超球の城廓

前編

 7つの因子は集い、

階乗の城郭で、階乗は幾度も超階乗を放つ。

アポリアとパルマコンは、

旅の中で、自分たちが王の固有の鍵から生まれた存在であることを明かす。

そして、凪の伝説の一部を話す。


 "上界の者は、

下界の者に星海の果てを目指すように命じた。


 ある領域には上限と下限があると言った。

有界に生きる者は、虚と実、夢と現の境界の果てを求め、

無限の軸の世界に旅立つ"


 ついに魔術師は階乗の下に集う。

戦いの中で、ティエラは階乗の最終奥義により敗北する。


 その道中色んな事が起きた。

階乗は双対の世界から来た者で、

世界に魔王と魔物、黒騎士が出現するのは、

"ダークマター"と呼ばれる存在が変異する事で、

生じるのだという。


 しかし、双対の世界の者たちは、

ダークマターは制御できる存在だと考えている。

後編

 凪の先祖は、

答えを星海の果てに求めた。


 星海の果てには、

星海を記述する幽字があるとされる。


 幽字は代数を成す時、

物語が記述される。


 織手は綾織を生み出し、

奏者は旋律を奏でた。


 律動を刻する、

"プシュケー"はあらゆる対象の起点なのだろうか。


 内界は内部であり、

外界は境界の外側だ。


 そして上界はエーテルに満たされているとされ、

下界は物質からなるとされている。


 そして凪の民は非有界に達した。

ティエラは無限次元の世界を旅する。