R02/06/01 公開
R02/06/04 追記
テスト環境
macOS Catalina 10.15.4 and 10.15.5 etc 他のmacOS
Mac Pro(Late 2013)
macOS で使えるThunderbolt ブリッジですが、ネットで検索するとベンチマークの結果しか見つかりませんでした。
そこで、Thunderbolt ブリッジの通常使用でのファイルコピーの速度を確認してみました。
確認はNFS で先方のディスクをマウント後、ターミナルからcp コマンドで行いました。ちなみにcp コマンドとFinder でのコピー操作での時間には大差が無いことを事前に確認しました。またhost ファイルの設定有りと無しでの差も、ほぼない事を確認しました。「大差ない」、「ほぼない」と言うのは、今回はコピー速度の時間差に5% 程度以上の差が無いことを表します。5% 程度と言うと大きいとお思いかもですが、試すとそれくらいの差は時々、散見されますので今回は妥当な線かと思います。
NFS を使用したのは、AFP,SMB より早かったからです。
結果ですが下記です。
遅くて、
1.327Gibps
早くて、
1.790Gibps
でした。
ちなみに、Gigabit Etheret では最速、
0.773Gibps
でした。
遅いときでも、Ethernet の倍くらいは速いようですが理論値10Gbps でのリンクですから、期待外れです。
理想値ばかり大きくなっても実行が伴ってこなければ、お話になりません。
なおベンチマークアプリの数値は、私が実測した数値と比べるとかなり高い数値がでるようです。
実行で、その数値がでるなら良いのですが実行時に本当にそのような数値が出るのか疑念を持っています。
Apple のアクティビティモニタ.app もネットワークの速度は実転送速度をThunderbolt を使用した際には表示しません。(理論値なのでしょうか。実転送速度の2 から4 倍を表示します。)
追記
テスト環境は、冒頭とは異なります。
ターミナルでいわゆる、
cp & cp
でコピーすると早くなることがわかりました。
例えば、
cp /Users/Shared/test01.7z /Volumes/Shared & \
cp /Users/Shared/test02.7z /Volumes/Shared
だと、
3Gibps はでました。要するに単一プロセスでは速度がでないと言うことなのだろうと思います。転送プロセスが2 つになれば単一よりは多くの情報量を単位時間あたりに転送するようです。
なお、テストの際には(今回はtest0x.7z) のファイルがAPFS 上で完全に別ファイルの必要があります。APFS にはファイルコピー時に同一のファイルだと、見かけだけコピーしたように見せる機能があります。このファイルをcp したさい挙動は、不明なので今回のようなベンチマーク的な仕事には向きません。
今回コピーに使用したファイル「test01.7z and test02.7z」は同じバイト数のファイルですが完全に別のファイルです。