別れを惜しむ 3月26日(水)
今日3月26日は、1時間目に体育館で修了式を行い、2時間目に各教室に戻り、春休みの過ごし方についてのお話を聞いたり通知表をもらったりします。
そして3時間目が始まると、子供たちは、再度、体育館に集まり離退任式に参加します。子供たちは、集まった時には、どの先生が、この学校を去られるのかを知らされていないため、1時間目の修了式の時のピント張り詰めた空気とは違う、ソワソワするような、どこか落ち着かない空気が体育館内に広がっています。
離退任式が始まり、私が離退任者を一人ずつ紹介すると「えー!」「うそー!」「嫌だー!」という悲痛の声が上がります。そして、代表児童が、離退任する先生方に花束を渡し、先生一人一人から子供たちに心のこもった最後のメッセージが語られると、それを聞きながら目を真っ赤にしながらその話に聞きいる子、鼻水をすすりながら別れを惜しむ子、悲しすぎてしまって顔があげられなくなってしまう子もいました。また、そんな子供の姿を見て、声を詰まらせる先生もいらっしゃいました。今年度末に敷島小を去られる先生方と子供たちの様子を見ていると、先生と子供たちとの間にあるとても深い絆を感じるとともに、学校教育目標の「あたたかい子」が、敷島小の教育活動を通して確実に育ってきていると感じました。また、離退任式の後、下校時刻までの短い時間に、去られる先生に直接お別れの言葉を言いたくて、わざわざ職員室に来て今までのお礼を言ったり、エールを送ったりする姿がたくさんありました。
自分も今までの教員人生を振り返ると離退任式では、何度も涙を流してきました。そのたびに、教員という仕事を選んで本当に良かったと感じました。なぜなら、他の職種では、仕事中に涙を流すほど感情が大きく動くことは少ないのではないか?と想像するからです。長期社会体験研修で1年間、銀行に勤めた時も、6年間、教育委員会事務局に勤めた時も、仕事の中で涙を流すほど感情が大きく動くことはありませんでした。それぞれの職場にいた時、このことがいつも物足りなく感じていました。私たち教職員は、離退任式等で感じる子供たちとの絆や同窓会等で子供たちと再会した時に感じる感情を、仕事のモチベーションの一つにできてしまう人なんだと思います。
令和6年度 修了式 3月26日(水)
今日は、令和6年度、敷島小学校の201日目の授業日、今年度の最終日です。
1時間目は、体育館で1~5年生で修了式を行いました。4月から「一つ学年が上がり、お兄さんお姉さんになるんだ」という気持ちが大きくなってきているため、予定開始時刻の5分前には全員が体育館に集まり、全員で凛とした空気を作って修了式の開始の合図をまっています。
修了式が始まると、始めに敷島小の新リーダーとなる5年生が、校歌の指揮と伴奏を努めてくれました。堂々とした態度で指揮を行い、素敵なピアノの音色で校歌を演奏してくれました。二人とも、とても頼もしく思えました。続く児童代表作文発表では、1、3、5年生の代表が作文を披露してくれました。どの子もしっかりと1年間の自分の成長をしっかりした文章で書かれていました。3人の作文の内容は、「学校だより」で紹介していますので、そちらをご覧ください。
その後、私からは、「終了証と新年度の目標について」、生徒指導担当からは、「春休みの過ごし方と新年度のスタートに不安を抱えている人に向けた、不安の乗り越え方」についてお話がありました。私が話をした「終了証と新年度の目標」についての話の内容を参考に掲載します。
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今日は今の学年で過ごす最後の日です。この後、各クラスでは、3学期の通知表をもらいます。この3学期の通知表には、ココに「終了証」が、ついているのを知っていますか。この「終了証」は、君たちが1年間努力し、頭も、体も、心も一生懸命に鍛えて「かしこく」なりました、「たくましく」なりました、「あたたかい」子になりました ということを証明するものです。
そして「みんなが頑張ったことは、校長先生も知っているよ」という意味で、校長先生しか押せない大切なハンコが、ココに押してあります。
お家に帰ったら、全員通知表を見せると思いますが、その時に「終了証」も家族に見せてあげてください。みなさんが、毎日敷島小に通って勉強することを支えて、励ましてくれた家族に「1年間、ありがとうございました」とお礼を言いましょう。
