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安心して、自分らしく 幸せに生きる権利 11月28日(金) 人権講話
敷島小では、11月25日の記事で紹介したように、11月21日から始まっている「思いやり週間」に合わせ、人権教育の一環として、全校朝礼で写真やイラストを用いたスライドを準備し、人権講話を行いました。私が話した内容の概要は、以下の通りです。
人権とは、赤ちゃんでも子どもでも大人でもお年寄りでも、どこに住んでいても、安心して自分らしく幸せに生きてよいという権利のことです。
世界に目を向けてみると、戦争によって大けがをしてしまう人や、命を落としてしまう人がいます。また、家族と一緒に暮らせなかったり、学校に行って勉強したり、遊んだりできない人もいます。
日本に目を向けてみると、お年寄りや体の不自由な人などが、安心して生活できていない場面を見かけることがあります。
敷島小に目を向けてみましょう。授業中に間違えた答えを言った友達が笑われてしまったり、友達にからかわれたり、やりたくないことをさせられて嫌な思いをしている子が、あなたの周りにいませんか。そんな場面を見つけたとき、見て見ぬふりをしていませんか。
多くの人は、自分の人権には敏感ですが、周りの人の人権には鈍感になってしまうことがあります。だからこそ、毎年やってくる「思いやり週間(人権週間)」は、自分の人権が守られているか、お友達の人権も守られているかを改めて考える大切な時間です。もしも人権が守られていないことに気づいたら、自分で助けたり、友達や先生に相談したりするなど、行動することが大切です。
敷島小に通っている全員が、安心して自分らしく幸せに生活できれば、敷島小はもっともっと素敵な場所になります。そして、そんな素敵な敷島小を卒業して大人になれば、日本や世界も、戦争や差別のない、安心して自分らしく幸せに生きることができる場所になると思います。
木版画「ほって すって 見つけて」 11月27日(木) 4年 図画工作
図画工作では、学年が上がるにつれて扱う材料が増え、4年生になると初めて木材を扱います。そして、木材を彫るための道具として、初めて彫刻刀の基本的な使い方を学習します。
今回は、彫刻刀の指導に慣れている外部講師の先生を招き、中心となって授業を進めてもらいました。毎年多くの学校で指導を行っている方のため、説明もとても分かりやすく、安全に扱うためのポイントも的確で、子どもたちは大きなけがをすることなく授業を受けることができました。担任は、彫刻刀の扱いに不安を感じている児童への個別対応にあたることで、一人ひとりに寄り添った指導が行われました。
授業の前半では、初めて触れる彫刻刀に少し怖さを感じている様子も見られました。しかし、講師の先生に教わった通りに道具を扱えば安全であることが分かってくると、子どもたちは、板を彫って生まれる線や形に想像を膨らませながら、黙々と手を動かしていました。ず困っている児童への個別指導に入ることで、一人ひとりへの個別の指導が充実していました。
授業の前半は、初めて扱う彫刻刀を少し怖がっている様子もありましたが、講師の先生から教えてもらった通りに彫刻刀を扱えば、安全な道具であることが分かってくると、子供たちは、板を彫刻刀でほってできる線や形に想像を膨らませながら、黙々と彫刻刀を動かしていました。
リコーダーの音色と全校合唱に感動!! 11月25日(火) 音楽集会
今日の音楽集会では、5年生がリコーダーで2パートに分かれ、異なるメロディーの音の重なりを感じながら「風とケーナのロマンス」を披露してくれました。「風とケーナのロマンス」は「コンドルは飛んでいく」と同じようにケーナで演奏されることが多い、フォルクローレの定番曲として知られています。風の音を思わせる少し物悲しいメロディーに、異国情緒を感じる曲です。
