「変わり方を調べよう(2)」 5年2組 算数 1月31日(金)
教室では、子供たちが算数の難しい問題に挑んでいます。「長さの等しい棒で、右の図のように正方形を作り、横に並べていきます。正方形を30個作るとき、棒は何本いりますか?」という問題です。
ノートを見てみると、図を書きながら考えている人、図に書いて考えたことを表に表している人、図に書いて考えたことを式に表してみている人など、多種多様です。考える時間をとった後、担任は「自分の考えを黒板に書き、発表できる人?」と指示すると、早速3人の男の子が手を上げました。その中の一人が指名され、黒板に自分の考えた式を書きながら、どう考えてこの式と答えが出たのか、説明を始めます。ところが、その子は自分の考えの説明の途中で、自分の式の間違いに気付いてしまいました。間違っているのには気付いたのですが、どこを直せば良いのかが分からず、悩みはじめました。するとその様子を見ている子供たちが「頑張れ!」と応援をはじめました。小学校で授業をしていると、発表者が途中でうまく説明できなくなることは、よくあります。そんな時、大抵はその様子を見ていた、手を挙げたけれど指名されなかった子たちが、我先にと一斉に手を挙げるものです。
ところが、5年2組は、ここが違いました。問題を解けている子も解けていない子も先生にうながされたわけでもないのに「頑張れ!」「できるよ!」と一斉に声が上がったのです。そして、その応援に背中を押されて発表者も平静を取り戻し、自分の間違いに気づき、間違った式を直すことができました。その後、そんな発表者の頑張りに拍手が起きていました。さすがにこの拍手には発表者も、少し恥ずかしそうに頭をかいていましたが、とっても嬉しそうでした。そんな子供たちの様子を担任は、目を細めて見守っていました。
「クラス対抗 長縄大会」 体育タイム 1月30日(木)
敷島小では年間を通じて、体力向上を目的とした体育タイムを朝活動で週1回実施しています。今日は、第1回目の長縄跳び大会でした。クラス対抗で5分間に跳んだ回数を競います。この日に向けて、体育の時間や休み時間に練習をしてきました。特に2年生は気合が入っていて、休み間の練習の他、今朝も担任も一緒に練習をしていました。体育タイムが始まると体育主任が、今日の流れを確認し、ウォーミングアップが始まります。「ハイ、ハイ、ハイ」と掛け声をかけるクラスや「1、2、3・・・」と全員で跳んだ回数を数えるクラスもあります。
ウォーミングアップが終わり、本番が始まります。敷島小は、5年生以外は単学級なので、ライバルは1つ上の学年や下の学年ということになります。下の学年には、負けられないという意識は、どの学年もあるようで、体育主任のスタートの合図に、子供たちの表情も引き締まりました。結果を意識するあまり引っかかる回数が練習よりも多くなり「ドンマイ!」や「落ち着こう。落ち着こう!」などの声が上がります。
クラスで取り組む長縄は、選抜チームで取り組む長縄と違い、得意な子もいれば、苦手な子もいます。中には練習に参加するのも嫌だなと感じている子もいます。そこで、子供たちは、どうしたら楽しく、たくさん跳べるのか知恵を出し合います。「気持ちをそろえるために掛け声をかけよう」や「縄を回す速さをもう少し遅くして、慣れてきたらだんだん速く回そう」「失敗したときにみんなでドンマイと声を掛けよう」などのアイデアが出されます。また、苦手な子が、どうしたら嫌な気持ちをもたずに長縄の練習に参加できるようになるかを考える子も出てきます。長縄跳びの良さは、「得意な子も苦手な子もいることに気付ける」「子供たちのアイデアや努力が、結果として数字で表れる」と「練習をすれば、ある程度までは必ず上達する」だと思います。
今日の大会結果は、5年2組の342回が最高記録でした。1年生も頑張って約120回跳ぶことができました。どのクラスも、自分たちの記録に悔しがっている子が多かったので、2回目の長縄大会が楽しみです。
「電気を通すもの、通さないもの」 3年1組 理科 1月29日(水)
3年1組の教室では、教卓周りに子供が集まって、演示実験を見ています。前回の授業では、個人の実験キットを使って、ハサミや木、プラスチック、ゼムクリップ(鉄)、ガラス、1円玉(アルミ)などの身の回りの物質を「電気を通すものと、通さないもの」に分けました。この個人で行った実験結果をクラスで共有すると、なんと電気が通ったハサミと電気が通らないハサミがありました。子供たちは、個人の実験キットでの実験から、ハサミやゼムクリップ(鉄)、1円玉(アルミ)などの銀色に光る(金属光沢)物は、どうも電気が通るようだと感覚的に理解し始めているので、銀色なのに電気を通さないハサミは、とっても不思議です。そこで、本当に電気が流れないハサミもあることを、全員で確かめる演示実験をしていたのでした。
