テーマ

フィールドの人類学/生態人類学

※担当教員の主な研究対象地域はサブサハラ・アフリカと日本ですが、 ゼミ生は、専攻する言語・地域に関係なく受け入れています。「総合格闘技」的な学問の地域研究らしく、自分で思いついた「面白いこと」をテーマに深めてみたい人に向いています。

◆ゼミでの学びについて

【具体的なコトから人間について考える】

毎日、食事をし、会話をし、仕事をし、踊り、寝る。そんな地域に生きる「具体的な人間」に関心のある人を歓迎します。生態人類学は、自然や環境との関わりから人間について探求する学問です。したがって、食や身体、環境など生活に密接に関わる事柄が入り口となります。

【歩きながら/食べながら/測りながら考える】

文献を読むだけではなく、参加者の関心や希望に応じて、国内のフィールドに出かけ、聞き取りや参与観察、データ収集の実際についてワークショップ形式の実習や合宿形式で学びます。この演習では、アフリカや日本をはじめ、各自が関心を持つ地域について学ぶことを通じて、私たちが当たり前だと思い込んでいる生活や文化について捉え直すことも目標の一つです。

【コミュニケーションしながら考える】

学問の醍醐味は対話です。他者や文献やモノ(環境)とのやりとりの中で、自分の関心や問いを客観化し、深める楽しさを味わってほしいと思っています。

【スケジュール】

春学期は、食と環境を捉えるための視点や理論について文献の輪読を通じて学んでいきます。秋学期は、メンバー各自が興味に応じて卒論に向けた研究計画を練り上げながらゼミ論文(卒論計画)の完成を目指します。

◆卒業研究・卒業論文についての考え方

【自分の発見を面白く】

学部3 年次のなるべく早い時期に各自で個人研究のテーマを定め、それを念頭に文献を読み進め、ゼミ論文や卒業論文に向けた企画書を作成します。その内容をゼミで発表し、参加者全員で検討して練り上げていきます。教員やゼミ仲間との対話を通じて、研究を面白いものにしていってください。 

【テーマは自由】

地域や言語、テーマを限定しませんが、論理的な思考を求めます。これはという題材を見つけたら積極的に提案を。皆の智恵を借りながら、どうやって研究の俎上に載せられるかを考えましょう。自分の五感を通じて直接に経験できる事実や感覚を大事にして欲しいので、文献研究や統計資料の分析だけではなく、なんらかのフィールドワークや実験を研究に取り入れることを推奨します。具体的方法を検討してもがく中で、問いが自分の手の届く範囲に見えてくるはずです。

【卒論の初稿は早めに】

卒論生は、外語祭の期間終了までに一通り完成した卒業論文の初稿を提出し、原稿の添削と修正を繰り返しながら完成度を上げていきます。並行して、口頭発表の練習を進め、そこでの気づきを原稿修正に反映させます。事務への卒業論文の提出後、卒業論文発表会を行ない、そこでの討議内容をふまえて最終的な論文を完成させます。

最終更新:2023年2月13日