さて、明日から春休みがあり、それが終わると4月7日には、全員1つずつ学年が上がって、新しい1年がスタートします。先ほど、3人のお友達が、作文発表をしてくれました。3人ともしっかりと令和6年度を振り返り、令和7年度の目標がたてられていましたね。素晴らしい作文発表でした。
ところで、皆さんは、4月からの1年間の目標は、もう立てましたか?「まだ、立ててないよ」という人は、4月7日までに必ず目標を立ててから登校してください。「えー、目標なんて考えられないよ」という人は、今日の通知表を隅々までよく見てよく読んで、今年の担任の先生からの最後のメッセージとなる「所見」をよく読んでください。そこには、きっと、令和7年度の君の目標をたてるためのヒントが、書かれていると思います。
4月には、全員そろって、またこの場所で始業式を迎えましょう。校長先生も楽しみにしています。
今年度最後の学校給食 3月25日(火)
今日は、今年度最後の給食です。1年生も担任の先生といっしょに給食準備や配膳がとても上手にできるようになりました。5年生ともなると、給食準備は、子供だけでいろいろ工夫しながらどんどん行っていきます。
学校給食は、学校給食法の規定に基づき、児童生徒等の心身の健全な発達や食に関する正しい理解と適切な判断力を養うことなどを目的としています。小学校の給食は、一食650Kcal、中学校の給食は、一食830Kcalになるよう考えられています。
給食の献立は、月ごとの献立目標や献立作成上の工夫も盛り込んで作られます。例えば2月の献立目標は「行事食を知ろう」で献立作成上の工夫は、「豆、豆製品を取り入れる。鉄分の多い食品を取り入れる」。行事食では節分に合わせて、「災いをもたらす鬼が、イワシを嫌う」という言い伝えから「イワシのカリカリフライ」が出ました。
子供たちにとって給食は、学校生活の大きな楽しみで、中休みになると「今日の給食なんだっけ?」「今日は、唐揚げだよ。はやく食べてえ」なんて会話も聞こえてきます。
子供たちが、おいしそうに今年度最後の給食を食べている様子を見ていたら「食べたもので体は作られ、聞いた言葉で心はできて、発した言葉で未来はできる」という言葉を思い出し、「子供たちのよりよい未来がつくられる学校」でありたいと思いました。
卒業証書授与式 3月24日(月)
本日24日、敷島小学校では、厳粛な中にも温かさを感じる卒業式を無事終えることができました。
私は、昨年4月に卒業生26人と出会いました。思い起こせば、この頃の6年生は、全校児童181人の中の26人でした。しかし、何度も授業を参観し、2学期には、修学旅行で2日間の生活を共に過ごし、3学期からは、社会科と道徳の授業を担当し、たくさん関わり、たくさん話しをしたことで26人/181人以上の思いをもって、今日の卒業式を迎えることができました。
また、卒業生には、昨年の4月に出会ったので、自分の目で見ることができた成長は1年分ですが、2月の「卒業を祝う会」で見た「6年間の記録写真で作られたスライドショー」によって、卒業生が、敷島小に入学してから、誰と出会い、どんな経験をし、誰に支えられて成長し、そして現在の6年生になったのかを知ることができました。さらに、1枚1枚のスライドを見ていると、一人一人成長の速さは違いますが、この6年間の敷島小での「学び」を通して確実に「かしこく」なり、「体験」を通して、体も心も確実に成長し「たくましく」そして「あたたかく」なってきたことが実感できました。
私自身、このような思いがもて、卒業生の成長が実感できたことで、今日の卒業式では、子供たちに一人一人に自信をもって卒業証書を手渡すことができました。
卒業ムード一色に染まる 3月21日(金)
敷島小の廊下は、6年生の卒業を祝う気持ちで、あふれています。
6年生が玄関から校舎内に入り、階段を上がって2階に上がると最初に目に入る図書室の入り口には、6年間の授業に登場した絵本や本の表紙が、すべて貼られた掲示物を図書館司書の先生がコツコツと準備をしてくれ数日前に登場しました。
また、6年生が理科室や家庭科室に向かう時に通る廊下には、卒業を祝う会に合わせて作られた手紙やカードが張られた模造紙があちこちに貼られています。一つ一つ読んでみると、後輩たちからの祝いのメッセージや6年生に対するエールやお世話になったお礼などが、子供たちの言葉で丁寧に書かれています。
