プロローグ

序章

 奏でる旋律は、

魔術師のクラスと、

舞踏家のサブクラスと調和する。


 織りなす反物は、

虹色に輝く糸から作られた。


 城郭時間 99年。

ついに不織、綾織、絡み織の宇宙の魔術師は、

双対の世界の王との最終決戦に挑む。


 双対の世界の王が使用する魔法は、

絶対無限の威力を持つ。


 勇者はこの魔法を吸収の力を以って無効化。

双対の世界の王は、無限次元空間を創造し、

ついにマスター奥義を発動し、

双対の世界の王は、"星海を破る者"となる。


 リシュは、

旋律領域に落下し、かつての記憶を思い出す。


 絡み織の世界にたどり着いたリシュは、

これまでの力を失っていた。


 魔術師のリンと出会い、

元の世界に戻るため、力を取り戻す必要があった。


 リシュは不変量の杼を継承し、

ウィザードとなる。

第Ⅰ話

 星海の衣を纏う海賊は、

炎龍を追い、船のエンジンの最大出力で、

絡み織の星にたどり着く。


 海賊はその斧を使用し、

道中の魔物を消滅させる。


 黒騎士は、

リシュと交戦する、

リシュは海賊にクラスチェンジし、

星海の衣を纏う。


 星海の衣はフレキシブルウェアよりも、

高機能で星海を泳ぐ事が可能だ。


 星海の衣を纏い、星海と星海の境界にて、

勇者は"星海を破る者"と交戦する。


 勇者は魔道光線を放ち、

星海を破る者にダメージを与える。


 奏者となったリシュは、

律動を刻み旋律を奏でる。


 城郭時間 17年、リシュはダークティエラに勝利する。

星海の鎧を纏う黒騎士は、ボイドに囚われた戦士。

星海のクォーツが出現し、双対の世界の王は砕いた。

クォーツが破壊される時、冠は出現する。


 星海の冠を身に着けた、

アリスは、炎龍に勝利する。

第Ⅱ話

 真のサーマル反転は実行される。

人は"プシュケー"を有する。


 強魔導光線を放つ氷龍は、

星海の衣を纏うドルミエンテの力によって消滅する。


 "軌条"から"区間"は作られ、

"区間"と"区間"を繋ぐ"駅"で、

オスクリダドは区間の終点に達する。


 それは運命の終わり、

つまり"終点"を意味する。


 あらゆる運命は終点に達する。

つまり、この世界は終焉に向かう運命なのか?

オスクリダドは"星海を破る者"に勝利する方法を探して、

軌条を走る"列車"に乗る。


 それは人々が未来を手にするために、

"新生"の時を願って。


 ここは"結び目の城郭"を走る、

時と選択の駅。


 織手たるオスクリダドは、

列車で異なる駅に移動できる。


 星海と星海を渡るには、

城門や隠し扉では移動できない。


 同じ星の異なる国や場所に移動するには"城門"が必要だ。

異なる時空や平行世界に移動するには"隠し扉"が必要だ。

"水門"は同じ時空の異なる"層"に移動できる。


 「焦点、あるいは"特異点"」


 同じ星海の領域内を"有界"と呼び、

星海の領域外を"非有界"と呼ぶ。


 非有界は"次元の臨界"とも呼ばれ、

異なる星海に移動する事は本来不可能である。


 しかし、生命が終わりを迎えた時、

つまり"死"を迎えた時、その魂は異なる世界にたどり着く。


 では、どのようにして同じ肉体、同じ魂のまま、

異なる世界に渡るのか、"特異点"はなんと、

異なる星海との接点なのだ。

第Ⅲ話

 これまでの旅の中で、

"焦点"が現れた事はあった。


 混沌が"焦点"を作り出した。

その時、仮想世界の情報量が急増した。

混沌とは今のシエルの事だ。


 シエルがかつて混沌の力に囚われ、

結果、それは亡霊の思惑通りだった。


 それならば、

混沌が特異点を作り出すのか?

オスクリダドは特異点に関する研究を始める。


 一方、星音は奇妙な現象を発見する。

星音は"観測"していない世界では、

複数ある平行世界の内、どの運命を辿るのか、

演算できない事を知る。


 ある宇宙のある場所にて、

そこには異なる星海と繋がる"門"がある。

その門を通る、ウィザードは、

結び目の城郭にたどり着く。


 「ここは綺麗な場所だ」


 始まりから、軌条は、

終わりに向かって続く、

時に分岐する軌条は観測によって確定される。


 数ある星海を渡り、

この者は旅をする。


 そしてこの者は去り、

その去り際にあるメモを残した。


 それを見たオスクリダドは、

異なる星海を結ぶ、"ゲート"を作り上げた。


 オスクリダドは、

ゲートを通って、記憶を失い"転生"した、

リシュ救出に向けて、絡み織の宇宙に移動したのだった。