著者 佐久間 孝久
4.8 5つ星のうち 4 カスタマーレビュー
ダウンロード アトラスさくま―小児咽頭所見無料 ePub佐久間 孝久 - 内容紹介 急性熱性疾患の小児の症例を咽頭写真を中心に紹介した書籍。全症例で咽頭ぬぐい液から感染病原体を分離し、その種類とウイルスの型、臨床症状を整理している。 内容(「BOOK」データベースより) 本書では、咽頭に特徴のある疾患につきVirusを分離し、局所の所見を記録し、報告する。著者の20年にわたる「小児咽頭所見に関する研究」の成果が評価され、2005年8月第15回日本外来小児科学会総会において「リサーチ賞」を受賞。オールカラー症例写真284点。 レビュー 本書の著者である佐久間先生と初めてお会いしたのは、昨年6月、福岡で開催された第46回日本臨床ウイルス学会の席であったと思う。先生がコクサッキーA群とエンテロウイルス71型感染症について発表され、私が座長を務めた。臨床経過とともに示される咽頭の写真があまりにも見事で、司会の職務も忘れ、「どうしたら、そのような素晴らしい写真が撮れるのですか」と思わず訊いてしまった。今回、その素晴らしい咽頭写真の数々が、臨床経過、そしてウイルス分離の結果を従え、本書として堂々の発刊となった。 小児科医であれば、小児の咽頭所見がいかに興味深く、そして悩ましいものであるか、わかっていただけると思う。一般外来の小児の多くが咽頭にさまざまな所見を有して現われ、「さあ、これはどうですか」と謎をかけてくる。科学者の一人として謎解き(病原の究明)をしたいとは思うものの、忙しさにかまけ、多くは対症療法薬を処方し、謎は謎のまま終わる。 ウイルス分離や血清診断で病原ウイルスを同定することは可能ではあるが、労苦と時間を要し、それを継続することは、一般臨床家には無理がある。しかし、佐久間先生はそれを良しとせず、長年にわたって呼吸器感染症小児の咽頭所見を見事な写真に収めるとともに、ウイルス分離を繰り返し、一例ごとに照合し、膨大な数の謎を解かれた。このような仕事はもう誰にもできないように思う。 このATLASで、佐久間先生が蓄積された知識・経験の一部なりとも分けてもらうしか、われわれに道はないのではないか。 --日本医事新報 2006年2月25日 BOOKS 評者/堤 裕幸 札幌医大教授佐久間先生は勉強の鬼である。柔和な面貌の先生がこと勉強のことになると、歌舞伎の衣替えみたいに一瞬にして様相を変えるという離れ業を演じることができる。私たちはそこにすさまじい先生の情熱とエネルギーをみてきた。 臨床経験の長い先生は今まで小児科のいろんな分野に興味を示されているが、中でも感染症、とくにウイルス感染症に対する臨床ウイルス学的研究に並々ならぬ情熱と力を注がれてきた。その成果は数々の論文として私たちに先生を印象づけてきた。日本外来小児科学会は先生の長年のご努力とその成果にたいしリサーチ賞を授け、その栄誉をたたえた。 ATLAS SAKUMAはその佐久間先生によってこのたび上梓されたものである。自らの症例写真から選んで上気道感染における咽頭所見をカラー図示したもの、小児科医が日常遭遇する上気道感染症を網羅し、すばらしいカラー写真はプロの写真家顔負けの出来栄えで、一目で疾患ごとの咽頭所見を脳裡にたたみこむことができる。 --日本小児科医会会報 平成17年10月発行 著書紹介/豊原 清臣アデノはインフルエンザより赤みがやや強く、しばしば白色の滲出物を認める-。こうした原因ウイルスによる咽頭所見の差異がよく分かると、全国の小児科医に評判の一冊が佐久間孝久氏がものした「アトラスさくま」である。 本書は一言で言えば、急性熱性疾患の小児の症例を咽頭写真を中心に紹介した書籍。全症例で咽頭ぬぐい液から感染病原体を分離し、その種類とウイルスの型、臨床症状を整理している。 「30年ほど前ですが、風邪に罹患して発熱した子供の咽頭は一様に赤くないことに気付いたのです。医師は患者を診て『風邪』で片づけてしまうことが多いわけですが、原因ウイルスはコクサッキーA、B、エコー、アデノなど様々。さらに溶連菌などの細菌感染もある。