ESJ60 生息・生育域外保全自由集会

第60回日本生態学会自由集会W15

遺伝的多様性に配慮した希少生物の生息・生育域外保全

 

日時:2013年3月5日(火)18時~20時

場所:グランシップ静岡 F会場

企画者:芦澤和也(明治大・研究知財),大谷雅人(森林総研・林育セ),指村奈穂子(東大院・農),横川昌史(大阪市立自然史博)

 

希少生物の保全の際には,その種の生息・生育域内において個体群の維持・再生をはかることが不可欠である。しかし,衰退が著しい種では,生息・生育環境の悪化による世代更新の失敗などの問題が顕在化していることが多いため,緊急避難的に残存個体群の一部を生息・生育域外保全することが有効となる。日本においても様々な機関による生息・生育域外保全が進行中であるが,対象種の本来の遺伝的変異を保持することの困難さ,系統保存個体を生息・生育域に再導入する手法・体制の確立の必要性など,解決すべき課題も浮上している。本集会では,国内の生息・生育域外保全の取り組みの事例について紹介し,その現状について議論を深めていきたい。

 

趣旨説明:希少種保全における生息・生育域外保全の意義

*芦澤和也(明治大・研究知財)

 

小笠原諸島の固有亜種アカガシラカラスバトの遺伝構造と生息地外保全における課題

*安藤温子(京大・農), 小川裕子(多摩動物公園), 兼子伸吾(福島大・共生システム), 高野肇, 関伸一(森林総研), 鈴木創, 堀越和夫(小笠原自然文化研), 井鷺裕司(京大・農)

 

草原性絶滅危惧植物ヒゴタイにおける栽培集団の遺伝的多様性

*兼子伸吾(福島大・共生システム), 高橋佳孝(近中四農研セ), 井鷺裕司(京大・農)

 

小笠原固有の希少樹種オガサワラグワの系統保存集団の遺伝的評価

*大谷雅人, 生方正俊(森林総研・林育セ), 板鼻直栄(森林総研・林育セ東北), 谷尚樹(国際農林水産研セ), 吉丸博志(森林総研・多摩)

 

滋賀県における希少淡水魚類の生息域外保全とその課題 ~博物館という機関のもつ役割と使命~

*金尾滋史(琵琶湖博)

 

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