■認知発達理論分科会第55回例会のご案内
子どもはふり遊びで、現実を再現するだけでなく、現実を変えたり現実を超えたりします。ふり遊びやその根底にある能力は、どのように発達するのでしょうか、また、ふり遊びは、心の理論や実行機能、想像力などと、どのように関連するのでしょうか。
今回の例会では下記の文献の中から、ふり遊びに関する3つの章を取り上げ検討します。ショートレクチャーは,京都大学大学院教育学研究科の森口佑介先生に「空想遊びと実行機能」という演題で行っていただきます。会場はJR広島駅の近くで便利な場所です。多数の皆様のご参加をお待ちしております。
●日時 6月2日(土) 12時30分から17時30分
●場所 広島オフィスセンター第2会議室(広島駅から徒歩7分)
https://intelligent-hotel.co.jp/oc/access.html
●文献とレポーター
The Oxford Handbook of the Development of Imagination
http://www.oxfordhandbooks.com/view/10.1093/oxfordhb/9780195395761.001.0001/oxfordhb-9780195395761
以下の3つの章を取り上げます。
11章 Executive Function, Pretend Play, and Imagination. Stephanie M. Carlson and Rachel E. White
レポーター:藤 翔平(広島大学大学院)
12章 The Distinction Between Role-Play and Object Substitution in Pretend Play. Alison B. Sachet and Candice M. Mottweiler
レポーター:大塚穂波(神戸大学大学院)
13章 How Do Children Represent Pretend Play? Ori Friedman
レポーター:牧 亮太(広島文教女子大学)
●時間割 司会:乾 敏郎(追手門学院大学),杉村伸一郎(広島大学)
11:50 開場
12:30 開始 企画趣旨等
12:35~13:35 第11章 45分発表+15分討論
13:35~14:35 第12章 45分発表+15分討論(15分休憩)
14:50~15:50 第13章 45分発表+15分討論(10分休憩)
16:00~17:30 ショートレクチャー 60分発表+30分討論
18:00~ 懇親会
●ショートレクチャー概要
「空想遊びと実行機能」森口佑介(京都大学大学院教育学研究科)
実行機能は,目標に向けて行動を制御する能力である。実行機能は様々な課題解決に必要であり,いわば仕事をこなすための能力といえる。近年,発達初期において,この仕事をこなすための能力が,定義上その対極にあるといえる遊びと関係する可能性が指摘されるようになった。具体的には,空想遊びやふり遊びのような象徴的な遊びや,ファンタジー要素を含むコンテンツのテレビ視聴等が,実行機能の発達と関連するという。しかしながら,その関係性については十分に明らかではない。本講演では,講演者の空想遊びや実行機能の発達研究を紹介しながら,空想遊びと実行機能の関係について議論してみたい。
●参加申し込み・参加費:事前の参加申し込みは必要ありません。また,参加費として2,000円徴収しますが,今回お支払いいただいた方は今年度の以後の例会につきましては無料で参加できます。院生など定職のない方は無料です。
●問い合わせ:本例会について内容に関してのお問い合わせは第55回例会幹事の杉村伸一郎(広島大学 E-mail: shinsugi@hiroshima-u.ac.jp)まで,その他に関しては木村美奈子(事務局:名城大学,E-mail: kmina@meijo-u.ac.jp)までお願いします。認知発達理論分科会に関しましては下記のホームページをご覧ください。https://sites.google.com/site/renzhifadalilunfenkehui/home
●懇親会:研究会終了後,会場近くにて懇親会を開く予定です。レポーターと学生会員の方には参加費の割引があります。こちらも是非ご参加ください。