矢野広人

鎌倉の車窓

5分 

昔から何度も行っていて思い入れの深い鎌倉の景色を車窓を通した映像作品にしました。


The scenery in Kamakura from the train window

5min

I made a video work through the train window of the scenery of Kamakura, which I have been to many times since long ago.

一年の記録

2022年度 個人研究 - 矢野広人

個人研究レポート

19G0826 矢野広人

 私はこのゼミに入った当初から映像と音楽を全て自分で作った映像作品を作成したいと考えていたので、今回この車窓動画の作成に挑戦することにしました。この作品のコンセプトは、基本的には車窓空の景色と街の風景を写した作品でありつつも、自分なりのアレンジを加えて普通の車窓動画よりより見応えがあり面白いものを作るということです。

 私は車窓動画の撮影地を鎌倉に選びました。その理由は鎌倉は私が幼少期の頃から何度も行っており、思い入れのとても深い場所だからです。小学生の頃は祖父母に連れられて来て、今ではドローンを飛ばしに来たり観光しに来たりします。 今回の撮影でも可能な限り自分が通る道と同じ道を通り、思い出をたどることができる作品に仕上げました。 また、撮影はiphoneで行ったのですが、リアリティを出すために自分の目線と同じ高さでカメラを構え続けるということを意識しました。 また、電車の中でも同様に自分と同じ目線でカメラを構え、車窓の映像を撮りました。撮影を行う前は、電車が運転している間の揺れで映像がぶれてしまい、車窓動画に耐えうる映像が撮れないのではないかという心配があったのですが、iphoneのカメラは自分が思っているほど風景の映像がブレることもなく、自分のイメージしていた車窓映像に近いものを撮ることができました。また、乗り換えの間や、駅から海までを歩くシーンの撮影も多少ぶれたものの、iphoneですべて問題なくこなすことができました.

自分なりの車窓動画へのアレンジとして、ドローンを使って海を撮影し、それを車窓動画の最後に加えると言うことをしました。これを行う上での問題は、車窓動画にそもそもドローンを使った映像が馴染むかどうかということでした。私は車窓を流し終わってすぐドローンの映像に移るのではなく、車窓を撮り終わったら駅を出て海まで歩く過程も車窓動画に加え、その先にドローンの映像を繋げることで違和感なく1本の車窓動画にまとめることができました。 ドローンの撮影では、いかにぶれることなく、画像もぼやけることなく海をきれいに撮れるかということだったのですが、風のない時間帯に出来るだけゆっくりとドローンを動かすことで鎌倉の海を滑らか且つ綺麗に撮る事が出来ました 今回の撮影のコンセプトの1つであるドローンと車窓動画と組み合わせるということが形にできてよかったです

反省点は3つあります 。一つ目は自分で作成したBGMがあまり車窓動画に馴染んでいないということです。自分が普段聴いているロックバンドのバラードの曲調に似せて今回のBGMを作ったのですが、バラードといえどもロックバンドのものなので車窓動画に合わせるには少し曲調が激し過ぎてしまいました。自分の作曲能力の問題も大きいと思いますが、明らかに車窓動画とは少し温度感の異なる曲調にしてしまったなと感じました。テンポを遅めににし、ギターの音もより歪みの少ないクリーンなものにし、ドラムのソフトウェアもロックドラムのモデルではなくバラード向けのドラムのソフトウェアを使えば良かったです。作曲の経験が浅いこともあり、展開が少なく聞いていて退屈なB G Mになってしまったと感じたので、これからもたくさん作曲し経験値を積むことで自分の作曲の引き出しを増やし、より質のいい音楽を作成できるようして行きたいです。それに加え、最近あまりギターを弾いていないこともあり、少しギターの演奏がリズムからずれていたり 、ピッキングの強弱がバラバラなところがあったので、ギターもしっかり日常的に練習し、 もっと曲になじむ良い演奏ができるようになりたいです。また、鍵盤を使うのも音楽のクオリティを上げるのに効果的だと感じました。二つ目の反省は、鎌倉の風景を車窓を通して最大限上手く切り取ることが出来なかったと言う事です。 完成した車窓動画を見てまず第一に、車窓の部分だけを見て鎌倉だと分かりにくいと感じました。あまり鎌倉の特徴的な部分を写せていませんでした。もっと違った鎌倉の路線を使った方がよかったのではないかと感じたのですが、海を写せていなかったというのも大きな原因ではないかと感じました。自分は海でない方の車窓からカメラを構えてしまったので 鎌倉の1つの特徴である海を写し取ることができませんでした。その他にも、車窓の運転席側から撮るなど できることはあったと思います。今後風景を撮影する際は、現地の魅力を最大限引き出せるようそういった工夫を重ねて行きたいです。三つ目の反省は、モニターで実際に自分の映像を流した際、自分がパソコンから作曲時に聞いていた音と全く違う音質のものが流れてしまい、意図せぬ形で音楽を流してしまったことです。ある程度は低域が削られてしまうことを想定し、低域を大きめにした音作りをしていたのですが、それでもスカスカな音になってしまいました。モニターに元からついている小さなスピーカーで流してしまったからそのような結果になってしまうと思うので、これから映像作品の展示をする際は 家からある程度低域の出るモニタースピーカーを持参するなどして、モニターのスピーカーの低域のなさを補える対策をしなければいけないと感じました。

このように沢山の良かった点、反省点がありますが今回こうして初めて自分で映像、音声の作品を作成し、車窓動画として形にすることができ完成させることができたので良い経過園になったと思います。また、実際に映像作品を完成させてみることで、より要領のいい動画やBGMの作成の方法も自分の反省やほかの人のアドバイスから気づくことが沢山ありました。今後もより良い作品が作成出来るよう今回の経験を活かしていきたいです。