授業づくり
※道徳の授業づくりに役立つものを紹介しています。
※道徳の授業づくりに役立つものを紹介しています。
子どもにとって学びのある授業をつくるために
授業づくりと言うと、よく「よい発問は?」「対話のさせ方は?」「ICTは?」といったこと、つまり方法が話題になります。中でも特に発問に対する関心が強く寄せられます。それは、「教科書や指導書に載っている発問をしたとしても、子どもは真剣に考えない」「授業が盛り上がらない」という教師の思いからかもしれません。しかし、どんなによい発問があったとしても、それだけでよい授業はできないと思います。なぜなら、その発問が向かう先(ねらい)がしっかりと定まっていなければ、よい授業にはならないからです。また、問い返しや切り返しについても質問を受けることがありますが、どんなによい問い返しがあったとしても、結局は向かう先(ねらい)がしっかりと定まっていなければ、授業は迷走してしまいます。つまりよい授業というのは、優れた発問によって子どもからたくさんの意見が出る授業、議論が活発に盛り上がる授業、というだけでなく、子どもにとっての学びを教師がきちんと保証した授業と捉える必要があると思います。なお、ここで言う学びとは、子どもにとって新たな気付きや改めての納得があるということです。では、どうしたら子どもにとっての学びを教師がきちんと保証した授業ができるでしょうか。それはやはり、教材のどこに着目させて、どのようなことを考えさせ、どのようなことに気付かせるか・納得させるかを教師自身が明らかにしておくことだと思います。つまり、明確なねらいをもって授業に臨むということです。
ここで突然ですが質問です。「心から信頼できる友達」という主題があったとします。「心から信頼できる友達」とは、どのような友達でしょうか。AI(ChatGPT)によると、心から信頼できる友達とは「1.本音で話せる友達、2.裏切らない友達、3.間違ったときに注意してくれる友達、4.喜びも悲しみも分かち合える友達、5.利害関係なく傍にいてくれる友達」だそうです。どれも正解だと思います。でも、だから道徳には答えがないのかと言われたら、もちろんそうではありません。普段の生活では答えがなくても、授業である以上、ねらいがあります。授業では、一般的な「心から信頼できる友達」を考えるのではありません。つまり何でもよいわけではありません。本時の教材から学べる「心から信頼できる友達」を考えるのです。それがねらいになります。
以上のことから、よい授業をするには、明確なねらいが必要であり、それは本時で扱う教材から学べること(子どもが新しく気付けること・改めて納得できること)だということになります。ちなみに、ねらいを明確にすると、価値の押し付けになってしまうのでは?と言われることがあります。しかし、明確なねらいは、ピンポイントでこれを言わせたいというものではありません。この授業で最低限、気付かせたい・納得させたいベース(土台)をつくるというものです。ベース(土台)があることによって、自己の生き方についての考えを深めていけるのです。逆にベースがなかったら、土台がないわけですからふらふらしてしまったり、しっかりと根を生やすこともできず、人格を形成していくことができなくなってしまいます。
以下に、その明確なねらいを作るために役立つアイテムを紹介します。参考にしていただき、教科書・指導書通りに何となくやり過ごす授業を少しでも減らしていきましょう!
道徳授業づくりに役立つ4つのアイテム
「明確なねらい」と「ねらいを達成するための発問構成」に重点を置いたシートです。
「教材のどこに着目して、子どもに何を考えさせるのか」のポイントを紹介しています。
各内容項目・発達段階ごとに、道徳の授業テーマ(めあて)の例を紹介しています。
どのような授業の時に、どのような板書がよいか具体例を挙げて紹介しています。
道徳の授業づくりにAIを役立てよう
AIからの提案に対して、教師が選択・決定していくことで、授業づくりを行うことができます。
AIが発問や問い返しを提案し、教師が使いたいものを選択・決定すると、そこから何が学べるか(ねらい)を提案してくれます。
指導案等をコピー&ペーストして送信すると、5種類の板書例を作成し、最も適切なものを提案してくれます。
「道徳授業づくりアドバイザー ver2」の機能を備えていますが、シートを作成し、PDFで保存・印刷することができます。
道徳授業構想シートを作成してくれるAIアプリです。作成したシートはPDF保存・印刷することができます。
指導案を作成してくれるAIアプリです。作成したシートはPDF保存・印刷することができます。
指導案や道徳授業構想シートをアップロードすると、授業後の気付きや反省点・課題等を入力したり、板書の画像を貼り付けたりすることができます。 指導案やシートを作成しただけで終わらず、翌年以降も(指導者が変わっても)使えるように記録を残しておきましょう。
「AIが自動で授業案を作ってくれたら、教師は何も考えなくなる」と思われるかもしれませんが、実際はその逆だと思います。AIには時間と場所を問わず、自分が納得いくまで何度も提案や修正を要求することができます。また、AIは疲れを知らず、何度も丁寧に返答してくれます。同僚に何度も助言を求めるのは気が引けますが、AIには遠慮や気兼ねはいりません。
ただし、効率化のみを重視する教師がいたらAIのデメリットを伝える必要があります。それは、「AIは子どもが見えていない」という点です。AIがどんなに優れた授業案を完成させたとしても、それが子どもの実態に合っているかどうかを見極められるのは人間である教師のみです。AIの提案を踏まえつつ、子どもの実態に応じて授業を最適化することが、これからの教師に求められる専門的役割ではないでしょうか。