負の次元

序章

 逆元の世界は、

ある観点に於いては闇のレルムだ。

負の次元にて、総虚なる継承物を見やる。

 悲しみの運命にある生命は、

その感情の源泉たる心の内部で、

"生命の旋律物"を発見する。


 螺旋階段のような時は、

無限に続き、その始域と終域に、

旅の意義である"真実"は存在した。

 射影空間の果てに、

旋転する零元のグレイブは、

無数の継承物を生み出す。


 秩序をめぐる争いによって、

世界は混沌とし、

人が創造する構築物は破壊される。

ティエラとオスクリダドは、

復活する"星海を破る者"と交戦する。


 時がもつれた不織の時空で、

リンとアポリアは交戦する。

鏡像と虚像の"幻"を彷徨い、

時空上の万華鏡にて、

律動たる花は咲いた。

第Ⅰ話

 巨大数と無限小数は衝突した。

時をめぐる旅の中で、

どれだけの時間を心は体験したのか。

 オスクリダドは果て無く続く世界で、

無限論理を見やる。

 花結びは結び目の一種だ。

ソーサラーは箔糸の花結びにたどり着く。

カード織り上の裂き織りにて、

絵文字次元空間を揺蕩う住人は、

分数コードの進行を成す。

 和音は進行を持ち、

ディミニッシュの響きは満たされた。

無と有の境で、有界と非有界の扉を見やる。

 城廓歴2000年、時間結晶都市に公理異常が生じる。

奏者と織手は、マスターが手にする零元のグレイブの力を考察する。

マスターは継承物や構築物、固有の鍵を合成できる。

合成された接続物は、合成継承物や合成構築物、合成固有の鍵となる。

 対象が磁力を持つとき、

磁力の極性を磁極と呼ぶ。

また磁力が働く領域を磁界と呼

 磁極が同じ時、対象と同じ磁極を持つ異なる対象は反発し、

磁極が異なる時、対象と異なる磁極を持つ異なる対象は引き寄せあう。

また同じ対象には必ず異なる磁極が存在する。

磁極にはN極とS極が存在する。

第Ⅱ話

 星屑の雨、

それは時間結晶都市に降り注いだ厄災だ。

生命体は生命力を持ち、

生命力の量を"HP"と呼ぶ。

 HPの上限を、

"最大HP"と呼ぶ。

 HPが0になる場合、

その戦闘中、戦闘不能に陥る。

通常の戦闘の敗北条件においては、

全員が戦闘不能の時、

その戦闘は敗北したとみなされる。


 また一部の者は、

複数のHPゲージを有する。


 HPを減少させる量を、

"ダメ-ジ"と呼び、

HPを増加させる量を、

"回復量"と呼ぶ。


 星屑の雨の厄災の時、

織手は出場し、織り1段目で逆元の管理者に3那由多ダメージを与える。

しかし、逆元の管理者は99不可説不可説転層のHPゲージを持つ。


 戦闘に敗北し、負の次元に落ちた織手は、

花結びである時の結び目に移動し、

結び目の時空の層の絵文字次元空間で、

磁力の権能を有する合成継承物を創造する。

第Ⅲ話

 複数の形態を持つHPを持つ対象は、

異なる形態を持つとき、

HPが0になると次の形態に移行する。


 ダメージが属性を持つとき、

発動者は"属性ダメージ"を与える事が可能である。

また属性ダメージバフを獲得すると、

対象の属性のダメージを与えた時のスキル対象者の受けるダメージがアップする。


 ダメージを与えた時、会心率に基づき会心が発生し、

会心はそのキャラクターが持つ効果によって、

ダメージに追加効果を添加する。


 虚構のドメインで踊る、

逆元の管理者は、

各星海域に一つしか存在しない、絶対の固有の鍵を使用する。 


 時間結晶都市の色次元レルムにて、

色空間を歩む織手は、色域を超えて、

該当レルムの影域にて、

幽字を織り、カード織りを成す織手は、

全ての奥義ポイントを消費して、

織手は奥義を放ち、逆元の管理者は絶対無限ダメージを受ける。