なぜ、折田先生なのか ~ 「自由の学風」のルーツを辿る ~ (2)
・ 京都大学 建学の精神「自由の学風」
旧帝大系の大学の多くは、精神的支柱となるフレーズを持っています。下の表は、それらを比べたものです。なお、大学名は北から順番に並べました。また、創立からだいぶ時がたってから制定した基本理念の語句などもごちゃまぜになっています。
どれも各校を象徴するフレーズばかりです。高邁なイメージの言葉が並んでいます。
「う~ん、なんだか京大だけ少し毛色が違う気がするなぁ。
なんでもOKっ!なにしたってオールオッケーっ!ってことかぁ?」
などと思われる方がいらっしゃったら、その方は下のイラストのように誤った捉え方をてしまったことになります。
(注:管理人の勝手なイメージです。実際の七大生とは異なります。)
「自由の学風」という語句の真の意味を理解するには、まず京都大学の草創期あるいはそれ以前の京大プロトタイプの学校について知る必要があります。時代が明治になった、それから大正、昭和へと向かう中、どれだけ「自由」を実践することに意味があり、また困難を伴うものであったか。当時の時代背景も含めて想像してほしいのです。