電気を通さない銀色のハサミがあることは、この実験で確認できましたが、3年生の経験と既習事項だけではそのなぞは解けないので、担任の先生は、家から持ってきたジュースが入っていたスチール缶を登場させました。この缶には大きく「スチール」と表示がありますが、実験キットで確かめると電気を通しません。よく見るとこのスチール缶には担任の上手な「しかけ」があり、缶の一部がやすりによって塗装がはがされています。この塗装のはがれた部分を見つけた子供たちは、「そっか!!」とひらめき、その部分に実験キットの電極をあてます。やっぱり、電気は流れました。鉄は、塗装がしてあると電気が流れないけど、塗装を剥がせば、電気が流れることに気付いたようです。さらに、担任は、空になったツナ缶を登場させました。このツナ缶の内側は、銀色をした鉄の色ですが電気が流れません。担任は「校長先生は理科の先生だから聞いてみよう」と私に振りました。私は、「この缶の内側は錆びたりしないように透明な塗装がしてあるんだよ」と説明すると、子供たちは、2つの缶から今回の謎のハサミに電気が流れない理由にたどり着けました。
理科の実験をしていると「電気が流れない銀色のハサミ」のように想定外の結果が出てしまうことがあります。しかし、教科書に書いてない「銀色のハサミなのになぜ電気が流れないの?」という自分たちが見つけた?(問題)は、子供たちの追究心に火をつけます。これが担任の工夫により自力解決できたため、今日のノートに書かれた振り返りの文章は、写真のようにたくさんの気付きや感想が書かれていました。
「チャチャ マンボ」でキャリア教育 2年1組 音楽 1月28日(火)
音楽室の窓から室内を覗くと、2年生の子供たちが、右手を挙げて指を動かし「そら(空)書き」のような動作をしています。「はて? 何を?」と思い音楽室に入ってみると、黒板に貼られた鍵盤ハーモニカの写真を使って、「チャチャ マンボ」という曲の鍵盤ハーモニカの指の練習をしていました。「チャチャ マンボ」は、4小節からなる、マンボのリズムの曲で、メロデイは難しいので全員で歌い、伴奏が2パート、リズムが1パートから構成されています。指の練習が終わるとマンボの楽しく、少し難しいリズムパートの練習が始まりました。4パートの練習を全員で済ませると、4~6人の班に分かれて、リズムパートで使用する楽器をタンバリンやクラベス、手拍子などから班で相談して決めて、合奏練習が始まります。
私は、ある班に密着取材を試みました。リーダーが「みんな、すぐ いけそう?」と尋ね、班の子たちが、うなずいて答えると「1234」と声に出して1回目の合奏が始まります。短い曲だし、みんなで練習もできたし、まあまあ合奏できるだろうと臨んだようですが、1回目の合奏は、全く拍が合わずに曲に聞こえませんでした。すると子供たちは困った顔で見合わせて「全然だめだね。どうする、もう1回やる?」と言っています。そこでもう1回トライしましたが、曲に聞こえません。少し悩んで「同じパートごとに1回やってみよ」とある子から提案があり、パートごとの合奏をみんなで見守ります。「ここがズレるね」「〇〇さん、ここは、こうだよ」とお互いに教えあいます。また、リズムパートの子は、リズムをとるのが苦手な子がいるようで、その子の特訓がはじまりました。しばらくして、リーダーが「今度は、2パートだけで合わせてみよう」と提案し、伴奏Aと伴奏B、伴奏Aとリズムなどの合奏練習がはじまりました。合わせるたびに上手くなっていくのを実感し、後半の練習は笑顔で合奏を楽しんでいます。
今、小学校・中学校・高等学校で取り組んでいるキャリア教育では「人間関係形成能力」「情報活用能力」「将来設計能力」「意思決定能力」を発達段階に応じて育成しています。例えばこの中の「人間関係形成能力」は「他者の特性を尊重し、自己の個性を発揮しながら、様々な人とコミュニケーションを図り協力協働して物事に取り組む力」です。キャリア教育は、特定の教科・領域があるわけではないので、学校で行っている様々な教育活動(教科や行事等)の中で育成していきます。
例えば、今日の音楽の授業もキャリ教育的な視点で見てみると、班の中で交わされている会話は、まさに職場のプロジェクトチームで課題が見つかった時に交わされる会話とほぼ同じで、将来社会人となった時に必要となる人間関係形成能力を育成している授業と言えると思います。子供たちは、合奏がうまくいかないという課題に直面し、課題解決のために、コミュニケーションをとりながら得意を生かし、アイデアを出し合い、課題の解決に協働で取り組んでいました。今週の金曜日には、今日の練習の成果を発表するようです。各班の合奏の仕上がりが楽しみです。
「食に関する指導」 1年・2年 給食の時間 1月27日(月)
北部共同調理場の栄養士さんに依頼をして、給食の時間に「食に関する指導」をしていただきました。
子供たちは、配膳を終え「いただきます」をして、給食を食べながら栄養士さんのお話を静かに聞いています。
今回は「望ましい食習慣の形成や食に関する理解を図ること」を目的に、低学年でも楽しくお話が聞けるよう、図やイラストを黒板に張ったり、給食に関するクイズをしたりしながら、分かりやすく説明をしていただきました。また、献立に使われている食材には、どのような働きがあるのかを黄・赤・緑の三色の食品群に分けて説明をしていただきました。
今日のお話の最後に栄養士さんから「給食は、どのメニューも、みんなが健康を保ち、大きく成長できるよう栄養バランスを細かく考えて作ってあるので、頑張って残さず食べてね」とお話があると、子供たちは給食を食べながらうなずいていました。
ご家庭でも「残さず食べよう」というお話はしていただいていると思いますが、同じ話を学校で担任が話したり、給食委員が放送で話したり、今日のように栄養士さんからお話をいただいたりすることで、子供たちの納得感は、少しずつ高まるものと考えています。
