「心理療法(1事例の行動活性化)中の会話内容変化」の論文がオンラインで公開されました

投稿日: 2022/01/12 10:32:26

動的トピックモデルを用いた心理療法における会話プロセスの量的推定.認知行動療法研究に掲載されました。


論文情報

横山 仁史・髙垣 耕企・神原 広平・神人 蘭・岡本 泰昌 (2021) 動的トピックモデルを用いた心理療法における会話プロセスの量的推定. 認知行動療法研究, 47(3), 295-306. doi: https://doi.org/10.24468/jjbct.20-034

心理療法はある程度決まったやり方にのっとったとしても,実際の個別の治療で何がどれだけどのように行われたかを定量化することが難しく,このことが心理療法の保険適用の実現に大きく歯止めをかけています。


心理療法の多くは「言葉」によって提供されます。そこで,動的トピックモデルという言語モデルを用いて,患者さんと治療者の間で生まれた言葉から,10回の面接内容の変遷を求めることが可能かを検証しました。

結果として,このモデルによって,面接内容をとても良く表す情報を抽出することができました。つまり,この方法によって実際に行われた治療録から治療内容を客観的に評価できると考えられます。


キーワード:

治療会話Therapeutic conversation),動的トピックモデル(Dynamic topic model),行動活性化( Behavioral Activation),心理療法プロセスProcess of psychotherapy),潜在ディリクレ配分Latent dirichelt allocation),単一事例(Single-case