20220118 NS-1レストア可能か?
20220118 NS-1レストア可能か?
小中学校の同級生から、ご子息が昔に乗っていたホンダNS-1を引き取ってきた。
車庫で邪魔になっているとのことで、数年前にチラッと見せてもらったことがあったが、サビがかなりひどく踏ん切りがつかずにそのままにしていたもの。しかし、昨年の冬にサビのひどいモンキーを引き取って仕上げることができたこと、昔高校通学で乗っていたヤマハのFT-1と、全開8000回転以上でパーンと急激に吹き上がったTDR250が忘れられず、今後出ることのない2サイクルエンジン車にもう一度乗ってみたいと強く思ったことから、同級生に連絡しました。
車庫に行って車体を見ると、サイドスタンドが腐食して折れているなど金属部分のサビがひどいことはわかっていたけど、樹脂部分は思いのほか劣化・退色が少なかった。案外状態が良いかと思い、車庫から出そうとしたら・・・二人で引っ張っても動かない!
チェーンが真っ赤で固まっていたためカッターで切って取り外しても動かない。前後ともホイールが回らない。
ということはブレーキ固着!
フロントキャリパーは取付ボルトを外し、キャリパーに木片を当ててハンマーで強めにコンコンを繰り返して、ディスクから外れてOK。
リアは、アクスルシャフトを抜き、回り止めの方向に注意しながら同様に強く叩いてようやく外れた。
外したキャリパーを分解。まずパッドのガイドピンはネジ込み式で、その上からさらに鉄製のキャップがネジ込まれているが、腐食してネジがアルミのキャリパーボディに食い込んでおり、ドリルでモミモミしあれこれやってようやく外れた。次にパッドを外したが、ピストンが抜けない。特にリアは上写真のとおり、パッドがほぼなくて限界まで出たピストンが完全に腐食していた。エア圧や外力ではびくともしなかったので、ネットで検索したブレーキラインに水道水を入れてマスターシリンダーで加圧する方法に決定。ということで、まずフルードが全て蒸発し無くなっていたマスターシリンダー・ブレーキライン・ペダルをオーバーホールして組み直し、水道水を入れてエア抜き後、ブレーキレバー、ペダルを操作したらジワジワと抜けてきた。液体の圧力恐るべし。前後キャリパー本体は幸いシール内側のシリンダー内面がきれいだったので再使用できた。
・・・と作業が淡々と進んだように見えるが、前後ブレーキキャリパーの完全分解だけで数日掛かってしまった。ネットにあふれてる中古部品に交換すればすぐに終わるんだけど、使える部品はできるだけ使ってあげることにしてます。
昨年のモンキーもそうだったが、雪の降る1~2月は自転車の修理作業がほとんどないので、試行錯誤しながら時間を掛けてゆっくり作業してました。
自分の性格上、上記のとおり説明がくどいので、その後の作業状況は次ページ「2022年11月1日 NS-1レストア写真」に写真を主に、ほぼ時系列で並べていきますので、ご覧ください。
20221101 NS-1レストア写真(追伸、追伸2を含む) へ