北部共同調理場の調理師様におかれましては、大変お忙しい中「食に関する指導」のためにご訪問いただきまして、ありがとうございました。
「時計の読み方」 1年1組 算数 1月24日(金)
今日の1年生の教室は、算数「時計の読み方」の学習をしています。今日の授業で目指したゴールの子供の姿は「時計を正しく読み取れる」「時刻を時計の模型を操作して合わせることができる」です。
担任は、教師用タブレットのアプリを使ってバーチャル時計をテレビに映し、操作をしながら時計の針を動かします。時計の学習が始まったばかりの子供たちは、時計の読み取りに慣れていないため、「〇時」と「〇分」の両方を同時に読み取るのは、まだまだ難しいようです。そこで、今日はバーチャル時計の良さを生かして、始めは長い針を非表示にして短い針から「〇時」の読み取りだけの練習をし、次は、短い針を非表示にして長い針から「〇分」の読み取りだけを練習していました。
「〇分」の読み取りも始めのうちは5分、10分、15分、20分の補助メモリを表示させたバーチャル時計を使い、慣れてきたところで補助メモリを非表示にしていました。この補助メモリを非表示にした後は、長い針を8分、11分、23分に動かしテンポよく読み取りを練習し、48分に挑ませます。48分がテレビに表示されると、読み取るまでの時間に差が出てくるので担任は、読み取りの速い子と遅い子のそれぞれに「どのように考えたの?」尋ねていました。速い子は「6のところが30分だから、そこから5飛びで数えました」と答え、遅い子は「1のところから5飛びで数えました」と答えます。先生は、「どちらの考え方が良かったかな?」と質問して比較・検討をさせると別の子が「6のところから数えた方が速いし、間違いにくい」と答えます。仕上げに53分を提示すると、9の45分から5飛びで数えられた子もいました。たくさんのスモールステップを準備し、少しずつ実際の時計の読み取りに近づけて指導しているところが、すばらしいと思いました。
担任の先生は、この授業で時計の読み取りの知識・技能を習得させるとともに、「ねらいに応じた適切な視点で、比較検討させる」ことで考えを深めさせ、算数的な思考力を育てていました。小学校の算数では、比較検討するときに「はかせ=速くて・簡単・正確」というキーワードを挙げて考え方の良さを検討させます。
時計の読み取りに慣れたところで、算数セットの時計模型を使って、今度は先生が指示した時刻を時計模型を子供に操作させて時刻を合わせる練習に切り替わっていきました。数問の練習をして慣れたところで、最終問題となりました。最終問題は、時刻を合わせた時計をもって先生にチェックをしてもらい、今日の授業は終了となりました。
「漢字の組み立てと意味」 3年1組 国語 1月23日(木)
この単元では子供たちが、漢字の組み立てを考えたり、同じ部首の漢字を集めたりする学習活動を通して、漢字が部首と他の部分とによって構成されていることを理解し、部首とその漢字が表す意味との関係について考えられるようにします。
漢字の学習は、1年生から系統立てて学んできていますが、3年生は、学習する漢字の数が一気に増えるため、漢字に苦手意識をもってしまいがちです。そこで、カルタやトランプなどのゲーム的要素を取り入れ、苦手意識をもたないよう、楽しみながら学習に取り組めるように工夫しています。
今日の授業は、6つのグループに分かれて漢字の書かれたカードを「取り札」にして、班毎に机の上に並べます。担任の先生が、「へん」「つくり」を読み上げ、子供たちが指定された「へん」や「つくり」の漢字が書かれた「取り札」を取っていきます。
担任の先生は、子供たちの手が膝の上にあることを確認し、軽くためをつくります。すると一瞬、教室内は緊張感が走り、シーンとなります。担任は、シーンを確認するやいなや「のぎへんの漢字」と読み上げます。子供たちは「ハイ!」「ハイっ!」と一斉にカードに手を伸ばします。正しい漢字カードをとれた子は、自慢げな表情。間違った漢字に手を伸ばした子には、班の友達から一斉に「それは、木へんだよ」と笑顔でツッコミが入ります。勉強ぽくない役立つ遊びに子供たちは夢中で、本当に楽しそうにカルタ取りをしていました。
先にも書きましたが、3年生は、学習するか漢字の数が一気に増えます。そこで、自宅で、親子漢字対決はどうでしょうか? 互いに紙と鉛筆を用意して「くにがまえの漢字」「さんずいの漢字」「きへんの漢字」など1つ決めて、2分間でその漢字をできるだけたくさん書いていきます。2分経ったら一緒に確認しながら丸付けをして、〇の数を競います。いざ、やってみると、大人は漢字をつくりで分類して覚えているわけではないので、漢字のつくりを学習したての子供の方がたくさんの漢字が書けたりして一緒に楽しみながら勉強できます。ぜひ、親子でチャレンジしてみてください。
よくばりな心「金色の魚」 4年1組 道徳 1月22日(水)
「私たち人間は、つい調子にのってやりすぎてしまう」そんな面があることを理解し、先を見通したり、程よさを考えたりしながら「節度ある生活」をしようとする意欲を育てるため、自分の経験を振り返ったり、教材「金色の魚」の登場人物の気持ちを想像したりしながら考えを深めていく道徳の授業をしていました。
授業が始まると担任は、今日の授業で扱う道徳的な価値について問題意識をもたせるために「自分の中にある欲張りな心」と「欲張って失敗してしまったこと」を子供たちからテンポよく聞いています。友達から語られる経験に、手を挙げていない子たちも「うんうん」「あるある」とうなずいています。
