Debian GNU Linux テスト版(Squeeze)を使ってみよう。
Lennyからのアップグレードでインストールしていたテスト版Debianを、毎周更新されるISOイメージから新規にインストールしてみることにしました。
ただし、ここでインストールするSqueezeは、DebianのTest版(2010年9月時点)のため、バグ修正目的のアップデートが、ほぼ毎日必要です。
実験目的以外の方は、安定版Lennyの使用を「強く」おすすめします。 (こちらを参照してください。)
インストール対象のマシンは、前回と同じ。HITACHI製の前世紀に発売されたB5サブノート。Celeron366MHzの極めて貧弱なマシンですが、すでに標準OSのWindows98はサポート外のため、マシンを復活されるにはLinuxをインストールするよりほかありません! (※ただし、ISOイメージからインストールCDを焼くための環境が別途必要です。)
<もくじ>
インストールCDイメージをダウンロード
Debianの公式サイトから、CDイメージのダウンロードのリンクをたどって、「テスト版」イメージのダウンロード」(毎週更新される)というリンク先の、最新イメージを落としてくる。
私の場合は、AMD i386 PowerPCのハイブリッド版のネットインストールCDをダウンロードした。(もちろん、インストール対象マシンに適応したものを準備すること。)
イメージのまま、空のCDに焼く。(このあたりは、ご自身の環境によって、テキトーに…)
ネットワークカード用non-freeファームウエアを準備
私のマシンに搭載されているネットワークカードのファームウエアが、ノンフリー版(オープンソースではない??)らしく、インストーラには準備されていない。そのため、面倒ではあるが、あらかじめファームウエアを準備しておかなければならなくなった。
Debianパッケージの公式サイト(もしくはミラー)を検索して、firmware-linux-nonfreeというのを、アーカイブで落として、それを解凍。ネットワークカードに対応したファームウエア(.bin)を、フロッピーディスクなどにコピーしておく。
※私のマシンは「/lib/firmware/e100/」というディレクトリ以下の3つのファームウエアをフロッピーにコピーして準備しておいた。
インストール
起動できるCDドライブに、イメージから焼いたインストールCDを入れて、CD起動する。一応GUIのインストーラ(GTK版じゃない)が起動するので、普通にインストールできる。
途中、言語、ミラーなどを選択するダイアログに適宜答えながらすすむと、例のファームウエアの要求がくるはずだ。(なければオープンなファームウエアで動くのでスルー)
ファームウエアの入ったフロッピーなどを接続するなりして、正しくファームウエアがインストールされれば、ネットワークの自動設定が行われる。できなければ、インストールは完了できなくなる。もしも、できなければ「エラー」ダイアログの「戻る」ボタンで、インストーラの「シェルを起動」を選択して、端末を使って手動でコピーするしかないだろう。
# mount -t vfat /dev/sda (※接続デバイスによって違う…) /mnt
# mkdir -p /lib/firmware/e100
# cp /mnt/e100/*(※ファームウエアによって異なる) /lib/firmware/e100/
# umount /dev/sda
# exit でシェルを終了させたら、再び「ハードウエアの検索…」あたりの項目に戻ってやりなおし。ネットワークカードが認識されると、ネットワークの自動設定の後、インストール先のディスクのパーティション設定とフォーマットの画面で止まる。
インストール先のボリュームは、ガイドによる「おまかせ設定」でほとんどの場合は大丈夫だろう。もしも、Windowsなどとのデュアルブートをもくろんでいるような「よくばりな」御貴兄は、他をあたってください。
あとは、ネットワークが正しくつながっていれば、つらつらと必要なファイルを勝手にダウンロードして、基本的なインストールは完了する。
ルートパスワードとディフォルトユーザ設定。
マルチユーザに対応したOSの場合、管理者(ルート)パスワードと、基本ユーザの登録が必要になる。ここで、管理者パスワードを要求されるダイアログに、なにやら英文がならぶので、つなたい英語力で読んでみると、「ルートパスを空のままにしておくと、基本ユーザでsudoができるようになる…」 とかなんとか書いてある。つまり、基本ユーザが管理者作業するときにはsudoコマンドで可能となるってこと??(読解力なし…) ま、どーせテスト版だから、ルートパスを空白のままにして、基本ユーザの登録と、パスワード設定だけして、試してみた。
ベースシステムがインストールされると、Taskselが起動して、さらに追加の環境のインストールの選択を促される。