咽頭所見から感染病原体を特定できないものかとずっと思っていました」 咽頭写真を撮り始めた直接のきっかけは、1981年に感染症発生動向調査定点観測医療機関に指定されたこと。 嫌がる子供の口を「あん」と開かせ、喉の奥にピントを合わせるのが至難の業なのは容易に想像がつこう。本書の一番のすごさは、驚くほど鮮明な写真にあるが、一体どうやって撮っているのだろうか。 撮影時には当然、保護者の同意を得る必要があるが、協力的な人が多いという。「ウイルスを特定できれば治療の説明がしやすいので、保護者の満足度も高くなります。今では、喉をみればどのウイルスかほとんどわかります」。 喜寿が近い現在も日に100人を超える患者を診ることも珍しくない佐久間氏が次に計画しているのが本書の英訳。「欧米にもこういう本はないようなので、引退までに何とかと思っています」。佐久間氏の目は好奇心旺盛な少年のように輝いた。 --Nikkei Medical 2006年1月 著者に聞く(抜粋) 著者について 久留米大学小児科主任教授、舩津雄一郎氏の愛弟子で感染症に造詣が深い。1981年感染症発生動向調査定点観測医療機関に指定されたことをきっかけに咽頭写真を撮り始め、咽頭所見とウイルスの分離成績、臨床症状との関連を研究。この間多くの論文を投稿、また表彰を得る。2005年、外来小児科学研究と多くの業績に対し「日本外来小児科学会リサーチ賞」が授与された。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 佐久間/孝久 昭和4年5月7日生まれ。昭和30年、久留米医科大学卒業。昭和31年、第20回医師国家試験合格。昭和36年、小児赤痢の研究により医学博士の称号を受ける。新日鐵八幡病院に2年間勤務し、昭和38年現地に開業。平成7年、小児科学会認定医、平成8年、感染症認定医。表彰歴―平成03年11月14日福岡県北九州市学校保健会賞。平成03年11月19日福岡県学校保健会賞。平成04年2月10日福岡県北九州市民功労賞。平成10年09月18日福岡県母子保健家族計画賞。平成11年11月25日厚生大臣賞(母子保健家族計画)。平成14年09月26日福岡県医師会長賞(学校保健)。平成17年08月20日日本外来小児科学会リサーチ賞。今までに数々の職歴を務め、論文等の業績も多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
以下は、アトラスさくま―小児咽頭所見で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 ~咽頭発赤、口腔内の水疱、扁桃腺の膿、歯肉炎など小児科医なら誰もが目にする一般的な病変を実に丁寧に分類し、まとめられています。分離されたウイルスの名称の下には口腔内の鮮明なカラー写真があり、その横には熱計表(ウイルスが分離された日)、患者さんの年齢、経過までが記載されています。その他、その感染症の関連記事(過去の論文)もあって外来の~~合間に(合間があれば・・・の話ですが)眺めるだけでも参考になります。また、内科や耳鼻科の先生で小児科で特別な研修を受けていないのに実際に小児の診療をされるという方にもおすすめです。さらに、医学生や研修医の教育にも使えそうなので、まさに「学ぶため、使うため、教えるためのマルチな1冊」と思います。私にとっては著者であられる佐久間先生の~~膨大かつ丁寧なお仕事に感心させらえた1冊でした。~ 咽頭の写真がとても綺麗です。起因菌との関連が示されていて勉強になります。 Tags:アトラスさくま―小児咽頭所見PDFダウンロードアトラスさくま―小児咽頭所見PDFアトラスさくま―小児咽頭所見のePubアトラスさくま―小児咽頭所見ダウンロードアトラスさくま―小児咽頭所見オーディオブックアトラスさくま―小児咽頭所見ダウンロードブックアトラスさくま―小児咽頭所見発売日アトラスさくま―小児咽頭所見試し読みアトラスさくま―小児咽頭所見ネタバレアトラスさくま―小児咽頭所見amazonアトラスさくま―小児咽頭所見downloadアトラスさくま―小児咽頭所見kindle