続いて、「おもいやり週間(人権週間)」にあわせて、音楽の時間に練習してきた「小さな勇気」を全校で歌いました。子どもたちが歌う「小さな勇気」の歌詞に心を動かされ、この曲について少し調べてみました。この曲は東日本大震災の後、音楽教員の栂野知子さんが作った作品で、子どもたちの口から「人のためになる仕事がしたい」「誰かを助けられるくらい強くなりたい」といった声を聞くようになり、その思いを後押ししたいという願いから生まれた曲であることを知りました。
敷島小学校では、人権週間(12月4日~12月10日)に合わせて、11月21日~12月21日を「思いやり週間」とし、集中的に人権教育を行っています。この期間には、音楽集会で人権に関連した曲を全校で歌ったり、全校集会で校長が人権講話を行ったり、児童が中心となって「人権思いやり集会」を開いたりします。また、授業では道徳の時間に人権に関する教材を扱ったり、学級活動の時間に人権標語を作成して校内に掲示したりします。
4・5年生に託された“音の未来” 11月25日(火) マーチング引き継ぎ式
11月25日の1校時に「マーチング引き継ぎ式」が行われました。はじめに、来年度のマーチングを引っ張っていく5年生による、演奏を交えた楽器紹介がありました。これから楽器を選ぶ4年生は、5年生の演奏や説明を真剣に聞いていました。
その後、6年生にとって最後の演奏となる「THE HEY SONG」を、1年間ともに頑張ってきた5年生と一緒に、4年生の前で披露しました。引き継ぎ式の最後には、この式をもってマーチングを引退する6年生から、5年生と4年生それぞれへエールが送られました。
5年生には「始めは音の出し方も分からなかった皆さんに、うまく教えられるか不安でした。しかし、5年生の皆さんがいつも明るく前向きに練習してくれたので、私たちも6年生としての責任を果たせたように感じています。これから大変なこともあると思いますが、仲間と助け合いながら頑張ってください。」
とエールを送りました。
4年生には「敷島小学校を代表して演奏することは、責任を感じるし緊張もします。初めは思うように音が出なかったり、リズムがつかめなかったりして、心がくじけそうになることもあると思います。私たちも同じ経験をしました。練習をコツコツ積み上げ、マーチングという大きな山を乗り越えてください。」とメッセージが送られました。
最後に、6年生からマーチングを引き継ぐ4・5年生の両方に、「先輩から受け継がれてきた伝統ある楽器を大切に扱い、4・5年生で協力しながら良い音を奏でてください。これまでありがとうございました。」と思いのこもった言葉が届けられ、4・5年生は少し緊張した面持ちで、そのメッセージに耳を傾けていました。
路線バスで行く社会科見学 11月21日(金) 4年社会科
4年生が路線バスを使って社会科見学に出かけました。今回は引率できなかったので、担任の先生に「どうでしたか?」と尋ねると、次のように話してくれました。「これまでの遠足や社会科見学では借り上げバスを利用することが多かったので、路線バスに30人も乗り込み、一般の乗客と一緒になったときに迷惑をかけないか少し心配でした。しかし、乗車中の子どもたちは担任が注意をしなくても迷惑になるようなおしゃべりはせず、空いている席に座った子は、乗ってくる方に気を配り、年配の方が乗車されると席を譲ろうとしていました。」この話を聞いて、敷島小学校が目指す「あたたかい子」が4年生にもたくさん育ってきていると感じ、うれしくなりました。
一本木稲荷からは、班ごとに天狗岩用水や宝塔山古墳、光厳寺などを見学し、先生が用意してくれた「問題」に取り組みました。子どもたちは iPad を使って、問題に示された用水の幅を測定したり、見学場所の解説を読んで答えを探したりしながら、オリエンテーリングを楽しみました。