体育館に行くときに通る保健室前の廊下には、保健の視点から見た6年間を「数字で見る6年間」と題して「6年間に動いた心臓の回数」「のびた爪の長さ」「みんなで過ごした時間」などと書かれた掲示物をめくるとその答えを見ることができるというクイズ形式の掲示物もあります。
いつものように廊下を歩きながらこうした掲示物を見ていると、本校の目指す児童である「あたたかい子」が育っていると感じるとともに、目指す教職員像「教育愛にあふれる教職員」の具現化された姿を感じ、急に春めいた今日の気温以上に、心が温かくなりました。
いよいよ、明後日24日の月曜日は、卒業式です。21日の午後は、卒業式準備のために、来年度から高学年として敷島小を引っ張っていく4・5年生が、心を込めて掃除をしたり、式場の準備をしたりしてくれました。
「そろばん授業で、ミニ先生が大活躍」 算数 3年 3月19日(水)
3年生の教室では、そろばんの授業が行われていました。そろばんは、今でも3・4年で学習をしています。3年生のこの単元の目標や内容は、「そろばんを用いた数の表し方と計算に関わる算数的な活動を通して、「そろばんによる数の表し方を知ること」「加法・減法の計算の仕方を知り計算できるようなること」です。
特に、そろばんの仕組みを知ることで、同じ「1」でも、一の位の1と、十の位の1では違う大きさの数を表しているという位の考え方を理解し、大きい数や少数の簡単な計算の仕方が身につきます。さらに、数字を具体物に置き換えて捉え、計算することは、今後に学ぶプログラミンの基礎となります。
3年生の子供たちにとっては、新しい数字の表し方と計算の仕方の学習となるので、習熟度に差が出ます。こんな時に活躍するのがミニ先生です。そろばんの使い方をいち早く習得できた児童が、ミニ先生となり、担任とともに困っている児童の支援に入ります。ミニ先生をする児童は、インプットしたそろばんに関する知識技能を友達にアウトプットする場となるので、そろばんの知識・技能がより定着することになります。3年1組のミニ先生は、困っている友達に優しく丁寧にそろばんの使い方を教えていました。
「ピカピカ週間(11日~19日)」 全校 3月18日(火)
清掃活動を重点化する期間を設け、安全で気持ちのいい学校環境を整備するとともに、環境美化への意識を高めるために3月11日~19日を「ピカピカ週間」として、清掃の重点個所を決めて掃除を行っています。
3学期からは、コードレス掃除機を試験的に4・5年生に導入してみました。日本の学校では、教育目的で子供たちが自分たちの使用する教室や廊下の掃除を行います。昭和の時代から、ずっと変わらず、ほうきとちりとり、雑巾を使って掃除をしています。近年は、家庭で掃除をするときには、多くの場所で掃除機を使うので、掃除の仕方を教えるという目的から考えると掃除機も導入した方が良いと考え、試験的に3台導入してみました。
学校は、家とは異なり床に細かい砂がとても多いので、普通の家庭用掃除機を使うと故障しやすく、物が多い教室では電源コードが邪魔になると聞いていたので、他校で導入して長持ちしている建築現場などでもよく使用されているコードレス掃除機を試験的に使っています。掃除機とほうきの両方を使うことで、効率よく短い時間できれいに掃除ができれば良いなと思っています。現在は試験的な運用なので先生方や子供たちの意見を聞いて、今後の掃除機を使う場所や掃除の方法を考えていきたいと思っています。
「同窓会入会式」 6年 3月17日(月)
6年生は、3校時に卒業式の予行練習を4年、5年生と共に行い4校時に「敷島小同窓会入会式」を行いました。この行事は「卒業を目前にひかえた時期に、輝かしい母校敷島小学校の栄誉と伝統を胸に、卒業後の敷島小学校とのかかわりについて考え、立派な同窓会員となる心構え」をもたせることを目的に毎年この時期に行います。
同窓会長様にもお声がけしいたところ、この行事のために時間を差し繰ってご出席くださり「同窓会員は、時代は違っても、同じ敷島小で過ごし、同じ校歌を歌った仲間です。ともに敷島小が良い学校としてあり続けることを祈り、また、仲間としてお互いに助け合っていきましょう」と同窓会員として新たに向かい入れることになった6年生にお言葉を頂きました。
私も市内の学校を何校か経験しましたが、同窓会長様にご出席いただき、このように同窓会入会式を行っている学校は少ないと思います。それだけ、敷島小学校には伝統があり、卒業生同志のきずなが強いということだと思います。
