20240125 フジ 27インチシャフトドライブ自転車のレストア
10数年前に、当時の職場の同僚から古くガタガタで廃棄予定との自転車を譲り受けました。
確かに車体はガタガタでしたが、自転車には珍しくチェーンのないシャフトドライブ車で構造的に興味があったのと、試乗してペダルを踏んだ際のシャフトドライブ特有のダイレクト感が感じられたためです。この感覚は、そのころ乗っていたスロットルを開けた瞬間に加速に移るバイク BMW K75Cと同様で親近感がありました。
そのままでは場所を取るためバラバラにして物置に入れたまま、いつの間にか10年以上が経過。「3RENSHO」のレストアが完了したので、物置から引っ張り出してきて今度はこの自転車のレストアに掛かります。
レストアの方針としては、出来上がったら中古車として販売できるようにあまり部品代を掛け過ぎないこと。
欠品・使用不能部品は、前後フェンダーとステー、ハンドル・ステム、サドル、サドルポスト、ダイナモ・ランプ、サークルロック、前ブレーキ、ベル、ケーブル類。それと前照灯は、ママチャリで一般的になっているハブダイナモ・オートLEDライトにするつもりです。
ということで、とりあえず走ってみるために前後車輪を組み上げます。
後輪ハブは内装3段変速のシマノインター3ですが、スプロケットではなくドライブシャフトのピニオンと噛み合うヘリカルベベルギアが付いています。真鍮のホイールブラシでアラヤ製27インチステンレスリムとともに浮き錆を落とし、スポークはサビがひどかったので#13-292㎜の新品を購入し、標準同様の6本組で組みました。
前輪ハブは、手持ちの中古品の6V-2.4Wのハブダイナモに、スポークは仮組みの結果6本組ではちょうどいい長さの物が無かったので、手持ちの新品#14-285㎜を4本組としました。前後輪ともハブ・スポークに、サビ止めのため缶スプレーでクリアーを軽く吹いておきました。
前後輪の振れ取りを終え、新品の定番タイヤ（シンコーL/L）・チューブ・リムテープを組付けたらフレームにセットし、クランク・ペダル・ハンドル・サドル・後輪ブレーキレバーを仮組みしてまっすぐ走るかどうかチェックしてみました。
長期間放置してあったのでフレームにゆがみが出ていないか不安でしたが、乗ってみたらこの状態で手放ししてもまっすぐ進み、ペダルを踏むとあのダイレクト感が残っていました、良かった。
これから前後車輪以外を再度分解し、サビ取り・再塗装・回転部分の分解整備を行いますが、冬でペイントの乾きが遅いのでゆっくり進めます。
ではまた。(^_^)/
20240201 フレームを分解し、塗装準備のためサビを削り落としました。ドライブユニットのファイナルドライブギヤを清掃してみたら偏摩耗はなく、ユニット全体もガタは無く良い状態でした。しっかり作ってあるなあ～、重いけど・・・。
さて塗装です。シリコンリムーバーで油分をとり、念のためミッチャクロンマルチを吹いた後、スプレー缶でサビ止め、上塗りのシルバーグレー、クリアーの順に塗りますが、冬で作業場の室温が低いため石油ストーブで部品とスプレー缶を温め、塗装後は乾燥時間を多めにとっています。手前のフレームはサビ止めの乾燥中、次の前泥除けは上塗りの乾燥中、フォーク以降はクリアーの乾燥中です。以前はいろんな色で塗ってましたが、塗料の準備が大変なので最近はシルバーグレー１色です。(^_^;)
クランクはサビが出ていたため、真鍮のワイヤーホイールで磨いて再使用しました。クロームメッキ部品はこの程度のサビならけっこうきれいに取れます。これは右側クランクですが、チェーンホイールが無いためペダル取付部のネジの違いのみで左右が決まります。これは右ネジです。
通常の自転車のフレームは一体式ですが、この自転車はシャフトドライブユニットを含めたフレーム後部を組み立てます。ユニットは大きな軸用のCリング（呼び：50）でフレームのBB部分に固定します。このサイズのCリングは大きめのホームセンターにも置いてなく、モノタロウで注文しました。こういう時にモノタロウは頼りになります。
20240209 ほぼ組み立て終わりました。ヘッドパーツ、ケーブル類（前後ブレーキ、シフト）、ペダル、グリップ、ベル、サークルロックは新品を使用しました。
あとはランプと前カゴを取り付ければ完成です。この自転車は新潟の自宅で古くなった家族の自転車と交換するため、LEDランプとステンレス前カゴをその自転車から移設する予定です。
2024年2月17日 完成しました。チェーンが無いためその周辺がすっきりして見えます。サドルは以前に使用していたものを移設、ロングサドルポスト、前カゴ、LEDランプは結局新品を装着しました。(^_^;)
現在、家族が通勤に使用しています。
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