最後に総社歴史資料館で係員の方から詳しい説明を聞きましたが、4年生はその説明にうなずきながら、一生懸命にメモを取っていたそうです。体験活動が始まってからも、お互いに譲り合いながら、「これ、想像以上に重いなあ」「肩に棒が食い込んで痛い」など、実際に体験しないと分からないことにたくさん気づくことができたようです。
しんしん工場で発見!!おししさのヒミツ ~工場長さんのやさしい約束~ 3年生 11月20日(木)
3年生の社会科見学で、下川淵工業団地にある漬物工場「しんしん」へ行ってきました。今回の見学は、「人々と私たちのくらし」の「工場で働く人」の学習に位置づけられています。子供たちは、学習問題「漬物工場では、おいしい漬物をつくるために、どのような工夫をしているのか」を確かめるため、さまざまな点を調査しました。
工場に到着するとホールに通され、社員の方からプレゼン資料を使って、漬物の歴史や種類、この工場でつくっている製品について説明を受けました。その後、見学通路から漬物を袋詰めする工程を見せていただきました。大型の機械や検査機器を初めて見る子供も多く、みんな興味津々でした。子供たちは「1日あたりどのくらいの製品が作られるのか」「工場では何人の方が働いているのか」「エラーで弾かれた商品はどうなるのか」などの質問を従業員の方に直接尋ね、回答を熱心にメモしていました。
株式会社新進の社員の皆様は、どなたも親切で、子供たちに丁寧に対応してくださいました。工場長さんも大変気さくな方で、子供たちに声を掛けたり、素朴な質問に答えてくださったりと、子供たちもすっかり打ち解けていました。帰り際に、一人の女の子が工場長さんに「大人になったら食品サンプルを作る仕事をしたいので、新進のお漬物のサンプルを作って届けます」と話すと、工場長さんは「自分は、10年くらいはここにいるから待っているね」と「優しい約束」をしてくれました。
株式会社新進の皆様には、お忙しい中ご対応いただき、心より感謝申し上げます。
好き嫌いが減る魔法? 「きゅうしょくビンゴ」紹介 11月18日(火) 給食委員会
給食委員が「ビンゴゲームを楽しみながら給食の好き嫌いをなくし、バランスよく食べるきっかけにする」ことを目的に考えた企画、「きゅうしょくビンゴ」が始まりました。このビンゴはクラス全員で取り組むもので、半分以上食べられた人がクラス全体の8割以上いるとクリアとみなされ、ビンゴカードに〇が付きます。判定は、4~6年生は日直が行い、1~3年生は給食委員がクラスに出向いて行います。
子供たちはビンゴをめざして苦手なメニューや食材に挑戦し、「食わず嫌いだった」「意外とおいしかった」など、新たな発見をしているようです。
2年生のビンゴの判定に訪れた6年生の給食委員の仕事ぶりを見て見ると、2年生の教室の前の廊下で、少し緊張しながら2年生が食べ終わるのを待ち、食べ終わったタイミングで黒板の前に立ち、給食の残りの量に応じて挙手するように説明し、挙手の状況でビンゴカードに丸印を記入していました。こうした、人前で伝えたいことを伝える、協力してもらう経験ができるのも、委員会活動の大切な役割です。今日の経験が役立つ日がきっと来るはずです。
「図書館ビンゴ」 始まりました!! 11月17日(月) 図書委員会
敷島小学校の図書室では、図書館司書の先生の「子どもたちにたくさん本を借りてほしい」「いろいろな分野の本に触れてほしい」という願いから、毎年、図書室委員会の活動として実施している「読書ビンゴ」が今年もスタートしました。
参加方法は次のとおりです。
①ビンゴカードに書かれている分類番号を参考に、本棚から借りたい本を選び、カウンターで貸出手続きをする。
②スタンプコーナーに移動し、借りた本の分類番号のマスに図書委員からスタンプを押してもらう。
③スタンプが「縦・横・斜め」のいずれか一列にそろったら——ビンゴ!!