※私の場合、インストール先の簡易SSDの容量が、たったの3.7Gbなので、(Gnome)デスクトップ環境をフルインストールすると、途中で容量オーバーしてしまう。(おそらく5GB近くは必要だろう…) そこで、基本システムのみ、まず、インストールして、あとでデスクトップに必要なものを手動で追加する面倒な手法をとることになる。 (インストールの最初の段階で「lxde desktop」を選択すれば、少ないディスク容量でも標準インストールできる。ただ、私にはgnomeのほうが使いやすいので、面倒だが、カスタムインストールを選んだ。)
(※ここからは個人的な覚え書きのため、デスクトップ環境をインストールした場合はスルー…)
再起動後、aptitude で追加インストールしたのは、
ところが、apt系の作業で、大量のエラーが出るときがある。/var以下のキャッシュのエラーらしい。 一応インストールは完了できるが、なんだかわからない…
またXがディフォルトでは起動しなかった。gdm3で頓挫する。/etc/X11/xorg.confに設定をすればOK。
これらは、デスクトップが起動した後、あらかじめ公式サイトからダウンロードしておいたアーカイブを解凍。 フォルダを/usr/share/以下に手動でインストール(移動)。実行ファイルへのリンクを、/usr/bin/以下に張っておけば、それを参照するだけで起動する。(※詳細は後述) どれも、けっこうまともな速度で使える♪
(※スルー、ここまで。)
Squeezeの起動と設定
インストールの最終段階で、grubブートローダーのインストールがどうのこうのというダイアログで、少々混乱するが、ディフォルトのまま「Enterキー」で先に進む。 インストールが正しく行われれば、再起動を促すダイアログが表示され、「はい」を選択すると、CDが放り出されて再起動ののち、新システムが起動できるはずだ。
はじめての人は、ブートローダーのGUIの後、黒画面にわけのわからない文字のスクロールが出て、「何事か!」とおもうかもしれないが、ログイン画面に到達して以降は、ウインドウズ使いのひとには違和感がないはずだ。
※まれにログイン画面が立ち上がらない場合、手動で設定が必要になるかもしれません。「xorg.confの設定」でググッてみて!
ログインマネージャーで先ほど設定した基本「ユーザ名」と「パスワード」を入力すれば、ディフォルトのデスクトップが立ち上がるはずだ。
「デスクトップ環境」をインストールした場合、ほとんど設定するところはない。インストール時に「日本語」を選択してあれば、すべて日本語表示だし、入力メソッドも「全角・半角」キーを押すだけでこともなげに起動する。マウスのスクロールも効くし、ブラウザ、メイラー、動画、音楽プレイヤー、画像ビューア、PDFリーダ、ネットフォンやファックス、インスタントメッセンジャーや、ファイル共有ソフトまでも揃っている。 さらには、オフィススイーツも使える上に、ウインドウズ共有ネットワークにも簡単に接続できるはずだ。Windowsに●万円もかけていたのがバカバカしくなってしまうかもしれない。
ためしにウエブブラウザ(メニュー上の地球儀アイコンをクリック)を立ち上げて、検索フィールドから日本語検索をかけてみると、あっさり日本語で結果が返ってくる。 Linuxは難解だとおもっていたのがウソのようにフツーに使えるので、逆に拍子抜けするはずだ。
私の環境でも、ほぼディフォルトでOKだが、前項の理由で「カスタムインストール」したために、ちょっと不具合が出た。
上記3つは、設定ファイルを配置するなどで回避できたが、4つ目の問題は、無線LANカードを使ったことによる不具合のようで、サスベンド(スリープ)に入る直前で、接続されていない有線LAN(eth0)ポートを延々とさがしにいってハングアップするようだ。一度スリープから復帰した後にはシャットダウンも出来なくなる。そのときコンソール表示がDHCPの途中で止まっているので間違いないだろう。
あらかじめ # ifdown eth0 とやって接続を切ってしまえば発生しないので、これをサウンドドライバ用に作ったスクリプトにちょこっと書き加えて、有線LANは使わない状態にするしかない。起動時に切ってしまうようにスクリプトを置いてもいいだろうな… (※サウンドドライバ用スクリプトについてはこちらを参照)
sudoその後…
そういえば、ついつい書き忘れたが、インストール時にルートパスワードを空白にしたため、管理者権限の必要な操作をコンソール上では頭に sudo をつけて実行することになる。たとえばフラッシュのインストールとかは…
$ sudo mv libflashplayer.so /usr/lib/mozilla/plugins/
などとやることになる。 コンソール使いには便利は便利だが、結局パスワードを入れるんだから手間は同じだった… しかも、ものによっては、GUIでのroot権限の必要な操作ができない。 これではかえって不便なので、ルートパスワードを設定することにした。
$ sudo su
$ sudoするためのパスをくれ… ×××…
# passwd
# 新しいパスワードを… ○△■…
# もいっぺんどーぞ… ○△■…
# exit
と、ルートパスワードだけ設定すると、GUI上で管理者権限が必要な作業時には、このパスの入力で神となれる!
