聴時間
第4章・地上波テレビの今後
1・デジタルはテレビを変える
2・地上波デジタルテレビ
3・今後のテレビのデジタル化の必要性
概要
2000年12月、BSデジタル放送が開始した。これは従来のテレビ放送の特徴に加えて「特定個人に」「異なった情報を」「各自知りたい時に」「双方向で」でやりとりができる。また、2002年3月には110度CSデジタル放送がスタートした。現在、日本には、地上波アナログ放送・BSアナログ放送・BSデジタル放送・CSデジタル放送・ケーブルテレビといくつもの放送サービスが存在する。そんな中、今日本は多チャンネル化を迎えた。それに加え、デジタル放送、特にBSデジタル放送の開始により高画質化・高音質化・高機能化という特徴もあげられるようになった。そして、2010年には地上波放送もデジタル化されるといわれている。
私はそんな中で地上波テレビというメディアに注目したいと思う。現在地上波テレビは電波で放送するという大変“アナログ”の型をとっている。近年、テレビまたは携帯電話などの家電のデジタル化により地上波アナログ放送は影が薄くなりつつある。しかも、多チャンネル時代を迎え、今テレビ番組は選択肢の多いモノとなっていて、視聴者のニーズを細かく限定しなければならない。なので、これまでのテレビ放送では駄目なのである。これまでのテレビ放送は「不特定多数に」「同じ情報を」「一度に」「一方向で」情報を送っていた。これでは多チャンネル時代を生きてはいけない。“視聴者のニーズ”というのをよく考えて、そして、“視聴者”自体のことを考えて番組を作らなければならない。そんな中での地上波テレビについて私は注目したい。地上波テレビがあと7、8年にはデジタル化される中で、今後どう変化していくのか。また、従来の"テレビ"はどうなっていくのか。私はこれらに注目しながら様々な資料と独自視点を使って論じていきたいと思う。
第1章・多チャンネル時代の中での常用チャンネル
現在テレビメディアはBSデジタル放送、ケーブルテレビ、CSデジタルテレビなどの放送サービスの登場により、多くのチャンネルが存在する。その中で、視聴者はどのようなチャンネルを選び、見ているのか。その事について、詳しく図を使いながら論じていく。
第2章・テレビの変遷
テレビ放送が始まったのは1953年からである。約50年経ったテレビがどのように変化したか、そして、テレビ視聴の変化、現代的なテレビの見方について論じていく。
第3章・ユーザーのテレビ利用
現在、テレビとは普段いつもの場所にあり、ただなんとなく電源を入れて見る、というのがテレビ利用のほとんどである。これをまず、他のメディアと比べながらテレビをどう捉えているのか、という意識レベルでの論述とテレビの特徴である“視聴”という点で論じていく。
第4章・地上波テレビの今後
2003年から地上波デジタル放送が開始され、そして、2011年には従来のアナログ放送が廃止されることになっている。そのデジタル放送について詳しく説明しながら、今後の地上波テレビがどうなるべきなのか、論じていく。
結論
数年前パソコンのCPUが500MHzになって、これをテレビに組み込むとインターネットがテレビのようになると言われた。これとは対照的に当時の放送業界はデジタル化にあまり積極的ではない、という話が毎日のようにマスコミに流されていた。これを受けてかインターネットテレビの開発を速めようという話が聞かれた。当時の放送業界を取り巻く環境は、放送のデジタル化の目的をHDTV(高精細度テレビジョン、いわゆるハイビジョン放送)と多チャンネルだと理解され、現在のものとは異なっていたかもしれない。
なぜデジタル化を進めるのか。テレビというものが50年たって、体質改善、変貌を迫られていると感じる。テレビはこの50年でテレビの出来ることをしてしまった。テレビは「テレビを見る驚き」が必要といわれている。最初はテレビそのものが驚き、見えた事が驚きで、次に色が付いていった。月の映像を見た、宇宙からの地球を見た、カメラが行けるところは全て見た、見つくしてしまったことでテレビはテレビそのものの機能を見せるものがなくなってしまったのである。テレビは1953年に始まり、2003年に50歳を迎えます。アナログテレビはこの50年で自分の持っている魅力を全部吐き出してしまったと考えられないであろうか。
だから、ただ“見る”だけではなく、私たちも参加できる“視聴者参加型テレビ”に改善する必要があるのと考える。
参考文献
・デジタルメディア教室~多チャンネル時代の常用チャンネル~
http://www.videor.co.jp/data/member/dmedia/story15.htm
・デジタルメディア教室“帰宅後最初に接触するメディアは?”
http://www.videor.co.jp/data/member/dmedia/story10.htm
・テレビ視聴この15年の変遷~2000年3月「日本人とテレビ調査」から~
http://www.nhk.or.jp/bunken/nl/n023-m.html
・テレビのうまれそだち研究室
http://www.discovery.panasonic.co.jp/lab/lab01tv/010302.html
・未来のテレビはどうなる?研究室
http://www.discovery.panasonic.co,jp/lab/lab01tv/0100401.html
・女性で伸びた地上波のテレビ視聴時間~90年代の全国個人視聴調査から~
http://www.nhk.or.jp/bunken/nl/n041-yo.html
・家族そろって見るのは小学生まで 「家族の中のテレビ・2002調査」から
http://www.nhk.or.jp/bunken/nl/n049-yo.html
・よく見られている夜間の番組~平成13年6月全国個人視聴率調査から~
http://www.nhk.or.jp/bunken/nl/n038-n.html
・浸透した『現代的なテレビの見方』~平成14年10月「テレビ50年調査」から~