こうしたそれぞれの子どもの経験だけをもとにしながら道徳的な価値について話し合いながら深めていくのは難しいので、道徳では、教材「金色の魚」のおばあさんの欲望がどんどん膨らんでいくときの気持ちを自分の経験と照らし合わせて考えさせるという共通体験を通して「願い事をやめられなくなったのは、どんな気持ちがあるからなのか?」にクラス内の対話で迫っていきます。
そして授業の終盤では、この教材をつかって考えたことをもとに「あとで後悔しないためには、どのように考えて行動すればよいだろうか?」を考えさせていました。子供たちからは「我慢する気持ちが大切」「限度を自分で考える」「本当に必要なものだけにする」「後のこともいっしょに考える」などの意見が出てきました。
担任の先生は、子供たちの発言をキーワードで素早く板書し「やりすぎそうになった時に今日の授業で考えたことを思い出してね」と伝え「今日もたくさん意見が出たけど時間内に終わったね」と子供の頑張りを称賛するやいなや6時間目の終わりのチャイムが鳴り始めました。6時間目の道徳でも活発に意見が出るよう子供たちを鍛えている点もすごいですが、たくさんの意見を上手にまとめながら、まるでテレビのアナウンサーのように45分ぴったりで授業を終える時間管理術も素晴らしいと思いました。
「CRT 教研式学力検査」に挑む 1~6年 1月21日(火)
4~6年生は、国語と算数の学力検査を2・3時間目に、1~3年生は、今日と明日の二日間で実施しています。この学力検査は現行の学習指導要領で示された学力観に基づいて作成されおり、市の教育施策等に役立てるため前橋市の全学校・全学年で実施をしています。この学力検査の目的は、主に2つあると考えています。
① 一人ひとりの学力の定着度を客観的に判断し、今後の指導に役立てる。
② 学校におけるカリキュラムや指導法の改善のための客観的な資料とする。
学力検査実施中に1年~6年の教室を回ってみると写真に見られるように、皆集中して問題に取り組んでいます。普段の授業以上に集中して取り組んでいるため、普段の教室ではあまり聞こえない、コツコツ、コツコツと鉛筆で文字を書く音や換気扇の回る音、問題用紙をめくる音までが、聞こえてきます。
子供たちの様子を見ていると、ある子は、難しい問題と格闘し下唇を噛みながら考えています。コツコツ、コツコツ。ある子は文字数制限のある問題で、指を折りながら解答文を考えています。コツコツ、コツコツ。ある子は解答に迷ってしまったのか書いては消してを繰り返しています。思わず私も担任同様「みんな頑張れ」と声を掛けたくなりました。
終了5分前に「はい、それでは、まだ問題を解いている途中の人も、最後のアンケートに進んでください」と担任が伝えると、見直しをしている子たちも我に返って一斉に顔を上げ、担任の先生の指示を聞いています。テストの終わりの合図で、緊張から解かれ「はあー」「おわったー」などの安堵のため息が、あちこちで上がりました。
3学期中に「あなたの学習のようす」という個人票で結果を返せる予定となっていますので、ご家庭においても課題を明らかにして1年間の復習等に活かしていただければと思います。
「テレビから伝えられる情報は、どのような流れで作られ、発信されているのか?」 5年1組 社会 1月20日(月)
5年1組では、 社会「情報産業と私たちの暮らし」の授業で、オクリンクプラス(クラス内で互いの意見が共有できる授業支援ソフト)を活用していました。前の時間に「テレビから伝えられる情報は、どのような流れで作られ、発信されているのか?」について、教科書や図書室の本で調べて分かったことをオクリンクプラスのカードにまとめてクラス内で共有しているようです。今日の授業は、この単元の導入でそれぞれの児童が疑問に思ったこと(問題解決的な学習の「問題」)を各自で解決していく授業でした。
授業が始まると子供たちは、タブレット操作しながら友達がまとめたカードを閲覧しながら、「いいねボタン」「花丸ボタン」でそれぞれのカードを評価し、自分の疑問の解決が図れる情報を探していきます。5年1組の子供たちは、オクリンクプラスに慣れているようで、テンポよくカードを閲覧しながら、友達が調べた情報を取捨選択して情報収集していました。
今日の社会科の授業も、17日に紹介した6年の理科の授業と同様、先生から与えられた問題でなく、自分で見出した疑問(問題)から始まる学習なので、子供たちは、主体的に調べ学習に取り組んでいました。敷島小では、子供たちがより主体的に学習に取り組めるようにするために、問題解決的な学習が適した場面では、できるだけ子供たちに問題を見出させたり、子供のつぶやきや発言をうまくつなげながら問題を作るようにしています。
授業の終盤では、このカードだけでは解決できなかった問題をクラスで共有し、担任の先生が用意した動画やカードにはまとめていないが、問題を解決するのに役立つ情報を知っている子が直接教えてあげる形で解決していました。子供のやる気を引き出す、担任の先生の上手な仕掛けが光っていました。
「5種類の水溶液には、どのような違いがあるのだろうか?」 6年1組 理科 1月17日(金)
今日の理科室では、6年生が「水溶液の性質」の実験をしています。
