トランスジェンダーから見える“世界”と“共生”「当事者が語る、率直な思い」

講師

勝又 栄政 氏

開催期間・日時

 2023 年 6 月 9 日(金) 13:00~14:30

会 場

東洋大学 白山キャンパス 6101 教室 および WEB 配信

目 的

トランスジェンダーの当事者の方からの体験談を聞き、「LGBTQ」に関する知識や当事者の方の心境や周りの社会がどのような状況だったことを知り、自分たちの周りで「当たり前にある」ことを認識する。

参加者数

 170 名 ※アンケート提出者より【内訳】授業学生 143 名、一般 27 名

協 力

社会学部 井沢泰樹教授「社会文化システム概論B/ダイバーシティ概論」

活動内容(概要)

本学の卒業生であり、現在宮城教育大学および立命館大学大学院にて教育・研究を行われている勝又 栄政氏をお迎えし、「LGBTQ に関する基礎知識や当事者体験談を通して「当事者が語る、率直な思い」、「多様性を認め合う社会とは?」と題して社会学部井沢先生の授業「社会文化システム概論B/ダイバーシティ概論」にて公開授業形式で行った。

「トランスジェンダー」であるご本人自らのお話を幼いころから現在男性として過ごしていくまでに体験された半生と社会や法制度に対して対峙してきたことを率直にお話いただいた。一方で、研究者として統計データや資料を用いて客観的に「社会的マイノリティ」の方々に対する社会の状況についてもお話ししていただき、私たち自身が「無意識で『性』について考えている」ことを知ることができた。

実名で活動をされている方が少ない中で、勝俣様が後輩のためにお話しいただいたことは、聴講者においても貴重な体験となった。

【受講者アンケート 抜粋】

・当事者の方の非常に鮮明な体験、そして感情を交えての講演を聞くことができ、大変貴重な機会となりました。ここまでご自身の経験を客観視し、様々な方面に配慮しながらわかりやすく伝えられるまでいかに長い道のりを歩んでこられたか...想像することしかできませんが、発信してくださり心より感謝しております。本当にありがとうございました。

・自分自身、LGBTQ の人に対して偏見や差別的感情を持っていたわけではないが、どこか他人事で、そういった人たちがどのような世界で生きているのか考えたこともなかったし、想像できなかった。今回の講義で誰かの言葉が、態度が知らず知らずのうちに生きずらい世界を作り上げる要因になっていたのだと気づかされた。

・今日の講義を聞いて改めて LGBTQ、トランスジェンダーの方たちの大変さを感じました。性別違和による身体の変化に戸惑いを感じたり、周囲の価値観と自分との気持ちのズレの間では生きづらさを抱えてしまうと思うし、幼少期にそのようなことがおこることでこれからの生活にも影響を与えてしまうと思います。またそれをカミングアウトするということもとても勇気のあることだと考えます。