【2019年度卒業論文要旨】
「踊ってたら沼にハマりました。」
――アニソンダンスについての考察――
日吉遥香
国際社会学部 東南アジア第一地域専攻
国際社会学部 東南アジア第一地域専攻
本論文ではアニソンダンスについて記述していく。アニソンダンスとはアニメの曲(アニソン)でダンスやパフォーマンスをすることである。2018年にはアニソンダンスバトルのイベント「アキバ×ストリート」が文部科学大臣賞を受賞したり、フランスのパリで開催されるオタクの祭典と言われる「JAPAN EXPO」にアニソンダンスのチームが招待されたりなど、アニソンダンスは今多方面から注目を集めている。
アニソンダンスについて書かれている文献や論文はないため、アニソンダンスの詳細や誕生の歴史など基本的なことから、アニソンダンスの特徴やその魅力を述べていく。また、なぜそういった魅力が生じるのか、アニソンダンスが広がりを見せているのか、私なりの考察、トリスタン・ブルネのいう「間」の想像力と移体性が関わっているのではないかを論じていく。
本論文ではアニソンダンスの前提「アニメへの愛」については論じていないという決定的致命点やほかにも十分に論じきれてない部分はある。しかし感覚や曖昧にしか捉えられてなかったアニソンダンスを、文章化することで客観化できたと思われる。今後のアニソンダンス研究に使われることを望む。
キーワード:アニソンダンス、ストリートダンス、ダンスバトル、「間」の想像力、移体性 、コムニタス