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第48回(2026年1月)
日本語を学び始める理由
副学長 荒巻 俊也
皆様、あけましておめでとうございます。
昨年2025年後半は、国際化推進担当の副学長として3回ほど海外に行かせていただきました。7月にはインドネシア・マカッサルで開かれた日本-インドネシア第6回学長会議への出席、10月にはストラスブール大学との40周年記念行事におけるストラスブール大でのシンポジウムでの講演と「大学の世界展開力強化事業」に協力いただいているイタリアのカフォスカリ大学とボローニャ大学への訪問、さらに同じく10月にルワンダのキガリで開催された国際大学協会(IAU)の年次会議にて、HIEASのラーニングバッジを受領してまいりました。
一連の海外出張の中ではいろいろな気づきもありました。その一つが日本語教育についてです。国際交流基金の調査によると、世界の日本語学習者の数は2012年の398万人をピークにコロナ禍を経て若干減少していたのですが、近年は再び増加に転じ、2024年には400万人を超えたそうです。日本語学習を始める動機も、若い世代を中心に日本文化への関心が学習動機として多いそうです。
7月のインドネシアでの学長会議では、会場校であるハサヌディン大学の日本語学科の3年生が、日本の各大学からの参加者のアテンドとしてそれぞれ一人ずつついて対応してくれていました。私のアテンドであった学生もきちんとした日本語で私に対応してくれたのですが、日本はおろか、首都ジャカルタがあるジャワ島にも行ったことがないとのことでした。将来、日本で、とか日本企業で働きたいという強い意志があるわけでなく、ただ日本文化に関心があるから日本語を頑張って勉強しているとのことでした。
私が最初に海外で仕事をし始めた25年前くらいのイメージだと、多くの日本語学習者は、日本語を修得することで、より給料の高い仕事やポジションにつくことを目指していました。今でもそのような方もいらっしゃるとは思いますが、だいぶ日本と開発途上国とよばれる国々との関係性も変わってきたのだと実感したところです。
イタリアのカフォスカリ大学では日本語を教えておられる先生ともお話をしました。日本語学習者は増加傾向であり、またその動機も多様になっているとのことでした。上級者もおり、そのような学生には現地に進出した日系企業から引き合いがあるとのことです。ボローニャ大学では、本学から派遣されている交換留学生で、現地の日本語授業のボランティアを始めた学生とも話をしましたが、熱心な日本語学習者が多く、自分自身の第二外国語への取り組みを反省させられるとのことでした。
本学では、スーパーグローバル大学創成支援事業を進めるうえで、正規留学生および交換留学生の受入数を増やすために、ビジネス日本語教育など日本語教育プログラムの充実に努めてきました。さらには文学部を中心に、日本語教員養成プログラムも始まっております。今後も日本語教育における多様な取り組みを展開していくことの重要性やニーズを実感した出張となりました。
カフォスカリ大学の会議室外からのベネチアの風景
キガリで開かれたIAU年次会議において、HEIASラーニングバッジを受領