5年生の理科では、水に塩化ナトリウムやミョウバンを溶かす実験を通して、溶ける量には限界があること、水に溶ける量は、水の温度や溶かすものによって異なること、この性質を利用して溶けているものを取り出すことができることなどを学習しています。
6年生の理科では、炭酸水やアンモニア水や塩酸のように気体が解けている水溶液と塩化ナトリウムや重曹など固体が解けている水溶液の実験を通して、水溶液の性質の比較をしていきます。今日の実験では、5つの水溶液を「見た目」や「におい」や「蒸発させたときのにおいや蒸発皿に残る物」を比較しながら調べていきます。従って、重曹と塩化ナトリウムを蒸発させたときに残る白いものは、水に溶かした固体であることは容易に想像がつきますが、炭酸水やアンモニア水や塩酸は、蒸発させても何も残らないので「一体何が解けているのだろう?」という疑問が生じます。この子供が見出した?(ハテナ)をもとに問題解決的な学習に取り組ませることにより、主体的な学習になっていくのです。小学校では、子供たちが主体的に学習に取り組めるようにするために、先生が「この水溶液には一体何が解けているのだろう?」という問題をいきなり与えるのでは無く、子供がこうした問題を見出すことができるようにするための工夫がたくさんあります。
また、こうした化学の実験を通して、水溶液のにおいの嗅ぎ方、ピペットの使い方、安全に実験をするために保護メガネを使う、加熱器具の使い方、試験管の持ち方など、実験を行う上での基礎基本となる知識と技能を習得します。
加熱器具を使った水溶液を蒸発させる実験が始まると、6年生は「これは、におわないね」「これは、何かすっぱいにおいがする」「こっちは、古い雑巾のような嫌なにおいがする」「蒸発させたら、パチパチとはねながら白いものが出てきた」「蒸発するときのシュワシュワの量は、水溶液によって違うかも」など、五感を総動員して感じたことを言語化して、友達どうして伝えあっていました。
「避難訓練(不審者対策)」 1月16日(木)
16日の3時間目に全校で不審者対応を想定した避難訓練を行いました。ねらいは、「不審者の侵入に対し、職員が連携を図りながら児童の安全を守るために適切な行動ができるようにする」「不審者が校内に進入した場合の行動の仕方を児童が知らせ、落ち着いて行動できるようにする」です。
敷島小学校では、1学期に地震と水害を想定した避難訓練を、2学期は火災を想定した避難訓練を、3学期に不審者対応を想定した避難訓練を行っています。
今回の不審者対応を想定した避難訓練については、安全担当が12月の職員会議で提案し職員全員で検討した要項に従って行いました。安全担当は、今回の避難訓練のリアリティを高めるため、平成13年6月8日に大阪教育大学部附属池田小事件の概要資料(同小学校HPからの抜粋)を職員に配布して、「もし、この現場に、〇年の担任としていたらどう行動するかを考えながら避難訓練前に読んでほしい」」と話がありました。
訓練では、職員会議で確認した要項に基づいて、職員も子供も動くことができていましたが、事件の発覚からの経過時間を記録しながら客観的に振り返ると新たな気づきも得られました。こうした気づきは、安全担当がまとめて職員で情報を共有し、今後に生かしていきたいと思います。
「そらがき と ゆびがき」 2年1組 国語 1月15日(水)
2年1組では、国語教科書の学習に入る前に、新出漢字の練習をしていました。担任の先生は、低学年の指導のベテランなので、空書き(指で空中に文字を書く)、指書き(指でノートなどに文字を書く)と漢字練習帳へのなぞり書きや写し書きなどをうまく組み合わせてテンポよく練習をさせています。いろいろな方法の組み合わせで、子供たちは飽きずに効率よく漢字を覚えていました。小学校では、特に最初から鉛筆を持って書くことは、難易度が高いので、まずは書き順、字形のみにポイントを絞って覚えるために、指で文字を書く「空書き」が取り入れられることが多いです。ちなみに、文字を思い出すときに、自然と指が動く行動=「空書」(くうしょ)は、漢字文化圏(東アジア)のみで見られ、欧米では見られない特有の現象だと何かの本にかいてありました。また、書いて覚えるという日本では一般的な学習方法は、欧米では、主流ではないそうです。
また、文字をペンや鉛筆で書く動作と同じように、指で文字を書く動作によっても、文字を記憶できるということが分かっています。ただ、空書では指で書いた文字を見返すことができない、見て確認することはできませんので、指で文字を書いた後に、なぞり書きなどをすると定着率がぐんと高まります。さらに、漢字は、黙って練習するよりも読み方を声に出しながら練習する方が、効率よく文字を記憶できることも研究によって分かっています。
それから、最近の研究では、何かを記憶するときには、インプット作業にあまり時間をかけずに、ミニテストなどですぐにアウトプットを繰り返し行う方が、記憶の定着率が上がると言われているようです。インプットとアウトプットの割合は、年齢によるようですが、インプット:アウトプット=4:6くらいが最も効率が良いと聞いたことがあります。確かに、自分が小学生の時には、家庭学習で漢字練習を終えるとすぐに、夕飯の準備をしている母親に教科書を渡して、読み上げてもらい、食卓でミニテストをして、さらに夜、自分の部屋で漢字テストをしていたので、小学校の時まではあまり苦労せずに漢字テストで良い点が取れていた気がします。