ただいま運用中
メディアプレイヤー
多様なメディアファイルが再生可能なmplayer。いろいろなフロントエンドがあるが、Gnomeにもmplayer-gnomeというパッケージや、gmplayer smplayerなどが、パッケージで用意されている、ところが、ウエブブラウザ用のプラグインが見当たらない。Lennyでは便利に使えたものだが、当面totem-mozillaで我慢するしかないようだ。
もっとも、最近では動画ストリームはほとんどflashプラグイン向けのが多いから、ほとんど問題はないが…
画像ビューア
デジカメ写真などの整理に便利な、画像ビューアgthumbも、リモート画像がビューアに表示されないバグがあるので使えない。リモートサーバ上の画像も開きたいなら、システム標準の「画像ビューア」で我慢するしかないようだ。
Firefox 3.6.10
標準インストールでiseweaselというウエブブラウザが使えるので問題ないのだが、どーせなら最新のmozilla系ブラウザを使いたい。オープンソースではないが、それに順ずるfirefox thunderbirdが使える。公式サイトからLinux用の圧縮ファイルをダウンロードしたら、
# tar -jxvf firefox-3.6.10.tar.bz2
# cp firefox /usr/share/
# ln -s /usr/share/firefox/firefox /usr/bin/
で、手動でメニューにリンク項目を作っておく。(自動でできるスクリプトもあるかもしれないが… 一応手動でやってみた。)
メインメニューからインターネットの項目をたどってFirefox3.6を選択すると、起動する。 thunderbirdも同じ手順で設定すれば使えるようになる。
google-chrome も「高速」をうたい文句にしているだけに、たしかに速いが、体感上はfirefoxのほうが高速に感じる。しかし、さらにそれを上回る体感速度で動くのが、Opera。マシンがトロいだけに、わずかでも高速だと”ものすごく”快適に感じますっ!
Adobe Flash Player
フラッシュプラグインは、公式サイトからLinux用のアーカイブを落としてきたら、適当なところで解凍し、中に入っている libflashplayer.so ファイルを…
# mkdir -p /usr/lib/mozilla/plugins
# mv libflashplayer.so /usr/lib/mozilla/plugins/
と、手動でインストールするだけで、mozilla系のブラウザから使えるようになる。もちろんoperaでもchromeからでもだ。
※追記:flashプラグインは、google-chrome に標準で同梱されているので、google-chrome をディフォルトブラウザにしてしまえば、別途インストールする必要もない。
ついでに google-chrome には、PDF ビューアも同梱されているので、PDFを閲覧するだけならば、でっかい AdobeReader も不要だ。
Java Runtime Environment
JAVAの実行環境もLinux用がちゃんと用意されているので、問題なく動かせる。オープンオフィスを本格的に使いたい場合は、インストールしたほうがよさそうだ。
ドキュメントビューアで日本語PDFを読む方法
evinceが標準的PDFリーダーなんだけど、日本語フォントがやっぱり一部化ける。リポジトリにxpdf-japaneseがなくなっていたので、覚書を少々修正。
まず、リポジトリにちょっと手を加える。/etc/apt/sourses.list
の "dist main" とかの後にスペースを1つあけて、non-free
と書き加えて保存。これは、ライセンスがフリーじゃないものも含めるって意味。
# aptitude update
で、パッケージリストを更新する。
その後で、次の4つのパッケージをインストール。
# aptitude install poppler-data cmap-adobe-japan1
ttf-sazanami-mincho ttf-sazanami-gothic
無事にインストールできたら…
# mkdir -p /usr/share/poppler/cidToUnicode
# ln -s /usr/share/xpdf/japanese/Adobe-Japan1.cidToUnicode /usr/share/poppler/cidToUnicode/Adobe-Japan1
# mkdir /usr/share/poppler/cMap
# ln -s /usr/share/fonts/cmap/adobe-japan1 /usr/share/poppler/cMap/Adobe-Japan1
こうしておくと、evinceドキュメントビューアで日本語PDFが読めるようになる。
