R02/05/01公開
R02/05/03加筆と一部修正
下記サイトを読むと70度から85度、湿度50から85%でN95マスク上の新型コロナウイスルが不活化するかも知れないとのこと。
可能性の話しばかりで、不活化が検証された話しはまだあまりないようですがCDC の方も確認すると、湿気が何かしらの作用をして不活化に貢献しているらしいです。
不活化の実証データは少ないようですが、ウイルスが熱で不活化するものが多いのは有名ですし、N95マスクが先の環境(70-85度、湿度50以上)で破損しない物が有るのはCDC の検証で明確なようです。
(追記: 4月中端頃から調べていたのですが調べている内に話しが進んでいたようです。5/2 現在ではCDC は60 度85%RH 以上30 分がお薦めのようです。)
N98 で使える方法ならサージカルマスクも使えると思います。
と言うことで、電気ポットの80度保温で試してみました。
真似する場合は熱湯の取扱にご注意下さい。
準備する物
滅菌したいマスク
A3程度の紙。印刷されていない物が良いと思います。印刷されていると高温高湿で何が蒸発するか不明です。
箸。トングでもよいです。最悪なくても何とかなります。
Ziploc 、大きい方が良さそうです。
電気ポット。80 度や70 度で保温可能な物。今回は2L タイプを試用しましたが3L 位の方が暖めやすいようです。
Ziploc に入れる重り。今回は在り合わせでの小皿を使いました。すごく使いにくいので各自工夫して下さい。
温湿度データロガー。カンでやる手もあるかも。
手順
消毒液を塗っても大丈夫な机の上などで、滅菌対象のマスクの「耳ヒモ」を内側に折りたたみます。
外に出たままだとZiploc に入れにくいからです。「消毒液を塗っても大丈夫な机」の上で行うのは後で机を消毒できるようにです。マスクが汚染されていることを忘れないで下さい。
手洗い。
「1.」でマスクを触っているので、手指をきれいにします。いらぬウイルスを他に付けないためです。
A3 の用紙にマスクを包みます。
これは滅菌されるのがお湯につかる部分だけであること、そしてZiploc の上部はお湯の外に出したままにするので、マスクをZiploc に入れるに余計な部分を汚染させないためです。
マスクと重りをZiploc に入れる。
入れ方は各自工夫して下さい。縦に入れるとお湯につからない可能性があります。
80度の電気ポットに入れる。やけど注意
浮力との戦いになります。各自工夫を。私は重りの皿以外に上から皿で押さえ込みました。
滅菌をマツ!
フタは半閉じ状態です。
私の場合は室温20 度程度で1 時間30 分程度でOK だったようです。
完了した(と思った)ら、すぐに取り出し袋から出して下さい。
放置しておくと(余熱で)劣化などが進む可能性があります。
注意事項
マスク濡らすな。
濡らすとマスクに付加されている静電気の機能などが失われるそうです。
熱湯注意
小さいお子さんがいる場合は特に注意
加湿口確保
Ziploc 内の加湿は私の場合はデータロガーのケーブルを通している場所から行われています。カンでやる場合は数cm はZiploc のファスナーを開けて下さい。
滅菌対象のマスクは過度な汚れやタンなどが付いているとダメ
家族でも人のマスクは別Ziploc
失敗に備え1 回の滅菌はマスク2,3 枚
下図はデータロガーの結果です。