回反する多義図形

序章

 回映し、回反する多義図形は、

レルム上に存在していた。

 分極する因子の集合の極性を測定して、

無限論理の公理の世界を歩み、

真の零元のグレイブは、

その地に存在していた。


 非零のレルムに於いては、

零元のグレイブは存在できない。


 しかし、

真の零元のグレイブは、

非零のレルムに於いても存在できる。


 プロキシは再定義されるオブジェクトである。

オブジェクトは状態と効果を持つ。

論理世界にてプロキシの効果に与えられた引数は、

選言と連言を成す。


 論理世界は次元の基底が、

論理式の世界だ。


 真の零元のグレイブを継承するマスターは、

無限論理の世界で、

回映し、回反する不可能図形、魔法陣を描く。

第Ⅰ話

 𠷡咲くドメインにて、

鎖を召喚するソーサラーは、

論理のレルムを歩み、

継承武器を創造し、ウィザードと交戦した。


 記憶因子は再生され、

影域にて魔術師は、固有の鍵を継承する。


 律動は刻まれ、

公理は矛盾世界を成し、

ディスパーションを齎す虹色のクォーツは分光する構築体だ。


 虹属性爆轟を引き起こす幽六花に、

テトレーションを作用させて、

影域にて、対合たる因子を、

反応させる、真の零元のグレイブの継承者たるサファイアは、

アポリアと交戦する。


 扉は開かれ、

"獣化"するシエルは、

光属性と闇属性の攻撃を使用する。


 凪化される空間は、

時筆の力で、時が止まる。

第Ⅱ話

 次元の臨界に、

"王の固有の鍵"は存在する。


 接続物質には、

武器、継承武器、王の継承武器、固有の鍵、王の固有の鍵が存在する。


 マスターに覚醒する魔術師は、

継承武器を創造し、

律動を刻む。


 炎属性と氷属性。

光属性と闇属性。

獣属性と凪属性。


 "元素"の力は煌めき、

珠玉を通して、魔術師の力となる。


 無と有の狭間で、

王の固有の鍵は佇む。


 星海の外側には、

"虚無"が存在する。

有の果ては無だ。


 星々を廻り、

時が流れ、

魔術師は異なる星海にたどり着く。

第Ⅲ話

 獣の力を解放すると爪を創造できる。

"球弾"は魔法の攻撃だ。


 爪による攻撃と、

球弾による魔法を組み合わせて戦闘するシエルは、

ティエラに王の力の継承を提案する。


 「今後の戦闘も考えて、11人の王の力を継承するのはどうだ?」


 「ああ」


 王は玉座に存在する。

氷の玉座の"幽六花姫"の下にティエラは訪れる。

魔力の内、詠唱者の残量をオドと呼び、環境中の残量をマナと呼ぶ。

強力なマナの元では非魔術師は魔力の影響を受けやすい。


 「ああ、オドが足りない」


 現在の氷の王の力の継承者は、"ニエベ"だ、

しかし、ニエベは零代幽六花姫の"ブライニクル"にも、

力を分与している、この力はオドとみなされる。


 噩噩は凪の王の力をリンに継承した。

その為、現代の凪の王はリンだ。

しかし、今なお噩噩は土の王の力を持つ。

 そしてリシュは花の王だ、

リシュは、炎光花、幽六花、歪冪花、影域花を咲かせることができる。