投資収益率=収益/投資額
・投資対象として、投資時点で投資収益率が確定している証券である無リスク証券(リスクフリー資産または安全証券)だけを考えていることになる。
・これに対して、投資時点で投資収益率が確定していない証券であるリスク証券をも投資対象に含めた場合、投資家は、将来得られるであろう収益を予想する必要がある。
・現代ポートフォリオ理論の最大のポイントは、この予想される収益を確立変数とみなすことにある。
・確立変数とは、いろいろな値を、いろいろな確率で、とるような変数であり、そこでは、そのとりうる値とその値が実現する確立とが対応付けられている。
・その対応関係を確立分布と呼ぶ。
・基本的な統計量として、期待値と分散(または、標準偏差)がある。
・期待値は、その分布の中心的な位置を示し、分散(または、標準偏差)は、その分布のチラバリ具合を示す。
・現代ポートフォリオ理論では、この期待値と分散(または、標準偏差)によって、確立変数とみなした投資収益率の特徴を捉えることとなる。
・投資収益率の期待値を、証券のリターンの尺度として使い、投資収益率の分散(または、標準偏差)を、証券のリスクの尺度として使う。
・リターンの尺度としては、投資収益率の期待値が使われる。
・この投資収益率の期待値は、期待投資収益率(または期待収益率)と呼ぶ。
(1) 分散
(2) 標準偏差
標準偏差=√分散