ビンゴの数に応じてごほうびチケットがもらえたり、パーフェクトになると、くじ引きで素敵な景品が当たったりします。そのため、昼休みの図書室には、普段より多くの児童が訪れています。
ビンゴカードには、9つのマスに異なる分類番号が書かれているため、ビンゴをそろえるには、いろいろな分野の本を借りる必要があります。例えば、普段は理科の本を読むことが多い子も、ビンゴを達成するために「ことわざ」「絵本」「教科書に登場する本」など、ふだん読まない分野の本にも手を伸ばしています。
普段は、あまり手を伸ばすことのなかった本棚の前で、友達に本を紹介してもらって本を選んだり、手に取って本の帯を読みながら本を選んだりと、子供たちは本選びを楽しんでいました。
「どうしたら『自ら考え、自ら動き出す子』が育つのだろうか?」 11月17日(月) 校内研修 中間発表
放課後、校内研修では「どうしたら自ら考え、自ら動き出す子が育つのだろうか?」という私たちの「問い」を追いかけて実践してきたことを、各自がスライド資料にまとめ、大型モニターに表示しながら発表し合いました。小学校では、全職員で互いの授業を見合おうとすると、見に行く先生のクラスの自習となる授業が増えてしまうため、今回は3~4人のグループをつくり、その中で授業を見合い、スライド資料の作成などを行いました。
授業の様子や具体的な手立てや効果を伝えられるよう、子供の表情や使用した教具などの写真を活用してスライドを作成し発表し合うことで、互いの授業実践を共有することができました。
教科や発達段階によって細部は異なりますが、今日発表された内容は、およそ次のように整理できると思います。
(1)導入の活動から子供に目当てを考えさせる。(2)自己選択の場面を設定し、児童が活動を自分事として捉えられるようにする。(3)活動のイメージや授業の終末の姿を想像できるよう、動画や写真などを準備する。(4)心理的安全性の高い学級集団をつくる。(5)担任と児童との関係性を高める。(6)今日の学習が自分にとってどれほど価値があるか(生活にどう役立つか)を理解させる。(7)既習事項と自分の経験・体験を結び付ければ問題を解決できることを繰り返し経験させる。(8)授業の流れをパターン化し、次の活動への見通しをもたせる。
今日の中間発表で交流した実践を、今後はお互いに追試し合ったり、子供の実態に合わせて手立てを改善したりしながら、私たちの授業実践は続きます。
「自ら考え、自ら動き出す児童」を目指して 11月14日(金) 授業実践8
校内研修のテーマである「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」を目指し、互いに授業を公開し合い、その効果を検討する授業実践が進められています。
6年2組では、体育の走り幅跳びの単元で「練習課題を通して自分の跳び方をレベルアップしよう」をめあてとした授業公開が行われました。開始のチャイムとともに、体育係の児童を中心に準備運動が始まります。準備運動が終わると、自分たちが決めたタイムで校庭を大回りして走る「タイムチャレンジ」へと続きます。6年生ということもあり、子供たちが主体的に活動していました。
ルーティンの活動が終わると、「走り幅跳び」の学習に入ります。担任は、子供たちのタブレット内に記録されている「振り返りカード」の内容と、今日のめあてを基に準備した「3つの場(学習コーナー)」から、児童が自分で選んで練習を始められるようにしました。
6年2組の体育の授業で、校内研修のテーマに迫るための主な手立ては、次の3点でした。
①「振り返りカード」には現在の自分のレベルを客観的に判断できるレベル別目標が示されており、自分の成長を確認しやすくなっている点。
②体育の授業が終わるごとに振り返りを記録し、担任がコメントを書くことで、自分の「走り幅跳び」の課題に気付きやすくなっている点。
③3人1組で互いの跳躍を動画に撮影し合い、スロー再生しながら比較してアドバイスを送り合うことで、学習意欲が高まっている点。
授業の終末では、本時の振り返りをタブレットに入力していました。子供たちのコメントを読むと、「次は空中姿勢を頑張りたい」「今回も踏切が合わなかったので、次も踏切の練習をしたい」など、次回の体育の授業に向けて自ら見通しをもっていることが分かりました。
はじめて知った“見えない世界”―心に残る盲導犬のお話 11月14日(金)4年1組
4年生の総合的な学習の時間として、5時間目は盲導犬ユーザーの方からお話を伺い、6時間目は車いす体験を行いました。