※追記: 標準インストールしたシステムの場合、日本語のPDFは、上記のようなリンクをはらなくても、日本語TTF(トゥルータイプフォント)がインストールされていれば、"poppler-data"を追加インストールするだけで正しく表示された。
既知の問題少々…
いくつか不具合。まず、USB接続の外付けフロッピー(このPC純正)が読み書きできない。さらにオーディオCDを挿入すると何も読めずに終わる。メッセージは以下のようなものが何度も繰り替えされるだけ…
sr 0:0:1:0: [sr0] Result: hostbyte=DID_OK driverbyte=DRIVER_SENSE
sr 0:0:1:0: [sr0] Sense Key : Illegal Request [current]
Info fld=0x400
sr 0:0:1:0: [sr0] Add. Sense: Illegal mode for this track
sr 0:0:1:0: [sr0] CDB: Read(10): 28 00 00 00 04 00 00 00 02 00
end_request: I/O error, dev sr0, sector 4096
ただし、データCDの場合は、上記メッセージが表示された後、UDEVによってボリューム名が付いたディスクアイコンが自動マウントされる。バグはsr_modドライバーか、UDEVに起因しているようだが、解決策は不明のまま。ついでにLennyでは可能だった、BasiliskIIからのCD(hfs)も読めない。(※Lennyでは、普通にオーディオCDもマックのCDも読めたので、いずれ改善されると思う…)
※追記:安定版となったsqueezeでも、オーディオCDだけは、デスクトップにマウントされるが、ソース(.wav)が聞けない。totemで開けようとすると「オーディオCDソース」という未知のプラグインが必要だとかなんとか言うので、しょうがないから "Rhythmbox" (音楽プレイヤー)をインストールすることで、どうにか再生できるようになった。
外付けUSBフロッピーが読み書きできない件を解決
# nano /etc/udev/rules.d/10-local.rules
というファイルをつくったら、
KERNEL=="sd*",ATTRS{idVendor}=="057b",ATTRS{idProduct}=="0000",¥
NAME="usb/%k",SYMLINK+="floppy"
とUDEVの特別ルールを書いて保存。
※idVendorとidProductのID項目は、USBフロッピーを接続したときにdmesgで表示すると参照できるデータなので、正しい値に置き換えてね♪
# /etc/init.d/udev restart
と、デーモンのリスタート。さらに…
# mkdir /media/USB-FD
ってなリンクを作っておいて、
# nano /etc/fstab
と、ファイルシステムの設定を編集
‾
‾
/dev/sdb /media/USB-FD auto user,noauto,codepage=932 0 0
‾
‾
ってな最後に一行追加して保存。(※オプションのcodepageってのは、ファイル名の文字コード。932ってのはShift_JISらしい… 書かなければユニコード。)
フロッピーを接続すると、udevとfstabによる2つデバイスアイコンが出るが、ローカルルールで邪魔することでudevのデバイスが無視されて、fstabに記述したUSB-FDの方がリムーバブルボリューム同様にGUIからマウントできるということらしい。(Lennyでは、何の設定もせずに外付けフロッピードライブがマウントできたので、いずれ改善されるだろう…)
2010年12月17日
何度かの更新の間に、読めなかったオーディオCDがデスクトップにマウントされるようになっていた。ところが、WAVデータは見えているが、CDプレイヤーソフトで再生できない。mplayer totem などでもダメ。???何が悪いんだろ…
gnome-coreの更新で、同時にepophany evolutionメールが必須になったらしく、勝手にインストールされた。おかげで3.7GBのディスクの空きが160MBにまで逼迫。やむなくFirefox Thunderbirdを削除。それでも200MBそこそこしか空きがない。 ピンチ!
