■■■viエディタの使い方
UNIX上でソースコードや設定テキストを編集するのに使うviだが、マックで使いなれたマウス操作ではないため少しなれないと頭が混乱する。ここでは簡単に基本的なコマンドだけを書いておく。
単にviとシェルで入力すると、カレントディレクトリに無名のファイルが開く。よって、ふつうは対象となるファイルを指定する。たとえば、
# vi /etc/rc.conf
とやれば、/etcディレクトリ以下にあるrc.confというファイルを開くことができる。しかし、ただ開いただけでは文字列は入力できない。コマンドモードで立ち上がった状態から、文字入力モードに切り替えてテキストを入力しなくてはならない。
■アクセス権の変更
Macユーザが普段マックを使う上では全く意識することがなかったファイルのアクセス権。アップルトークでファイル共有をしてもほとんどアクセス権など設定したことが無かった。しかし、これがUNIXでは無視できない。新規にファイルを作ったりすると、現在ログインしているユーザのアクセス権が勝手に設定されてしまうからだ。うっかりルートでログインしていて一般ユーザ用のディレクトリを作ったりすると、そのユーザでログインしても読み書きできないということになる。そこでアクセス権を変更する必要にせまられるのだ。
UNIXではそれぞれのファイルに所有者とグループと一般ユーザ向けそれぞれにアクセス権を設定できる。ルート権限だとそれらを意識せずにすべてのファイルを自由自在に操作できるのだが、一般ユーザではそうはいかない。たとえば適当なディレクトリを
# ls -al /home
などとリストで表示すると、それぞれの行の頭に
drwxrwxr-x 4 root wheel 512 Jul 10 12:10 user
などと妙な文字列が表示されるが、これがそれぞれ
所有者、グループ、一般
のアクセス権をあらわしている。一番あたまの「d」はディレクトリだということだ。
最初に書くべきだったが、このコマンドはルート権限でないと通らない。また、ユーザが増えたり、ファイルの数か増えて、一つのディレクトリの中身の所有権を丸ごと書き換えたいときもある。そんな場合には、オプションの-Rをコマンドの後ろに入れる。
# chown -R [所有者] [ディレクトリ名]
また、所有者とグループをまとめて設定することもできる。そのときは
# chown [所有者][:グループ] [ファイル名]
と続けて入力するだけだ。