盲導犬ユーザーの方から、実際の生活の様子や困りごと、盲導犬との暮らしについて直接お話を聞いたことで、子供たちは教科書や本だけでは得られない「実感を伴った理解」を深めることができました。また、相手の立場に寄り添って考える姿勢や、多様な生き方を尊重する心など、「福祉」や「共生」について主体的に考えるきっかけになりました。
車いす体験では、実際の車いすを使い、押す体験と乗る体験を2人一組で行いました。車いすを見たことのある子は多かったものの、実際に乗ってみると、坂道の上り下りや小さな段差でも意外と怖さを感じることに気付いたよう「こんな坂でも怖!!」と感想を言っていました。また、車いすを押してみることで、操作の大変さや大きな力が必要になる場面があることを実感していました。
今日の体験学習を通して、めあて「手助けを必要とする人々の思いに気付き、自分たちにできることを考え、学んだことを生活や行動に生かそうとする」に迫ることができたと感じました。また、総合的な学習の時間を通して、敷島小の6年間で目指している「相手の立場を理解し、協力して助け合える子」「人の役に立つことを進んで行うことができる子」が増えたとも感じています。
本日は、盲導犬ユーザーの皆様、前橋市福祉協議会ボランティアセンターの皆様には、大変お忙しい中、子供たちに素晴らしいお話と体験をご提供いただきました。心より感謝申し上げます。
テスト中の教室風景 11月14日(金)5年1組
今日は、教職員の出張が重なり、自習監督が不足したため、社会科のテスト監督として5年1組に来ました。「暮らしを支える工業生産 自動車をつくる工業」の単元テストです。教室の座席配置を普段の授業用からテスト用に整え、問題用紙を配布し、「始め!」の合図でテストが始まりました。
子供たちはすばらしい集中力で問題に取り組んでいます。そのため、教室内はとても静かで、更衣室とコンテナ室を挟んだ隣の教室で行われている授業の先生の声や、シャープペンシルで文字を書く「カツカツ」という音が聞こえてくるほどです。
子供たちの方に視線を向けると、〇〇さんは前髪を指にからめながら一生懸命考えています。〇〇さんは、教室の時計に目をやり、「ふっ」と息を吐いて気持ちを切り替えると、問題用紙を裏返し、思考・判断・表現の問題に進みました。
今回の社会の単元テストは、表面が主に知識・技能に関わる問題で、裏面が主に思考・判断・表現に関わる問題になっています。表面は、授業中に登場した地名や名称を覚えていれば答えられる問題と、グラフや地図から必要な情報を読み取る力が問われる問題で構成されています。裏面は、与えられた資料を比較したり、組み合わせて考えて答えを導いたり、複数の資料から言えることを文章でまとめる問題などで構成されています。裏面の方が難しさを感じる子供が多いようで解答を書くペースが落ちています。
テスト開始から20分が経過しました。子供たちは相変わらず姿勢を崩すことなく、また、途中であきらめてしまう児童もおらず、全員が集中して問題を解いていました。
「遊びの中に学びがいっぱい!生活科『動く!動く!私のおもちゃ』」 11月11日(水)生活科
2年生の生活科の単元「動く!動く!私のおもちゃ」の学習で、2年生が考えたおもちゃを使い、1年生を楽しませる「あそびランド」を『木の部屋』で行いました。
一見すると、1年生も2年生も遊びを楽しんでいるだけのように見えますが、生活科の授業であるため、明確な目標があります。生活科では、体験や活動を通して児童一人一人の気づきの質を高め、思考力や表現力を高めていくことをねらいとしています。
今回の学習では、「1年生を楽しませたい」という「思い」をもって「おもちゃ」づくりに取り組むことで、「どう工夫すればもっと楽しんでもらえるか」と思考を深めていきます。また、「遊びランド」の活動は4時間目と5時間目に設定されており、4時間目の活動を踏まえて「もっと楽しんでもらうためには……」と考え、おもちゃに改良を加えていきます。担任は、こうした子供たちの気づきの質を高め、思考を深められるよう、視点を与えたり問い返しをしたり、交流の場面では、必要に応じて介入したり見守ったりします。
さらに、参加した1年生にとっても価値ある体験となりました。今日、楽しませてもらった経験が、上級生へのあこがれや来年への見通しにつながり、2年生になって「動く!動く!私のおもちゃ」を考える際の貴重な学びの土台となります。
芸術の秋 校内絵画展 開催中!! 11月11日(水) 廊下