参加した6年生も、同窓会入会の意味を理解し、大人たちの世界に仲間入りするという緊張感をもって、同窓会入会式に参加していました。
「小学校最後の社会科のテストに挑む!!」 6年1組 3月14日(金)
6年生の教室では、小学校最後の社会科のテストに挑んでいます。いつもの教室とは違い、鉛筆を走らせる音が聞こえてきます。特に今日の社会科テストは、いつものテスト以上に集中して取り組んでいます。
実は、前の社会科の時間に、担当の先生が、3学期のテストの平均点を黒板に書き始めました。「明治の国づくり」が81点、「世界に歩みだした日本」が88点、「長く続いた戦争」が89点、日本とつながりの深い国々が「95点」。そして平均点を書き終えると「6年1組は、ずいぶん社会科の力がついてきたなあ。次のテストの平均点は何点になるかなあ?」とわざとらしい独り言を子供たちの前でつぶやいていたのでした。
そして今日のテストの前には「自己ベストを出して小学校の社会の勉強を終えよう」と言いながらテスト用紙を配ったこともあり、全員に本気モードのスイッチが入り、いつものテスト以上の集中力を見せています。中には見直しを3回もして、さらにテストを提出する直前にもう1回見直しをするほど慎重になっている子もいます。そういえば、テストの前に教科書を使って一生懸命に今日のテストのテスト勉強をしている子もいました。中学校の定期テスト前には、よくある光景ですが、小学校では珍しいと思います。来週のテスト返しが楽しみです。平均点はどうなったのでしょうか?
「もうすぐ2年生!!」 生活科 1年 3月13日(木)
1年生が、「るなぱーく」に行ってきました。一見、1年生が遊園地に遊びに行くように見えますが、敷島小では、この活動もきちんと教育課程に位置づいています。1年生は、2学期に2年生との合同遠足で、1・2年生合同で班を作って桐生が岡公園遠足で班別活動を経験しています。この活動では、2年生がリーダーシップをとって1年生に気を配りながら動物園や遊園地で班活動をしていきます。低学年の場合、遊園地等に来るときはたいてい家族と来ることが多く、見たいもの乗りたいものは自分の意見が通るので、班で折り合いをつけながら行動することは、難しいものです。例えば、班で行動するためには、見たいもの、乗りたいものが異なった時、話合いをして意見の折り合いをつけなければなりません。また、トイレに行きたい子がでれば、みんなでトイレに行ってお友達を待ち、その後に次の見学場所に移動しなければなりません。
今回の「るなぱーく体験」は、生活科の単元「もうすぐ2年生」の学習に位置づいており、2学期の遠足で2年生から学んだ班別行動を1年生だけで実践してみる場になっています。1年の担任の先生に「るなぱーく」での1年生の様子を聞いてみると、班ごとにお互いの「見たい・乗りたい」気持ちを対話をしながら折り合いをつけて行動していたそうです。また、平日ということでアトラクションは空いていましたが、乗り場の前では、一列に整列して並んで待つことができていたそうです。トイレに行きたい子がいれば、班全員でトイレの前まで移動して、お友達を待つことができていたそうです。1・2年生合同でおこなった遠足の学習がしっかりと活かせていたようです。
また、この「るなぱーく体験」には、もう一つ大切な学習が組み込まれています。
3年生は、総合的な学習の時間に探究学習として、地域にある公園「るなぱーく」を資料で調べたり、現地に行って職員の方に質問したり、また乗り物に実際に乗ったりして調査活動をしています。そして調査したことを班で模造紙や紙芝居、タブレットを使ってプレゼンにまとめ、1年生のこの「るなぱーく体験」の事前学習として発表してくれました。3年生にとっては、1年生の前で発表するという「学習のゴール」が明確になるため、みんな一生懸命に各々の方法でまとめを行うことができます。また、1年生は、そんな3年生の発表を聞く中で、「私たちも3年生になったら、自分たちだけで模造紙にまとめたりタブレットを使ってプレゼン資料をつくったりして、あんなにかっこいい発表ができるようになれるんだ」と成長への見通しと憧れをもつことができます。実際、3年生の発表では、聞いてくれている人を意識し身振りや手振りを入れながら大きな声で発表するなど、レベルの高い発表会となったそうです。私は、この発表を見逃してしまったので、来年は、3年生の発表を自分の目で見たいと思います。
