著者 共同通信ロンドン支局取材班
4.4 5つ星のうち 10 カスタマーレビュー
ダウンロード ノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書) Ebook PDF - 内容紹介 人種・国籍を超えた人類への貢献というノーベルの理想、しかし現実は。受賞工作や政治利用など、世界最高の権威ある賞の舞台裏を、多くの証言と資料で明らかに。 内容(「BOOK」データベースより) 湯川と朝永の嫉妬と友情、川端受賞の陰にあった、谷崎や三島の名前、繰り返される日本メディアの「ハルキ狂想曲」。科学を愛し平和を希求した、偏屈者の発明家・ノーベルの命日、最高に権威ある賞が、物理、化学、医学、文学、経済、平和貢献で功績を挙げた人々や団体に授与される。だが、賞の舞台裏は思いのほか取り散らかっている。ノーベルが遺言した「人種・国籍を超えた人類への貢献」という理想とは裏腹に、国家や著名大学の名誉欲が交差し、政治利用も見え隠れする現実。多くの関係者の証言を聞き、無数の資料をめくった記者たちの、ノーベル賞取材の集大成。
以下は、ノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 ノーベル賞が決まるまでのことが良く分かった。人が決めることだから色々な思惑が関係するのだと改めて考えさせられた。権威を維持するには強い意志と潔白であることが必要だと思う。 日本人は、海外で日本人が評価されると、どういうわけか無条件で誇らしくて嬉しくなる。 映画の世界だとアカデミー、カンヌ、ベネチアといった映画祭、音楽だとグラミー賞などで日本人が受賞すると非常に大きなニュースになる。 そんな数ある賞の中で、日本人がもっとも権威があると思っているものがノーベル賞ではないでしょうか。 ノーベル賞の選考内容については情報秘匿期間50年というルールがあり、ようやく公開された情報に、ノーベル文学賞候補に三島由紀夫があがっていたというニュースが最近の新聞でとりあげられ話題となっていましたが、やはり日本人ほどノーベル賞に敏感な国民は珍しいようです。 本書を読むと、そもそもノーベル文学賞は「欧州の外れの小国に住む18人が授与する賞であって、世界選手権のようなものではあり得ない」という事実がが見えてきます。 選考を担うスウェーデンアカデミーの会員はわずか18人で全員がスウェーデン人。いったん任命されると終身会員となる。 つまりノーベル文学賞は、本質的にスウェーデン人によるスウェーデン文学賞なのです。 では、どのようにして世界各国の作家から一人を選び出しているのか。 国内で毎年話題となる村上春樹がなぜ受賞できないのか。 このあたりの舞台裏説明はなかなか興味深い内容です。 本書は文学賞のほか、「物理・化学・医学生理学賞」「平和賞」「経済学賞」の舞台裏にも触れられていますが、最近ではマララの平和賞受賞が記憶に新しく、その点に触れた部分もあります。 京都大の山中教授が受賞し記者会見の場で「日本の支援がなければ受賞はなかった。まさに日本が受賞した賞」と発言し、この発言内容にノーベル賞委員会が激怒し「あんな発言は絶対にしてはをいけない」と警告したといいます。 国家と個人を切り離すことを基本精神とするノーベル賞と、ノーベル賞に国として熱くなる日本人の感性との間のギャップがますます広がっている。 ノーベル賞との理性的な距離感をつかんだとき、真の創造性を携えた数多くの才能が日本各地で開花するのではないかとの指摘には納得。 Tags:ノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)PDFダウンロードノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)PDFノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)のePubノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)ダウンロードノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)オーディオブックノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)ダウンロードブックノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)発売日ノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)試し読みノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)ネタバレノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)amazonノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)downloadノーベル賞の舞台裏 (ちくま新書)kindle