焼山高台の古民家

・ひろしま住まいづくりコンクール2016優秀賞を受賞しました

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/改修工事/竣工2016年9月/広島県呉市焼山西/専用住宅/ 木造平屋 / 敷地面積 230.18㎡ / 建築面積 132.50㎡(40.15坪) / 延床面積 119.50㎡(36.21坪)/施工・高橋工務店(株)

明治時代からの古民家を一人暮らしのおじいちゃんの終の棲家として、また孫の代まで繋げる価値のある家にと改修。

冬の寒さと老朽化が一番の心配所であったが、断熱対策・構造補強対策を漏れなく計画し実現した。建物全体を外側から断熱材気密材で包囲し、内部は真壁の趣きある意匠を活かしながら、温熱環境を大きく改善。昭和時代の無理の多い増改築部分を本来の架構に戻しつつ、さらに耐力壁などで適切に補強して安定感のある構造体に再生。

根継ぎなどをして、古い材や架構を活かし組み立て直していく事は、新しく組み立てるよりも大変な作業であるが、それによって歴史や暖かさを感じさせてくれる魅力的で価値ある空間に蘇る。

また、居室の配置は現状の生活に合うよう構成し直し、LDKを縁側に向けて配置。日々を楽しく快適に過ごせるよう、家全体を暗くしていた内縁を外縁にし、南側の増築部分を撤去し、各居室を明るく広く繋げつつ、大きな小屋裏を利用してロフトを造るなどして、奥行きのある空間を演出した。

・床面を下げて鴨居下を180㎝確保

・明るく南側に田んぼを望めるようになった和室

・小屋裏を利用したロフト

・庭を大きく望むキッチン

・茅裏が見える玄関前の土間

・外観は断熱材の上に木板やしっくい塗で趣を