2学期の図画工作の授業で描いた全校児童の絵画を廊下に掲示しました。子どもたちの思いが込められた作品が並び、敷島小の廊下は現在、とても華やかです。
図画工作は、絵や立体、工作などで自分の思いを表現する「表現」の活動と、友達の作品や有名な絵画を見て、その面白さや工夫、表現の仕方などを考え、自分の感じ方を友達と交流しながら広げる「鑑賞」の活動があります。子どもたちの作品を廊下に掲示するのは、この「鑑賞」の学習の一環です。図工の時間には、友達の作品を見て感じたことや考えたことをまとめ、互いに交流します。
保護者の皆様にも、お時間のあるときに子どもたちの作品をご覧いただきたいと考え、10月31日付の通知でご案内のとおり、11月10日から14日(金)までの期間に「校内絵画展」を開催しております。お子さんの作品を見て「思ったこと」「感じたこと」「考えたこと」などを家庭で話題にしていただくことで、次の作品づくりへの意欲や、鑑賞する力・表現力の向上につながります。
また、中央玄関から入って右側に「けやきギャラリー」と題した1~6年の図画工作の代表作品が掲示されたコーナーもありますので、合わせてご覧ください。
敷島小の小さな科学者たち 11月9日(日)前橋市理科研究発表会
11月9日、前橋工科大学において「前橋市理科研究発表会」が開催され、市内の小・中学生195名が参加しました。この発表会は今年で45回目を迎え、県内でも、これほど長期間にわたり市単位で理科研究発表会を継続しているのは前橋市のみです。
敷島小学校を代表して6年生の児童が、「雷について知る」「土の中の微生物の活躍」「太陽の力で水をきれいに」をテーマに、自分の研究成果を発表しました。大学の役割である「研究を通して新しい知をつくり、社会に広める場」で、子供たちが夏休みに自らの疑問を探究し、その成果を大学の場で発表する姿が、重なって見えました。
今回は6年生代表3名が参加しましたが、ほかにも多くの児童が夏休みの理科研究に取り組みました。夏休みを利用して、自分の疑問を自分なりの方法で解決しようとした「小さな科学者」たちの中から、将来「本物の科学者」が誕生することを期待しています。
「自ら考え、自ら動き出す児童」を目指して 11月7日(金) 授業実践7
校内研修のテーマ「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」を目指し、互いに授業を公開し合い、その効果を検討する授業実践が続けられています。
3年1組では、算数「もとの大きさが異なるものを等分した数について理解する」ことを目標とした授業公開が行われました。
チャイムが鳴り終わるとすぐに、担任が「今日はカードゲーム“大富豪”をやります」と伝えると、「やったー!」と喜びの声が上がりました。子供たちは、担任の先生が用意した手作りカードを、配られた封筒から取り出しました。カードには、分子が1で分母が異なる数が書かれており、子供たちは今日のゲームが算数の学習と関係していることに気付きました。
3年1組の算数の授業で、校内研修のテーマに迫るための主な手立ては、次の3点でした。
①導入で行ったカードゲームにより、分数の復習を楽しみながら確認できるようにしていた。
②問題を理解しやすいように、子供が直接操作できる具体物を一人一人に配布していた。
③具体物を使って長さを比較したり、前時で学習した分数と除法の関係を用いて計算結果を比較したりすることで、具体から抽象へと考え方を少しずつ変化させ、「もとの大きさが異なると1/4の大きさも異なる」ことに気付くことができるようにしていた。
養護教諭が、6年1組で保健体育「病気の予防 喫煙の害」についての授業公開を行いました。
導入では、たばこや喫煙マークを見かけた場所のイメージ、喫煙に関する子供たちの知識や印象を自由に発表させる中で、本時の目標「たばこの害について知ろう」を示しました。その後、喫煙による体への影響やたばこの害について、写真や動画など多くの資料を使いながら説明していました。
6年1組の保健体育の授業で、校内研修のテーマに迫るための主な手立ては、次の3点でした。
①リアルな自作教具を使って、副流煙が届く範囲を視覚的に確かめられるようにしていた。
②日本と海外のたばこのパッケージに書かれている内容を写真で比較しながら、たばこの害の恐ろしさに気付くことができるようにしていた。
③授業の終末の場面で、「たばこを吸っている人」や「たばこを吸いたいと思っている人」へ、たばこの害を伝えるメッセージを書かせることで、本時の学びを自分ごととしてとらえられるようにしていた。
