From Y.TSUNOYAMA <eurouno@gmail.com>
to H.Orita <Orita@daisan-h.ac.jp>
Date Sat, Feb 13, 2010 at 7:08 PM
Subject 旧制三高生の件
maild-by gmail.com
折田先生
前略
これまで先生のご足跡ついていろいろと学んで参りましたが、最近そのご縁で旧制第三高等学校(通称・三高)同窓生の講演集「神陵文庫」、神陵文庫別冊「自由の鐘」、三高同窓會報などを拝読する機会に恵まれました。そこには元三高生たちの青春エピソードが溢れておりました。中には先生のことに触れた寄稿も数編ございました。そこに綴られた大先輩方の青春の日々を、古いモノクロ写真とともに味えばこれまた格別。まるで我がことのように大正から昭和初期の三高構内や吉田界隈の風景を、鮮明な映像として思い描くことができるのです。
これらの文書の大半は、専ら先輩方が自身のご学友たちに向けてご用意されたもののようです。ですから京大の図書館などであればもちろん閲覧可能ですが、書籍として一般書店で購入することは出来ません。いわば先輩方がご自分たちだけでその思い出をひとりじめしていらっしゃるようなものです。
私はこれは大変もったいないことだと思うのです。
京大生に限らず現代の若者にこれらを読むことを強く勧めたいと思うのです。きっと何か世代を超越して響くものがあるはず、そう私は信ずるのです。
この貴重な歴史的資料に寄せられたきわめて興味深いエピソードの数々、そのエッセンスだけでもネット世代の若者たちに伝えることができれば、彼ら彼女らが三高や三高の自由の学風について深く知るきっかけになるのだろうと思うのです。
先生、これは我ながらなかなか良い案だと思うのですが、いかが思われますでしょう。 草々
((注記))三高の資料閲覧に際し、財団法人三高自昭会理事・井垣隆敏様より格別のご配慮を頂戴いたしました。この方は三高を昭和15年にご卒業され、現在御年92歳。今も自昭会の活動をされながら、三高の精神を守り続けていらっしゃいます。また、自照会三高記念室学芸専門員の田中智子先生からは、三高や折田先生のことを知る上で重要な様々な資料のご紹介をいただきました。田中先生からは、真の折田先生像に迫る上でまことに貴重なご意見も頂戴いたしました。
以下の三高関連の頁は主にこのお二方のご厚意により完成するものでございます。この場をお借りして御礼申し上げます。