9月26、27日、野生体験キャンプを推進する会が主催する「学校でキャンプ体験」が行われ、江戸川区防災士会も協力しました。このキャンプはもともと江戸川区(文化共育部健全育成課)主催の行事で、今年で25年目となる行事です。参加者は小学5年生~中学3年生の52人。大半は今回が初めての参加で、ほとんどははじめて顔を合わせる人ばかりです(このあたりは災害時の避難所の状況と似ていますね)
他のキャンプとは違い、このキャンプでは参加者である小中学生の自主性を尊重し、大地震発生時には学校が避難所になることを想定して相互理解と相互扶助の精神をもとに救援物資が来るまで互助・共助で乗り切れるか、様々な体験教育をプログラムしています。キャンプ初日には江戸川区土木部災害対策課の岩崎さんによる災害の恐ろしさと江戸川区の災害対策について講義がありまし た。また、災害時に役に立 つだろう火おこしやテントの設営を実践しました。
2日目には災害時の非常食体験や三角巾を使った応急手当の実践なども学びました。
日本防災士会江戸川区支部では2日目の朝に「お湯を注ぐだけで簡単に作れる防災用非常食(炊き込みご飯=20分でできあがり)」を紹介し、あわせて
「災害時にはゴミの回収がない=衛生管理のためにもゴミが少ない非常食が求められる」
「復旧のために多くの労力を割きたい=食事を作るのに人手をあまりかけない非常食が重要」
「冷たい食事だと心まで冷え切る=暖かい食事だと希望がわく」
ということを参加者に伝えてきました。
参加した子供たちからは「暖かい食事でうれしかった」「災害時の食事というとカンパンしか思いつかなかったけど、これはおいしい」と好評で、何度参加52人中24人がおかわりし、うち3人が3回目のおかわりをするという人気ぶりでした。
また、キャンプスタッフ(指導員等)からも「手軽だった」「何種類かを食べ比べたい」「特殊な技術が要らず、誰でも作れることが重要だとわかった」などの意見が寄せられました。
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