本論文では、筆者が将来志している異国での飲食店経営について論じていく。店の場所は南米コロンビアの第二の都市であるメデジンで、提供される料理は筆者がこれまで食べ、人々に振る舞ってきた日本の家庭料理である。
この論文の目的は現地国、都市の状況、文化、食習慣を調査した上で店のコンセプト、メニューなど飲食店経営に欠かすことのできない項目の数々を設定することである。
はじめに筆者が飲食店経営に興味を持った背景を述べ、そもそも南米の一国であるコロンビア、そしてメデジンがどのような特徴を持つ場所であるのかを論じる。
現地調査においては現在メデジンに存在する日本食レストランや人気外食チェーンの立地やメニュー、価格を調査し、更に現地人や日本に滞在経験のあるコロンビア人にアンケートを行い彼らの外食の習慣や日本食への印象を尋ねた。それらの結果を参考にして店づくり計画を行う。
最終的に日本食を扱う筆者と顧客の両者の「サードプレイス」的空間を確立し、現地の食事と日本食を掛け合わせることで、異国の食文化に縁のなかった人々の「食」に新たな選択を提供する。