澤井啓(笹岡ゼミ最後の学生)
私は2017年に初めて笹岡さんに会い、2018年に北海道大学大学院文学研究科に修士課程として入学、2025年3月末に北海道大学大学院文学院の博士課程をを修了し、笹岡さんが見届けてくれた最後の教え子になってしまいました。
出会いのきっかけは、熱帯林研究への興味から、修士課程から他大への進学を考えていた際、東京農工大学の竹本太郎先生から笹岡さんを強く推薦してもらい、研究室訪問をしたのが最初でした。その後も東京のHoB科研の会議にも(まだ北大の学生ではないにもかかわらず)誘っていただき、様々なことを教え、様々な研究者を紹介していただきました。入試の際にも、他の人の倍ほど面接試験をしていただき、合格後も私が進路に悩んでいた時にも親身に相談に乗っていただきました。
入学後は時に意見がぶつかるなどいろいろありましたが、笹岡さんのもとで研究者としての基礎をしっかり学ぶことができたと思います。
惜しむらくは、調査地がほぼ隣の村と非常に近いのにお互いの調査地を訪問せず、笹岡さんのフィールド調査での姿勢などを学ぶことができませんでした。論文を除いて、その時に笹岡さんがなんの研究に関心があるのか、どうやって調査しているのかを知ることができませんでした。またコロナ禍などで学ぶ機会が減ってしまったことです。
2022年-2023年にかけては、ジャカルタで一緒にインドネシアで調査手続きをする際に毎日笹岡さんと飲み食いしながら話をしてました。ですがコロナ禍が終焉を迎えると、私はほとんどをインドネシアの遠隔地域に滞在するようになり、あまり笹岡さんと直接話をする機会(日本にいる機会)がなくなっていきました。
そのような中でも、2024年11月に博論を書き上げて、入院中にもかかわらず念を入れて12月に急いで口頭試問を行うことになった際も、丁寧に私の博論に添削を入れ、12月や1月の病院の見舞いでも今後について助言をしていただきました。
偶然ですが、私の博論のテーマが「野生動物(野鳥を含む)の商業的狩猟」と笹岡さんの博論における関心と近いものになりました。笹岡さんの研究姿勢と意思を継いで、笹岡さんから学んだことを、後世にしっかり残していきたいと思います。