2年間の教職員の頑張りが認められる!! 11月6日(木) 校内研修
2年間にわたり、敷島小学校の校内研修で取り組んできた特別活動の授業づくりに関する実践記録を、日本教育公務員弘済会群馬支部主催の「教育実践論文」に応募したところ、優れた教育実践として認められ、「奨励賞」を頂戴しました。そして先日、職員室で「奨励賞伝達および目録贈呈式」が行われました。
令和5・6年度の校内研修では、「子供たちにどのような指導を積み上げていけば、意見の違いや多様性を認め合いながら、折り合いをつけ、集団としての考えをまとめたり、決めたりすることができるのか」について全職員で考え、様々な実践を重ねてきました。
こうした私たちの取り組みが、第三者に評価されたことを大変うれしく思います。日本教育公務員弘済会群馬支部のご担当者の皆さま、ありがとうございました。
「自ら考え、自ら動き出す児童」を目指して 11月5日(水) 授業実践7
校内研修のテーマ「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」を目指し、互いに授業を公開し合い、その効果を検討する授業実践が続けられています。
6年1組では、国語「みんなで楽しく過ごすために」の授業公開が行われました。この単元は「話すこと・聞くこと」の学習で、本時のめあては「進行計画に沿って話し合おう」でした。担任は、話し合いを始める前に、話し合いの過程を「広げる話し合い」と「まとめる話し合い」に分け、それぞれの過程の実際の話し合いの様子が分かる教科書会社がつくった動画を視聴させてから、班ごとに実際の話し合いを行わせました。
話し合いが始まると、参観していた先生方が驚いていたのは、平均的な6年生の班の話し合い活動と比べて、6年1組の話し合いへの参加率の高いことと会話量の多い事でした。全員が主体的に発言しており、昨年度の校内研修で取り組んだ学級活動での話し合い指導が生かされているとともに、学級の落ち着いた雰囲気の表れでもあると感じました。
6年1組では、「自ら考え、自ら動き出す児童の育成」をねらいとして、主に次のような手立てがとられていました。
① 話し合いの前に動画を視聴させることで、それぞれの過程で司会者や発言者が留意すべきポイントを具体的にイメージできるようにした。
② 話し合いが始まると、担任は各班の話し合いの状況を確認し、必要に応じて軌道修正のために介入したり、進行状況を称賛したりした。
③ 終末では、指導した「話し合いのポイント」を今日の話し合いで生かせたかを振り返らせ、次回にも活用できるようにしていた。
とかく子供たちが主体的に取り組めるようにと考えるあまり、教師は活動を子供に任せきりになってしまいがちですが、活動を任せつつも指導したことが活用されているかを担任がきちんと見取ることの大切さを、改めて実感する授業でした。
「ホケモン?! スタンプラリー開催!!」 11月5日(水) 保健委員会
本日の昼休みより、保健委員会の企画による「ホケモン スタンプラリー!!」が始まりました。「ホケモン」とは、保健委員が考えた保健のモンスターのことです。今日は、1~3年生が、明日は4~6年生が、配られた解答用紙をもって、1階・2階に貼られている生活習慣に関するクイズ(例:「手を洗うのは何秒くらいが良い?」など)を探して解答します。正解すると、その場で手作りの「ホケモン」ハンコを解答用紙に押します。すべての問題に解答したあと、解答用紙をもって保健室前の廊下に行くと、正解数に応じて手作りの景品が、もらえるというものです。
封を開けないと中に入っているカードがわからないようにしたり、レアカードを入れたりするなど景品も工夫されており、子供たちの期待感や関心を高める仕掛けがありました。
この企画は、今年の保健委員会のテーマ「生活習慣を見直すきっかけをつくる」をもとに、子供たち自身が考えたものです。実現に向けて、休み時間に保健室に集まり、問題や解答用紙を作成し、モンスターの絵を描き、「ポスター」や「お昼の放送」で全校に周知するなど、計画的に準備を進めてきました。保健委員会のテーマも企画内容も子供たち自身の話し合いで決めたものであり、活動には「やらされ感」は全くなく、主体的に楽しそうに活動していました。
今年の敷島小の校内研修は、「自ら考え動き出す児童の育成」を目指して全職員が一丸となって取り組んでいるところですが、今回の保健委員の子供たちの姿は、まさに「自ら考え、自ら動き出す児童」の姿であると言えるでしょう。