20210528 モンキーの簡易レストア①
20210528 モンキーの簡易レストア①
1993年型のホンダモンキー A-Z50J型です。
昨年の春頃に道路わきの住宅のカーポートの奥で見つけたものの、タイヤはぺしゃんこ、サビがひどそうで今一歩踏ん切りがつかず、横目で通り過ぎていました。しかし、昨年秋の検診で胃にがんが見つかり年末に手術で入院した際、周りの患者さんと話すうちに、あとに後悔を残さないようにしようと考え直し、1月末に思い切って訪問しました。
持ち主の方は、いずれは直して乗ろうと思いながら20年経ってしまったとのことで、快く譲っていただきました。
車両のオドメーターは845㎞。前後のブロックタイヤはヒビがひどいものの中央のブロックにはまだ新品時の溝があり、前後のブレーキアーム部のインジケータもブレーキシュー厚みが十分残っていることを示していたため、実走距離と思われました。点火プラグを外すと金属部分はサビていたものの電極部の減りは無く、プラグ穴からオイルを入れてキックアームを手で回すと軽く回り、ジェネレーターカバーを外してみるとフライホイールにほとんどサビ無し。燃料タンクはキャップのメッキは傷んでいたが内部にサビは無く、ガソリンは濃くなっていたものの腐っておらず、キャブレターのフロートチャンバーは前所有者さんがガソリンを抜いておいたためきれいな状態。これらのことから、エンジン内部には問題なしと判断。キャブのオーバーホールと劣化したエアエレメント、キャブパッキン類の交換をすることに。
劣化してひび割れたタイヤをやっとのことでホイールから外してみたら、何とリムが内側から腐食して穴が開いている! チューブもホイールのサビが刺さっているため、使用不可。タンク、サイドカバーを外してみたらフレーム本体は腐ってはいないものの結構なサビが。サビはその他あちこちにいっぱい。
ということで、エンジン本体は開けないもののフレームはついている部品を全て外して再塗装することに。結局、交換部品も結構な量に。
シートは表皮が劣化でひび割れていたものの、ベースと内部のクッション材はしっかりしていたため、ベースのサビ取り・塗装と表皮張り替えをしました。純正部品には表皮と飾りピンの設定がないため、社外品の表皮を使用して後部に染めQでHONDAロゴを吹き付けました。
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