古民家再生協会のお手伝いで古民家調査をしてきました。
納屋もある田の字型の古民家。採寸、傷み具合、傾き、床下の状況を調査するとともに、古民家としての特性や特徴も調べます。その上で、どのような改修をするのが適切か検討し、それから間取りプランの提案を私がさせて頂く予定です。
今回のポイントは常時微動測定。地盤と建物にソレゾレ精密機械を置き、地盤の常時微動、建物の常時微動、を別々に同時刻に測定します。パソコンに出てきているのがそれぞれの周期のX方向Y方向の波長です。これを測定することにより、建物の固有周期と減衰特性がわかります。
古民家などの伝統工法の家は、単に耐力壁という壁を増やす補強が有効であるとは限りません。もともと地震時に少し揺れながら力を逃がし建物に大きな力が加わらないようになってる特性を持っているため、耐力壁で補強することが逆効果になる可能性もあるのです。そういった事を防ぐために、この建物がどのような揺れの特性を持っているか調査し、どのような補強が適切かを検討します。
この建物も典型的な古民家の揺れの特性を持った建物でした。
また、今回は床下ロボット君も登場。通常は人が潜って床下を調査しますが、床下ロボット君がコントローラーでグルグル歩き回ってくれます。私は不慣れなので、パソコンに出てくる画面がまだよく把握できず、潜った方が早いなと思いましたが、慣れてくると状況が素早くわかるようになるそうです。