卒業式練習 6年 3月12日(水)
今日の3・4時間目に体育館で卒業式練習を行いました。前回3月7日の卒業式練習は、椅子の座り方や立ち方、礼の仕方、立った時の姿勢などを確認したり、歌の練習をしたりしました。今回は、卒業証書の受け方や卒業生の言葉の練習をします。前回の練習では、まだまだ卒業が意識できておらず心構えができていない子がいましたが、あれから数日が経ち、卒業式が近づいてきたため気持ちに変化が現れてきました。前回は、開始時刻に少し遅れてくる子がいましたが、今日は時間までに全員が体育館に揃いました。また、前回は友達の所作の失敗に思わず笑ってしまう子がいましたが、減ってきました。卒業生の言葉の練習は、2回ほど通しで行いましたが、1回目より2回目の方が格段に上手になりました。この言葉は、6年1組の児童と担任の共同作業で作られたものです。
6年生には、今日の卒業式練習を始めるにあたって、私からは「卒業式をドラマに例えれば、会場にいる5年生も、先生方も主役を支える脇役で、皆さんが主役です。主役は26人です。しかし、卒業式の会場にいる家族にとっての主役は、26人ではなく、自分の子供一人になります。家族は、みなさんに主役らしい立ち振る舞いをしてほしいと思っています。主役が立ちあがった時にきょろきょろしていては、おかしいです。自信なさげに行動しては恥ずかしいです。背筋を伸ばして座り、背筋を伸ばして歩き、自信をもって行動してほしいと思っています。今日は練習のための練習ではなくて、卒業式本番のための練習です。」と話しました。 そして練習の最後に学習室1組の担任が、練習に臨む姿を見て感じたこと、当日期待することについて話をしてくれました。
開校記念集会 朝行事 3月11日(火)
3月11日の朝活動で開校記念集会が行われました。敷島小学校は1873年(明治6年)に開設され、群馬県内の開校順では、第四番小学校が敷島小となります。第1~3番小学校は、校名変更をしているので、群馬県内に残る最古の校名を冠した学校です。そんな歴史と伝統のある敷島小では、開校記念日に、学校の歴史を振り返り、先人たちの苦労を忍び、現在の自分たちの幸せを感謝し、敷島小の一員としての誇りをもたせることや、良い校風をつくるとともに学校の将来の発展を願う気持ちを高めることを目的として、この行事を毎年行っています。
この行事の中では、5年生が活躍します。5年生が、「総合的な学習の時間」に、校長室内にある各種資料や年表、インターネットなどを使って開校以来の沿革を調べ、調べたことをスライドにまとめ、全校の児童の前で発表してくれます。5年1組は、詳しく調べた敷島小の歴史をスライドにまとめ、クラス全員が原稿なしで発表していました。プレゼン基本技術である原稿なしで、途切れることなく発表していく様子から、かなり練習をしてきたことが分かります。5年2組は、代表者によるプレゼンでしたが、プレゼンの始めにクイズを入れて、発表を聞いている人の敷島地区の歴史に対する関心を高めてから、歴史的な事実を写真や資料を活用しながら説明し、まとめをするなどプレゼンの基本を押さえて発表してくれました。どちらのクラスの発表も、上手なプレゼンの基本がつまっており、後輩たちのよき手本となっていました。きっと後輩たちも「自分も5年生になったら、あんな風に発表をしたい」と憧れをもって発表を見てくれたと思います。
開校記念集会の最後に、私からは次のような話をしました。「今までにこの学校を卒業していった卒業生は、いつまでもいつまでも敷島小が素晴らしい学校であり続けてほしいと願っています。これからの敷島小を、今よりも良い学校にするのも悪い学校にしてしまうのも、今、この学校で過ごしているみんなと先生たちなので、私たちには大きな責任があります。みんなと先生たちで力を合わせて、より良い敷島小がずっと続くよう頑張りましょう。」
委員会発表の児童集会 朝行事 3月10日(月)
3月7日の朝行事で、今年度最後の児童集会が行われました。児童集会の運営は、5・6年生の運営委員会の児童が行っています。今回の児童集会は、6年生から最上級生のバトンを引き継いだ5年生が司会と運営を行います。
