著者 森 貴信
4.6 5つ星のうち 4 カスタマーレビュー
ダウンロードスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)PDF森 貴信 - 内容紹介長らく競技者(選手)のものだった日本のスポーツは、新しいステージを迎え、今後より人びとの暮らしに密着したものになる。すでに起こっている事例を挙げつつ、人・モノ・カネの動きの実際と予想される未来を、スポーツビジネスの最前線で活躍する著者が語る。そもそも、スポーツは仕事(の場)となりうるのかという疑問に発し、政府が提言する『日本再興戦略2016』のうち、国が〈スポーツの産業化〉を強く後押ししている実態を紹介、その意味をていねいに分析することで、今後、劇的な経済効果を促す異業種との交流や他産業の参入、さらにはスポーツイベントに連動する生活の場と習慣の変化など、スポーツというフィールドに秘められた大きな可能性に迫る。――進学、就職・転職から共生の場の創出まで、新時代の社会のかたちが見えてくる。内容(「BOOK」データベースより)長らく「体育」「ボランティア」「アマチュアリズム」を標榜してきた日本のスポーツ界が、いま揺れている―。今後、その市場規模は現在のおよそ3倍、2025年には15兆円にまで達するという。令和時代を迎えた現代の日本社会において、私たちの暮らしや生き方はどのように変わるのか。わかったようで、わからなかったスポーツとビジネスの関係。これから起こること、できることを鮮明に説く。商品の説明をすべて表示する
以下は、スポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 『はじめに』によると筆者は、商社マンとして社会人のキャリアをスタートしたのち、Jリーグクラブの立ち上げへの参画、他のJリーグクラブ・プロ野球独立リーグ球団・プロ野球球団など、大小さまざまな規模の現場で経営企画や事業関係を専門に行うフロントスタッフとして、また経営者として、スポーツビジネスに従事し、現在はラグビーワールドカップ2019組織委員会で働いているのだそうだ。そんなスポーツビジネスの専門家である筆者は本書で、スポーツにおける「ビジネス」をキーワードとして、スポーツとそれを取り巻く私たちの未来を提示したいとし、きっとこれからのスポーツはアスリートのものだけではない、自分たちにももっと身近に関わってくるものだということがわかっていただけると思うとしている。 本書のタイトル名には『15兆円時代の到来』とあるが、第1章によるとその根拠は政府がまとめた『日本再興戦略2016-第4次産業革命に向けて』で、そこでは数値目標として、スポーツ市場の規模を2025年までに15兆円(2015年で5.5兆円。ちなみにアメリカはすでに約60兆円)と定められているのだそうだ。第1章ではこの『日本再興戦略2016』のうちの「スポーツの成長産業化」の中身やラグビーワールドカップ2019の経済効果について詳しく解説している。その後で筆者はこれまでの日本のスポーツの根本的問題点を指摘しているのだが、筆者は、世界的に見るとかなり珍しいという学校教育における「体育」の授業に起因するスポーツの教育の側面とともに、学校の部活動でも地域のスポーツチームでも、スポーツの現場ではボランティア精神やアマチュアリズムがより大事だとされてきたため、これまでスポーツの産業化はあまりうまくいかなかったとし、この状況を変えようというのが『日本再興戦略2016』だとしている。 筆者は続く第2章で、日本のスポーツマネジメントの問題点として、プロ野球やJリーグを例に、親会社からの出向(天下り)制度を挙げている。筆者は、スポーツ組織の経営の現場では社長などの大事なポストを、本人の希望ではなく出向させられたやる気もスポーツビジネスの専門的知識も資質・適性もない出向者に充ててしまっているとし、なぜそれがダメなのか、なぜそれがうまく機能しないのか、具体的に詳しく解説したうえで、親会社からの天下り経営者を根絶させることが、日本のスポーツビジネスを産業として飛躍的に成長させる第一の処方箋だとしている。プロ野球やJリーグのファンで、その経営層の人事の実態を知る者にとっては、経営層がお飾りのポストであることを含めて、ごく一部の例外を除いて納得できる指摘だと思う。 『日本再興戦略2016』で「(収入より支出が多い)コストセンターから(収入が支出を上回る)プロフィットセンターへ」とされているスタジアム・アリーナの今後の在り方については第3章で、プロ野球やJリーグ、欧米ですでに行われている改革の諸例を紹介したうえで、筆者はさらにさまざまなアイデアを推奨している。 第4章でアスリート引退後のセカンドキャリアなどを論じた後、最終第5章では、地方創生とスポーツの関係を論じている。筆者は、「地方創生がうまくいっている状態」とは、人口が多くても少なくても、そこに暮らす人々が自分の住む街に誇りを持って穏やかに暮らし、心豊かに幸せに生活できる状態であるとし、「地域密着」という考え方が人々に受け入れられたJリーグなどを例に、これからは、ヨーロッパだけでなく、日本でも「スポーツのある街」が街の誇りの大きな要素となっていくとするとともに、地方創生とスポーツの相性がとても良いことを、スポーツの普遍的な機能などさまざまな例を挙げて示しており、『おわりに』では、これからはスポーツが潤滑油となり、ハブ(結節点)にもなり、誰もが参加できるプラットフォームとしても使えるとし、スポーツに掛け合わせるビジネスの大きさ次第で、「スポーツビジネス15兆円時代」というハードルは、わりとあっさり超えていくのかもしれないとまとめている。 Tags:スポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)PDFダウンロードスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)PDFスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)のePubスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)ダウンロードスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)オーディオブックスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)ダウンロードブックスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)発売日スポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)試し読みスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)ネタバレスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)amazonスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)downloadスポーツビジネス15兆円時代の到来 (平凡社新書)kindle