世の中では、大人たちは「働き方改革」が、労働生産性や費用対効果などの視点から進められていますが、子供たちも、今までの勉強法にあまりとらわれずに自分にあった勉強方法を「効率」という視点から工夫して「勉強の仕方改革」に挑戦してほしいと思っています。
「学級目標を決める」 4年1組 学級活動 1月14日(火)
5時間目の授業が始まると記録係の子が分担して黒板に今日の議題や提案理由を書き、子供たちは、机をコの字型に移動し、準備が整うと司会が自己紹介をして学級活動を始めます。4年1組の今日の学活の議題は「3学期の学級目標を決める」です。敷島小学校では、2年間校内研修で学活の授業づくりに取り組んできたので、子供たちにもだいぶ「話し合いの型」が身に付いてきました。
司会者が議題と提案理由を説明し、担任の先生から「3学期は、4年生としてまとめの学期、そして5年生の0学期を意識して目標を考えよう」と補足の説明がありました。続いて「今日のめあて」である「友達の意見をしっかり聞こう」「しっかりと考えよう」を司会者が読みあげ、話合いが始まります。
一通りの説明が終わり「質問はありますか?」と司会が尋ねます。ある男の子が手を挙げ「『いい目標』とはどういう目標ですか?」と質問しました。言葉を鵜吞みにしない良い質問だなと思って見守っていると「今までの目標よりレベルが高いという意味じゃない」とか「5年生を意識した目標だよ」「当たり前のことは目標に入れ無いということじゃない」など、次々と手を挙げて意見が出され、質問をした子も納得していました。
今日の学級活動は、児童が自発的・自治的に、自らの手で楽しく充実した学級や学校の生活をつくっていく内容です。学活の話合いを通して、国語や算数などの教科の学習では育むのが難しい、自主性、社会性が育まれるとともに、学級においてより良い人間関係が育成されていきます。また、異なる意見をもつ他者と感情の対立にならないよう配慮しながら、上手に折り合いをつける方法を学ぶ大切な場となります。子供たちが、大人になり、社会生活を送っていれば、こうした意見の対立はたくさんありますから折り合いをつけたり合意形成をしたりする訓練はとても大切だと考えています。
今日の授業は、司会グループの頑張りとクラスの協力、担任の先生のサポートにより4年1組の3学期の学級目標「下級生やみんなに優しくしよう」「自信もって授業を頑張ろう」が何とか時間内に決まりました。
新春恒例「どんど焼き」 敷島小校庭 1月13日(月)
13日に敷島小学校の校庭で、「敷島交友倶楽部」主催の「どんど焼き」が、前橋市消防団第二分団一部の協力により行われました。
「どんど焼き」は、「正月飾り」や「だるま」などを燃やす火祭りで、歳神様を空へ見送る意味もあります。また、どんどの炎で餅などを焼いて食べたり、煙に当たったりすることで、1年を無病息災で過ごせると言われています。私は、前橋の南町で育ちましたが、子供の頃、近くの田んぼで行われる「どんど焼き」には、毎年友達と一緒に参加していました。餅に針金をまいてそれを竹にくくりつけて、どんどの炎で焼いて、家から持ってきた醤油を少し垂らして食べた、少し焦げてしまった焼きたてのお餅の味は、不思議なもので今でもよく覚えています。
第三中学校の校長先生と共に初めて参加しましたが、竹と杉で組んだ山は、想像していた大きさよりも立派なのに驚きました。この山は、敷島交友倶楽部の方とボランティアとして集まった方が、朝8時ごろから2時間くらいでくみ上げていました。参加した子供たちは、炎が落ち着いてきたところで、各々が持ち寄ったお餅やマシュマロ、スルメなどを竹の先に括り付けて焼いたり、アルミ箔をまいたサツマイモなどを灰の中に入れて焼いたりしていました。参加した子供たちは、出来上がったお餅などを「ふうふう」と白い息で冷ましながらおいしそうに食べていました。
「わあ 地面の下がキラキラしてる!!」 1年1組 1月10日(金)
朝の冷え込みもだいぶ厳しくなりましたが、子供たちは朝からとっても元気です。朝の8時ごろ校庭を歩いていると、元気な1年生が校庭の一か所に集まって、地面を踏んでいます。「何をしているだろう」と見に行くと「校長先生、地面がふわふわしている」と言いながら、ピョンピョン飛び跳ねて地面を足で踏んでいます。どうやら霜柱のザクザクという音と霜柱がつぶれる瞬間の感触を楽しんでいるようです。
「踏んだところのすぐ横をめくってごらん」と私が言うと「わあ、地面の下がキラキラしている」「氷だね」と言っている友達の横で「これは霜柱というんだよね、校長先生」と物知りの子が聞いてきます。「そうだね」と私は答え、「ほら、ココを見てごらん。氷が柱になっているよね」と柱状になった氷の見やすいところを見つけて示すと「本当だ!!」と言って、子供たちは、自分でも霜柱を探そうと地面をめくり始めました。
霜柱を初めて見る子の目は、ちょうど朝日を浴びてキラキラ光る霜柱と同じくらいキラキラしておいました。始業のチャイムが鳴ると、1年生たちは「担任の〇〇先生にも、持って行って見せてあげよう」と言って大きな霜柱を壊さないよう、大事そうに、そしてゆっくりと歩いて教室まで持って行きます。
1年生は、この後の生活科の学習で「冬を楽しもう」という単元で、北風でタコを上げたり、外のバケツの水が凍っている様子や霜柱の様子などの「冬」を探したりします。1年生の生活科では、今日のように体験を通して気付いたことを友達との交流を通して、対象との関わり深め、気付きの質が高められるように指導しています。
