瓦工場の見学/6月2022

時代は、SDGs。人と地球に優しい暮らしを目指して、建築材料も食品と同じで、できれば安心安全で優しいものを使いたいと考えます。私なりの解釈ですが、それはどういうのものかといいますと、

・製作工程が分かる・産地が分かる(建築地と近い産地だとなお良し)・なるべく自然素材という考えで作られている・人の手が加わっている・人の顔がみえる

そういう同じ思いをもった建材屋さん(丸福建材工業)が只今、そんな材料を紹介できる場所を作ろうと計画中で、そのお手伝も兼ねて、今回は瓦工場の見学に行ってきました。

赤い石州瓦で有名な島根県大田市にある亀谷窯業有限会社 さんを訪ねました。なんと1806年創業。社長の亀谷典生さんは、瓦造りへの熱い思いが伝わる素敵な方でした。石州瓦の外観が美しい、島根県芸術センター「グラントワ」にも納品されています。

今回は、内装材の探求で伺わせてもらったので、写真にあるような(床も壁も)、瓦タイルの紹介を主にして頂きました。土色感、ムラ感、が暖かい。

こちらの工場では、人の手がかなり活躍しています。人の手が加わると少し揺らぎが出るので良い感じと私は思います。そう思う人も増えてきてるかなと。

窯です。瓦もタイルもここで、焼くそうですが、数日ほど窯に入れるとのこと。温度の調整などは、人の作業になるので、ずっと人が付いているそうです。暑いでしょうし、大変な作業です。

原料の土を見せて頂きました。土によって、色々配合なども変わってくるとのことで、熟練の技ですね。瓦って土から出来てるのは知ってたけど、この土の山をみて、ああって、なんだか感動しました。

基本は、石州瓦色のタイルですが、色んな色、色んなテクスチャー、が作れます。好みを伝えて、オリジナルのタイルを作れるなんて、素敵です。