Geminiに指示するプロンプト文は「生成AIを動かす魔法の言葉 」と云われます。
生成AIを効果的に利用するためにはプロンプトをどう書くかが重要な要素にまります。
個人でGeminiを使っていると、簡単な指示が多くなり、なかなかセオリー通りの良いプロンプト文を作れません。
そこでここで紹介する方法を使って良いプロンプト文を作ってみましょう。
① 自分で思いついたプロンプト
わたしの今夜の夕食のメニューを教えて下さい
② AIにプロンプトの改善を依頼する
以下のプロンプトを区切り文字などを使って改善してください
"""
わたしの今夜の夕食のメニューを教えて下さい
"""
③ AIからプロンプトの改善案の提案がいくつかあるのでよい提案を採用する
以下の情報に基づいて、今夜の夕食のメニューを提案してください:
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* 食べたいもの: 特になし
* 避けたいもの: 辛いもの
* 準備にかけられる時間: 30分以内
* 持っている食材: 鶏肉、玉ねぎ、じゃがいも
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※ AIの回答はマークダウン (Markdown) 記法で書かれています。
やってみました
回答
良いプロンプトに修正します。いくつかの選択肢があります。
あなたはプロの料理人で、私の今夜の夕食メニューを提案してください。以下の条件を考慮してください。
* **ジャンル:** 和食
* **調理時間:** 30分以内
* **冷蔵庫にある食材:** 鶏肉、卵、玉ねぎ、豆腐、キャベツ、きのこ(しめじ、えのき)
* **避けたい食材:** 魚介類
* **希望する味付け:** あっさり、または少し甘め
今夜の夕食メニューを3つ提案してください。それぞれのメニューについて、以下の情報を記載してください。
1. **料理名**
2. **簡単な説明**(例:和風の鶏肉炒め、卵とじなど)
3. **主な材料**
4. **おおよその調理時間**
なお、冷蔵庫にある食材(鶏肉、卵、玉ねぎ、豆腐、キャベツ、きのこ)を優先的に使用してください。
私の今夜の夕食メニューについて、いくつか提案をお願いします。
* **希望する料理のスタイル:** 手早く作れるもの、または少し手の込んだもの
* **利用可能な食材:** (もし具体的に指定したい場合はここに記載)
* **アレルギーや苦手な食材:** (もしあればここに記載)
* **味付けの好み:** (もしあればここに記載)
これらの情報に基づいて、最適なメニューを提案してください。
区切り文字の使用: プロンプト内の異なるセクション(例:条件、提供形式)を明確に区切ることで、AIが情報を構造的に理解しやすくなります。
具体性の向上: 「冷蔵庫にある食材」「調理時間」「味付けの好み」など、具体的な制約や好みを盛り込むことで、よりパーソナライズされた適切な提案が得られます。
役割の明確化: 「あなたはプロの料理人で、」のようにAIに役割を与えることで、その役割に沿った回答を引き出しやすくなります。
選択肢の提示: ユーザーが求める情報によってプロンプトを使い分けられるように、複数の選択肢を提供しました。
これらのプロンプトを使うことで、より的確で満足度の高い夕食メニューの提案が得られるはずです。
オプション1のプロンプトを使ってGeminiに相談してみました。
よい回答をもらえました。皆さんもやってみて下さい。
良いプロンプトができたらいつでも使えるようにチャットボットに登録しましょう。
プロンプトでよく使われるマークダウン (Markdown) 記法とは
マークダウン記法とは、プロンプト内で記号(#, *, - など)を使って見出し、リスト、強調などを表現して、情報を階層的に、また重要部分を強調したりする記法です。
マークダウン記法を使ってプロンプトを書くと、AIが指示をより正確に理解して、回答の精度が向上します。
以下はAIに「記事要約のプロンプトをMarkdown方式で作成してください」と依頼して作成したプロンプトです。
AIはこの指示に基づいて記事の要約をしてくれます。
マークダウン記法の詳細は Gemini に聞いてください。
「マークダウン記法のルールを教えてください」