体育館で書初め大会 6年国語(書写) 1月10日(金)
書き初めは、字の上達を願う正月の行事の1つで、俳句では、「書初め」が新年の季語になっています。 一年で最初の書になるので、気持ちを新たにするためにも、一年の抱負や目標を短い言葉で書き表すことが多いようです。もう少し調べてみると、書き初めの起源は、平安時代の宮中行事「吉書の奏(きっしょのそう)」とされています。吉書の奏とは年始や改元など、節目のときに天皇に文書を奏上する儀式で、吉書の奏は、のちの時代にも引き継がれます。鎌倉・室町時代には「吉書始(きっしょはじめ)」と呼ばれ、新年の行事として定着したようです。
敷島小学校では、昨年末に書初めの練習を始めて、年が明けてから体育館で学年ごとに本番の書初めを行います。書初めは、道具の準備が大変だったり配布する半紙も多かったりするので、担任1人で対応するのが大変です。また、一人の子に個別指導していると全体の児童に目が行き届かないため、今年から教頭先生の発案で、育英大学にお願いして、学生ボランティアに来てもらっています。小学校の教頭の業務は、多岐にわたるため本当に忙しいのですが、先生や子供たちのためにこうして縁の下の力持ちとなって授業を支援をしてくれています。学生ボランティアは、職員室で担任や教頭と簡単に打ち合わせをしてから実際の指導に入ります。過去にも、ここで紹介していますが、書初め以外にも、プール清掃や水泳指導の補助、スポーツテストの補助、体育の機械体操の補助にも来てもらっています。道具の準備や片付け、道具の配布の補助や個別のアドバイスなど育英大学の学生ボランティアたちには、本当に助けてもらいました。ありがとうございました。
私が4時間目に体育館に行くと、6年生が書初めの授業で「将来の夢」を書いていました。集中して息を止めて書いている子、本番の5枚を書き終えて「校長先生、どちらの字がうまい?」と尋ねてくる子、友達の作品と自分の作品を比べて、首を傾げ「うーん」とうなってから、もう一枚書き始める子もいました。友達と比べたり、自分の作品同士で比べると、右払いの角度や筆の止め方など、それぞれの文字を書く時のポイントが見えてきます。
担任の先生に作品を提出に来た子に「何枚目の作品?」と尋ねると「結局、1枚目に書いた作品が一番集中できていたので、一番上手だったから、一枚目!」と教えてくれました。また、「どうしてこの作品を提出することにしたの?」と尋ねると「『将来』の『来』は、こっちがいいのだけれど、『将』と『夢』はこっちかな」と選んだポイントを教えてくれた。また、とっても字形の整った作品を書いた子に「習字習っているでしょう。うまいね」と感想を伝えると、嬉しそうに微笑んで「習ってないよ。手本を見て書いただけ」と答えてくれました。
算数 「割合 比べ方を考えよう」 5年2組 1月9日(木)
5年2組の5時間目は、算数で「割合 比べ方を考えよう」の授業をしていました。今日の問題は、「4人がシュート練習をした時の記録から、シュートが一番よく決まったのは、誰なのかを割合を使って考える問題でした。
算数では、筋道を立てて考えたり、根拠を明らかにしながら説明したりするために、図に表すことがとても効果的です。そのため、図に表すことを、6年間を見通して系統的に指導しています。1・2年生では、計算の仕方を考えたり、その方法で良いのか説明したりする際に、絵やドット図、テープ図を使います。3・4年生では、少し進化して、線分図やテープ数直線図、ブロック図などを使います。5・6年生になると、さらに進化してより抽象的な数直線図やブロック数直線図を使って考えます。
今日の5年2組の授業では、表で与えられたシュートの記録を数直線図に落とし込んで考えていました。そして、さらに数直線図を分数の式に表し、計算して少数で表してシュートが一番よく決まったのは、誰なのかを比較していました。
今日の授業は、こうした図に変換したり、式に変換したりする考え方にあまり慣れていないので、後で見直したときに分かりやすいように、黒板に書かれた図や式をそれぞれの児童が工夫しながらノートにまとめていました。
外国語活動 Unit8「What’s this ?」3年1組 1月8日(水)
3年1組の教室から、大きな英単語の発音と楽しそうな笑い声が聞こえてきたので中に入ってみると、外国語活動の授業が行われていました。今日の授業であるUnit8の目標は「外来語とそれが由来する英語の違いに気付き、身の回りの言い方や、ある物が何か尋ねたり、それが何かを答えたりする表現に慣れ親しむ」と「相手に伝わるように工夫しながら、クイズを出したり答えたりしようとする」です。
子供たちは、本校の英語担当と前橋イングリッシュサポーター(MES)との軽快なやり取りで、毎回行ういつもの挨拶を終え、Today’s Goal:「あるものが何かと尋ねたり答えたりしよう」を確認しました。
外国語活動は、体育に近い技能を高める教科なので、準備運動が必要になります。体育の準備運動に当たるLet’s Chantでは、画面を見ながらクイズに答えるような気持ちでリズムに乗って声を出す楽しい活動からスタートです。この活動により一気に声を出すことの恥ずかしさが和らぎます。そして次の活動は、メインの活動より少し簡単なLet’s Play2で、既習済みの単語で答えられる「物のシルエットや断面図」から、それが何なのかを考えて、答える問題でさらに助走のスピードを高めていきます。