◆◆ 2011年 あけましておめでとうございます。 ◆◆
2011年01月11日
新年でいくつかのアップデートを実行。すでにディスクの空きは100MBを切った。 いよいよピンチ。
2011年02月06日
Debian squeeze(テスト版だった…)が、突如 Debian 6.0 安定版となって正式リリース。 と、いうわけで、当ページの研究も(課題山積ではありますが…)終了です。
また、次なるテスト版(sid?)に移行するには、SSDの容量アップは必須のはず 。いまのところ、考え中…
◆◆ 2年ぶりの更新となりますかぁ… ◆◆
2013年05月04日
ついにDebian7.0 (Wheezy) がリリースされた。もっとも、すでにsqueezeですら苦しいCeleron 366MHzには無理かともおもったが、ものは試しとアップグレードを強行してみた。(本当は新規インストールが望ましいだろうけど、バックアップが面倒だった…)
※事前に4GBだったフラッシュメモリ(SSD替わりの…)を16GBに交換しています。
まずはリポジトリの変更 /etc/apt/souces.list を編集。 squeeze とあるところを wheezyに書き換える。
そして
# apt-get update
# apt-get upgrade
# apt-get dist-upgrade
という手順で数時間かけてアップグレードが完了。(途中、いくつか確認のダイアログが表示されたが、適当にあしらっておいた…)
再起動。
ブートローダのデザインが変わった。カーネルも新しい。
とりあえず、この機種固有の「タッチパッド暴走病」を食い止めるため、eキーをたたいてgrubを編集。カーネルオプションに psmouse.proto=bareと追加して起動(cntl+xだっけ…)。
起動するとコンソールもカラーの表示で、SUSEなどと同じになったようだ…
おそらくXが起動できないだろうと待ち構えていると、意外や意外。すんなりgdm3にたどり着く。
ユーザー名を選択し、パスワードを入力してログイン。
そこからデスクトップが出るまでに1分近く(以上?)かかるが、黒いメニューバーが上下にある目新しいデスクトップになんとかたどり着く。 が… デスクトップ上のアイコンが出てこない。
どうやらこれがこのバージョンの新しいインターフェースのようだ。(「詳細設定」で「ウインドウマネージャーでアイコンを扱う」というのをオンにすれば、これまで通りの見た目になる。)さらに、その黒いメニューバーもカスタマイズできない。画面が狭い(800x600)ので、上下どちらかだけに集約したいのだが、どうすればいいのかわからない…
システムの各種設定なども、アンドロイド風にボタンでオン・オフするようなインターフェイスになり、日本語入力も標準で「予測入力」になっている。(まあ、この古いノートPCではいずれも意味はない…)
まあ、そんなことは気にしなければいいことだが、見過ごせない不具合が多発。
システムが電源キーをノートPCのリッドボタンと勘違いしている。で、肝心のリッドボタンは単なる画面ロックボタンとして動作するだけ。じゃ、シャットダウンはどうするの?
上メニューの右端にあるユーザーメニューにシャットダウンなどの項目がある。これを選ぶしかない。
これも設定でどうにかなるのかもしれないが、致命傷は、音声ドライバーがうまく働かないこと。ボリュームをうまく調整できないし、動画プレイヤーが映像を読み込む前にクラッシュする。さらに、これまで使っていたワイアレスカードが動作しない。 ファームウエアをインストールすることはできたのだが、カードを差し込んだ瞬間にフリーズ。 フリーズなんでマックOS8あたりから見たことがなかったので、ある意味新鮮な驚きだ。
もしかしたら、アップグレードしたために、古いシステムファイルなんかとコンフリクトでも起こしてんのかなぁ… というシロート考えに基づいて、一応、新規インストールも試してみた。
しかし、致命傷の解消とはならなかった。 ここらへんはモダンなんだな…
と、いうわけで、「Celeron 366Mhz での Wheezy の使用は不可能」という結論に達しました。
以上。