初めに、給食委員会が作成した「食事のマナーと給食の片づけ方について」ドラマ形式の動画で見ました。給食委員の子供たちが役者となって「間違った」食事のマナーと給食の片づけ方を演じながら「正しい」食事のマナーと給食の片づけ方について説明していきます。子供たちの演技の上手さもさることながら、撮影した短い動画を編集して合わせたり、セリフを字幕で入れて低学年でも分かりやすいよう加工したり、と給食担当の職員のICT技術が光っていました。
その後、各委員会の副委員長(5年)が委員会の反省を発表してくれました。ここでもびっくりしたのは、ほとんどの副委員長(5年)が、用意した原稿から、目を離して、またマイクにも頼らず大きな声で発表しているところでした。中には、一度も握りしめている原稿には目を落とさず、全校の児童にしっかりと眼差しを向けて、発表してくれた5年生もいました。
3学期になり、学校生活のところどころで「私たちが学校を引っ張っていく」という意欲を5年生から感じる場面が増え、とても頼もしく思っています。
お散歩ワンワン(磁石の性質) 3年1組 理科 3月7日(金)
3年1組の教室では、理科の学習を生かしたおもちゃ作りをしています。各自が持っている実験キットの磁石や道具を使って「ゆらゆらテントウムシ」や「お散歩ワンワン」「くるくるメリーゴーランド」などを作っています。今回の「ものづくり」は、学習内容の「磁石は離れても働く性質や鉄などを引き付ける性質」、「磁石の同極同志は反発し合い、異極同氏は引き合う性質」を利用しています。「くるくるメリーゴーランド」では、うまく回らないお友達が、「なんでうまく回らないの?」と言いながら、うまく回っている友達のメリーゴーランドを観察して、原因を探っています。「うまく回るメリーゴーランドを作りたい」という思いがモチベーションになるので、理科の勉強が得意な子も苦手な子もみな真剣です。また「お散歩ワンワン」ができた子は、「先生見て見て!できた!!」と嬉しそうに担任に報告します。すると担任の先生は「すごい。上手だね」と声をかけ、次の困っている子のサポートに入っています。子供たちへの丁寧な対応に本当に頭が下がります。
小学校の理科では、物理分野の単元末に「ものづくり」を行うことがあります。この「ものづくり」は、ただの遊びや工作ではなく、理科の学習としての目的をもって行われます。例えば「ものづくり」をすることで、学んだ知識が実際に活用され、身に付けた知識がより定着するとともに、応用力が養われます。また、「ものづくり」の過程では、試行錯誤の場面や問題解決を図る場面が生じるため、問題解決能力が高まります。さらに、理科の「ものづくり」は、正確さも要求されるため「ものづくり」に必要となる知識や技能の基礎が身に付きます。
春雪・・・ワクワク編 3月5日(水)
2時間遅れで登校してきた子供たちは、とても元気です。予想よりも少ない積雪でしたが、子供たちにとって降雪は非日常的な出来事なので、ワクワクが止まりません。いったん教室に入った子供たちは、すぐに手袋をして校庭に飛び出してきて雪遊びが始まります。昔も今も子供は、本当に雪遊びが大好きです。
「雪だるま」というよりは「コーヒーフラペチーノだるま」を作っているのは3年生。「見て見て、大きいでしょう」と嬉しそうに自分たちが作っている雪だるまを自慢してきます。朝礼台の周辺では、5年生が縄跳びのジャンプ台やブロックの上に積もった白くきれいな雪を使っての雪合戦が始まります。ほおを真っ赤にして、手袋を忘れた子は、手も真っ赤にしながら雪合戦を楽しんでします。雪で洋服が濡れてしまった子が、少し調子にのって「雪の上に後ろ向きで倒れこみたい!」と言うと「この雪でそれをしたら、お母さんにすっごく怒られるぞ!!」とツッコミが入ります。そんな元気で楽しそうな子供たちの様子を見ていると、教育目標にある「たくましさ(心も体も健康な子)」が育つよう、春の雪も応援をしてくれていると感じました。
春雪・・・感謝編 3月5日(水)
この時期の積雪量は、途中で雨になり雪が解けるのか,、雪のまま降り積もるのかの予想が難しく、保護者の皆様のお仕事の都合等も考えると、登校時間の調整については判断を迷いましたが、2時間遅れにして良かったと思いました。登校の様子を見ていると子供たちは、あまり雪道には慣れていないようです。
子供たちは、2時間遅れでしたが、先生方や技士さんは従来の勤務時間前から駐車場や各校門から玄関までの通路、玄関回りなどを一生懸命に雪かきしてくれました。雪かきをした職員は、体を動かして体温が上がっているせいか、吐く息が私の吐く息よりも白く見えます。また、体育館のトイレの増設工事でお世話になっている株式会社ホットブラッドの方も「ついでだから少しお手伝いしますよ」と体育館前の雪かきを手伝ってくれました。本当に助かりました。ありがとうございました。