そして、いよいよメインの活動が始まりました。十分体もほぐれているのでみんなやる気満々です。子供たちは、黒板に貼られたカードから問題とヒントを作り、手を挙げて、指名された子供が出題者として、黒板の前に立ちます。他のクラスの子は声をそろえて「What’s this ?」と尋ね、「Hint, Please.」と続けます。それに対して、出題者は、「It’s an animal」と1つ目のヒントを出します。そこでクラスの子は、「Hint, Please.」と出題者にお願いし「It s yellow and black.」と2つ目のヒントをもらいます。再度、クラスの子は、「Hint, Please.」と出題者にお願いし「It’s strong.」と3つ目のヒントをもらいました。この3つのヒントから黒板に貼られたカードの中から答えを見つけて発表するというのが、メインの活動でした。
3年1組の子供たちは、MESの先生の巧みな話術とサポートのおかげで主体的な子が多く、MESの「問題が作れた人?」という問いに「ハーイ」とたくさんの子が手を挙げます。そして、ヒントから答えが見つかると、またまた、たくさんの子が手を挙げます。手を挙げている子の表情は、どの子も自分を指してと得意げで、とっても楽しそうに外国語活動に取り組んでいました。
3学期始業式 1月7日(火)
1校時に体育間で、「1年間のまとめの学期であることを考えさせ、学習や運動に奨励しようとする意欲をもたせる」ために、3学期の終業式を行いました。
1年生、4年生、6年生の代表が、それぞれの思いのこもった作文の発表をしてくれました。3人ともに3学期の準備がしっかりとできていました。作文の内容は、本サイトの「お知らせ・各種通知」に掲載している「敷島小学校だよりNo.6」で紹介しています。
その後、私からは、「1年をまとめるとは、何をすることか」「なぜ、3学期に1年のまとめをするのか」について例を挙げながらお話をしました。(以下に話しの詳細を載せました)
また、4年生に転入生を迎えることができたので、全校に紹介しました。初めて顔を合わせる181人の児童と20人近い教職員の前での自己紹介で、緊張していたようですが、〇〇小学校から来た・・・。と第一声が出ると、緊張も解けたのか、笑顔で自己紹介を終えることができました。終わった後の、ほっとした表情と迎え入れる児童の拍手が印象的でした
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おはようございます。あけまして おめでとうございます。新しい年 令和7年のスタートです。そして、今日から新しい学期がはじまります。3学期は「1年をまとめる」時期だと言われます。
Q「1年をまとめる」とは何をすることでしょう?
校長先生は、4月の自分と今の自分を比べて「どんな知識が増えたか」「何ができるようになったか」「どんなところが成長したかを考え」、次は、「何ができるようになりたいか」「何がもっと上手になりたいか」」を考えることが1年をまとめることだと思います。
Qどうして3学期に1年のまとめをするのでしょう?
それは、この3学期が次の学年につなげていくための準備の時、助走の期間であるからです。
3月で3学期は終わり、4月になると6年生は中学生になります。1~5年生は、1つ学年が上がって、1年生は2年生に、5年生は6年生になります。
4月になれば、3学期に何も準備しなくても、ちゃんと1つ学年が上がります。
しかし、何も準備をしないで中学1年生や1年学年が上がった人は、準備をした人と比べると大きな違いがでると、校長先生は思います。この3学期に1年間のまとめをきちんとして、「4月からは、あれをがんばってみよう」と考えられた人は、準備ができている人です。そういう人は、新しい学年になった4月には、自分のがんばりどころがはっきりしているので、スタートのダッシュが違います。逆に、準備をしなかった友達は、ここで一気に遅れをとってしまいます。
何をするにも、しっかりと準備をしておくと必ず良い結果が出ます。例を挙げて説明します。
例えば、跳び箱。跳び箱を跳ぶ前に助走という準備をしないで跳び箱を跳ぼうとしても、跳び箱は跳べません。しっかり助走という準備をするから高い跳び箱を跳べるのです。
例えば、大谷翔平選手。大谷選手が、現在アメリカの大リーグで大活躍しているのは、中学生の時から自分は大リーグで野球をすると目標を決めて、野球の練習はもちろん、大リーグで他の選手と仲良くなれるよう、英語の勉強は欠かさずがんばって準備をしていたといいます。大谷選手もこのようにしっかりと準備をしていたので、アメリカの大リーグで、次々とすばらしい結果が出ています。
私たちは、どうしても面倒くさがって、何かを始める前に練習をしたり準備をしたりすることを怠けてしまいがちです。でも大谷選手のように、「もしも、そうなったら」という場面に備えて、しっかりと準備をすることは、とっても大切なことです。
今日から始まる3学期は、1年間のまとめをして、「新しい学校、新しい学年への準備の期間、助走の期間」です。1年間を振り返り、3学期にしっかりと次のステップへの準備をして4月を迎えましょう。