マス・コミュニケーション論
マス・コミュニケーション論
マス・コミュニケーション論
授業目標
21世紀を迎え、現在の情報環境は従来のマス・メディアに加え、コンピュータを中心とする電子メディアが急激に浸透し、細分化し、高度化している。マス・コミュニケーションが、送り手、メディア、受け手、情報、効果を基本的要素とし、技術をもちいて多くの受け手に情報を伝達するプロセスであるとするならば、それは絶えず技術革新の影響を受けている。技術とは運用のプロセスである。すなわち技術の中にはプロセスとしてのコミュニケーションの要素を含んでいる。
本講義では社会的コミュニケーションを、従来のパーソナル・コミュニケーション、マス・コミュニケーションに加え、多くの技術と研究が重ねられているコンピュータを用いたデジタル(ネットワーク)コミュニケーション( CMC )の形式として三つに分け、それぞれの機能と関連性を見てゆくことにする。
さらにメディア技術がコミュニケーション形態を変え、人々や社会に及ぼす変化の歴史を学んでゆく。人間の意志決定、感情の交流に対面的なパーソナル・コミュニケーションに勝るものはない。しかしマス・コミュニケーションは一方向性、一(メディア)から多数(受け手)への情報の同時的な流れに特徴がある。現在、マス・コミュニケーションの機能は重複しまたは独自性を発揮しながら、マス・メディア時代を確立している。
現状進行しているコンピュータによるコミュニケーション (CMC) 革命は、その最大の本質を双方向性におく。マス・メディアは情報としての従来の機能を維持しながら電子的な双方向的コミュニケーション化の機能を取り込み、 CMC の分野では情報のマス・コミュニケーション化が進んでいる。またCMCはメディア・リテラシーの重要性を増加させた。本講義を通じて現代情報社会の中のコミュニケーションを理解し、社会の中枢にメディア・コミュニケーションが存在するという眼を養うことにある。
優秀答案見本
日本の情報格差