その後、子供たちが登校する前に学校周辺を歩いてみると、すでに先生方が、学校の東と南の歩道や学校南の横断歩道や道路に書かれた「とまれ」の表示が見やすいように雪かきをしてくれた後でした。
また、学校周辺の通学路を少し歩いてみると、通学路の歩道も雪かきをしていただいた箇所がいくつもありました。きっと通学路沿いのご近所の方が気を利かせて、少しずつ協力をしていただいたのかなと思います。また、朝の旗振りでは、2時間遅れにも関わらず、孫たちのためにとご協力いただいたご家庭もあったようです。今回の春雪は、保護者・地域のあたたかさを感じる出来事となりました。ご協力いただきました保護者・地域の皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
「数字で見る6年間!?」 保健室 3月4日(火)
2月の下旬より徐々に卒業ムードが高まってきます。6年生が参加する各行事には「小学校最後の〇〇」と冠が付きます。また、2月28日に行われた「卒業を祝う会」で6年生は、「卒業」が近づいてきていることを強く実感したと思います。
そんな中、保健室前の廊下の掲示物もリニューアルされました。保健の視点から見た6年間を「数字で見る6年間」と題して「6年間で動いた心臓の回数」「6年間でのびた爪の長さ」「6年間でみんなで過ごした時間」「6年間に歯を磨いた回数」などが書かれた掲示物をめくると、その答えを見ることができるというクイズ形式の掲示物にしてくれました。
保健室前の廊下は、体育館に行くときには必ず通るので、体育の時、朝礼や児童集会などの朝活動の時には、必ず通る場所となります。そんな場所だからこそ、養護教諭は、保健室経営計画に基づいて定期的に掲示物を入れ替えて子供たちの学校保健への意識を高めてくれています。
この掲示物によって、6年生は6年間を振り返り「自分がどれだけ成長してきたのか」を考え、1~5年生は、小学校生活でどのくらい成長するのかという量感や見通しをもつことができます。また、この掲示物を見る6年生は、卒業を強く意識するようになるでしょう。いろいろな「ねらい」がふくまれた素晴らしアイデアだと思いました。
「ふりこのきまり」 5年2組 理科 3月3日(月)
5年2組が「ふりこのきまり」の学習を理科室でしています。
近年、ふりこの原理を利用した時計などは、身の回りからほとんど姿を消してしまいましたが、「ふりこのきまり」の学習は、子供でも条件を制御しながら簡単に実験ができ、実験を通じて計測する技術・分析する能力を養うことができるという点で、大変素晴らしい教材だと感じています。
5年2組では、各班で実験道具を調整して、タブレットのストップウォッチの機能を使い「ふりこ」が10往復すのにかかる時間を測定しています。「ダメだよ!正面から見ないと。正確に振れ幅を合わせられないよ」「ストップウォッチを押すタイミングは、毎回ココにおもりが来たタイミングで押そう」「10往復にかかる時間は、条件を変えていない時は、ほぼ同じ時間だから、俺らの実験結構正確なじゃない」など、班で交わされる会話も科学的なものが多く、さながら「小さな科学者」という感じです。
この単元の学習では、振り子が1往復する時間を「振れ幅」「おもりの重さ」「振り子の長さ」の3つの条件から、1つの条件だけを変えて他の2つの条件は変えずに実験をして調べていくことで、「ふりこの決まり」を見つけます。また、計測したデータの平均を求めることで真の値に近づけることができるという科学的な方法もこの単元で実感できます。
そして、子供たちの多くは「振り子が1往復する時間は、何によって変わるのだろうか?」という問題の予想を「振れ幅を大きくすると1往復する時間は、長くなる」「おもりの重さを重くすると1往復する時間は、短くなる」と立てます。しかし、子供たちの予想は裏切られ、「1往復する時間を変える要素は、振り子の長さである」という結論に至るので、子供たちの中に「驚き」と「感動」が生まれます。
今日までに、5年2組の子供たちは「振れ幅」「おもりの重さ」を変えて調べる実験を終えているので、次回はいよいよ「振り子の長さ」を変えて調べる実験です。